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田崎正巳のモンゴル徒然日記

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モンゴル国立大学・授業風景

2010.05.21
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今期(下期)やっている2つの授業のうち、「日本企業経営」という授業が昨日で終わりました。

この授業は週に2回やってます。1回当たり90分で、木曜日が講義で水曜日がゼミナールです。

ゼミナールというのは、私が日本で大学時代に経験したゼミというのとは違います。全部で8回あって、各回に向けて私から予めテーマを与えてあり、そのテーマに沿って生徒にプレゼンテーションをしてもらうというものです。

講義の方では、経営やマネジメント手法に重きを置いているので、ゼミナールのテーマはより広い観点や企業への馴染みやすさを考えました。

ですが、これが結構ハードなのです。3-4人のチームに分かれ、毎週全チームにプレゼンしてもらうのです。

毎週、資料を読んだり、ネットで調べたり、皆で議論してもらってパワーポイントの資料を作ってもらいます。しかも全部英語です。

日本で毎週英語のプレゼンを準備させる授業なんかあったら、そんなの取りたくないでしょうね。

しかもこのゼミナールとは別に講義もあり、予習してもらうことを「強く」勧めており、更にレポートも課してますから、生徒は大変でしょう。

モンゴル人はチームで仕事をするのがとても不得手なので、毎週の資料作りは多分かなりきついのではないかと思います。

課したテーマの例を挙げると、「ソニーについてのリサーチをしなさい」というテーマで、いくつか設問も出してます。

1、ソニーのユニークさ、歴史、哲学は何か? 2、主な製品の地域別シェア 3、ソニーの販売戦略、R&D戦略は? 4、なぜソニーブランドは世界中で強くなったのか? です。

元々、ほとんど日本企業に馴染みがないこともあり、こういう調査活動を通じて、日本企業に対する興味や知識を持ってもらいたいという狙いがあります。

学生はいろんな資料(もちろんモンゴル語のはなく、英語の資料しかない。)やインターネットの中から調べ上げます。

盛田さんや井深さんの話、ソニーという名前の由来(パナソニックのソニと実は同じ語源とか)意外な話まで探し当ててきます。

多分、プレゼンの内容はほとんど忘れてしまうでしょうけど、ソニーというのがかなりユニークな日本を代表する企業であることは、彼らの頭の中に残るであろうことを期待しています。

これ以外のテーマとしては、「日本企業の生産システムの特徴は?」、「三菱グループとは何か?系列、財閥とは?」、「日本の高齢化社会の問題。もう日本の成長は終わり?」などです。ソニー同様、ホンダについてもテーマにしています。

最終日のテーマは「モンゴルにおける日本企業について」です。その前に、「アジアにおける日本企業について」という課題を出しており、その時、東南アジアや中国でいかに日本企業が多く進出しているか、大きな存在となっているか、などを学びました。

それに反して、モンゴルにおける日本企業の存在感は非常に希薄です。ですので設問としては、

1、モンゴルにおける日本企業のプレゼンスはどうか? 2、モンゴルにおける日本企業の活動する主な産業分野は? 3、なぜ日本企業はモンゴルで少ないのか? 4、将来への課題は何か? としました。

これはもうほとんど資料もないので、特に設問の3と4は、各チームでそれぞれかなり議論して作ってきました。

面白いのは、3についてです。ほとんどのチームが、市場が小さいという事実以外に、モンゴル人の気質やモンゴル側の事情を挙げていたのです。

一般的な観点では、

・日本などの外国は、モンゴル人は全員遊牧民だと思っているのではないか。
・内陸国で運送費がかかりすぎる。
・人口が少ないので、労働力が少ない。
・法的な整備が不十分である、税制がすぐ変わる。
・IT環境が不十分である。

を挙げてました。が、もうちょっと「モンゴル人」らしい観点は、

・モンゴル人は時間通りに仕事をしない、仕事を先送りする、会議に遅れる。
・一部のモンゴル人は仕事に対する責任感がない、法律や規則に従わない。(日本人は法律を守る)
・モンゴル人は短期的な視点で考える。(日本人は長期的)
・日本企業と何かやろうとすると、日本企業は意思決定に時間がかかり、短期志向のモンゴル人には忍耐力がない。
・遊牧民の歴史を持つモンゴル人は、基本的に個人主義が強いので、チームを大切にする日本人と合わない。

などです。これらの観点はなかなか的を得ていて、多分モンゴルでビジネスを経験した日本人は苦笑しながら「確かにそうだようなぁ」と言うのではないかと思います。

私は、「モンゴル側の問題ばかりじゃなく、日本側にも問題があるんじゃないの?」と聞きましたが、市場性(小さい)の問題以外は、多くはモンゴル側に問題が多いと思っているようです。

私が「これらの問題は、将来まで続くの?それとも変わるの?」と聞くと、ほとんど全員が「変わる。いや、変える。」と答えました。

この4カ月の授業で、最初は日本企業に関する知識はほとんど皆無だった生徒たちも、かなり親近感を持ってくれたようです。

昨日の最終講義の一番最後に「日本企業の経営の仕方についてとても勉強になり、多くのことを学んだ」と皆がコメントしてくれました。

東南アジアのように、日本製品で溢れている環境とは全く違うこの国でも、少しでも関心を持ってもらえたら嬉しいです。






Last updated  2010.05.21 23:34:30
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2010.04.28
モンゴル国立大学の授業とは別に、イギリスの学校と提携しているイギリス式授業の授業も担当していることは以前から何度もお伝えしています。

このクラスの生徒たちは、どうも活気がないように思えていました。場所はモンゴル国立大学と同じ校舎ですが、学校は別々なので大学の生徒らとの交流もないようです。

そこへ少し前からイタリア人の留学生Pさんも入ってきました。本来は大学の方に来ているのですが、大学では英語での授業はほとんど皆無ですから、一応(?)英語でやっている私の授業に来ているというわけです。

更に、これがきっかけで私の学部生向け授業「日本企業経営」にも先週から来るようになりました。

そのPさんは、どうやらモンゴル人学生とはあまり話していないようです。で、先週私が「そうだ、来週のどこかでイタリアン・パスタ・パーティをやろう!」と勝手にぶちあげました。

彼は喜んでくれたので、イギリス式授業の他のクラスメートにも聞いてみたら、自分たちも行くと言いました。パスタは世界フードですから、ここモンゴルでも若い人を中心に人気があります。

そして、1週間後の今日行ってきました。場所は、大学の寮です。寮は、モンゴル人向け(地方出身者)と海外からの留学生向けの2つありますが、もちろん行ったのは留学生向けです。

私は日本人留学生を訪ねて、玄関までは行ったことはありましたが、中には入ったことはありませんでした。

今回、一緒に行ったのはイギリス式授業の学生4人です。残念ながら、全員男子学生でした。女子生徒もいるのですが、体調が悪いとか、そもそも出席していないなどで、来ていません。

寮は筑後30数年とかで、ものすごく古いというわけではないですが、いもかにも学生寮という感じの建物です。彼の部屋は意外と広く、8畳ほどのリビングと6畳ほどのベッドルームがありました。

あとはシャワーとトイレです。一人でこれなら、学生としては十分でしょう。多分、昔は2-3人の部屋だったのではないかと推測しました。

キッチンは部屋にはなく、各階に共同であります。というわけで、全員でビール片手にキッチンへ移動しました。キッチンは誰もいませんでした。

聞けば、あまり使われていないそうです。せいぜい2人くらいいるかどうかだそうです。キッチンと言っても、当然自分の家にあるようなわけにはいかず、鍋や洗剤なども全て毎回持ち込むことになり、ちょっと面倒そうです。

確かに、私なら多分キッチンを使うことはないだろうなと思いました。

早速始めました。

kitchen
4つの鍋台(?)が乗っている電気コンロが2つあり、手前の方を使いました。ですが、聞いてみたら、向こう側のは故障しているそうで、使えるのはこちら側だけだそうです。


tetudai
学生たちも手伝ってくれました。



今日のメニューは、ボロネーゼとイワシだそうです。ボロネーゼは羊の肉を使って、Pさんが週末に前もって作っておいてくれたそうです。

binnosauce
そのボロネーゼ・ソースを鍋に入れて温めました。


イワシはイワシの缶詰(多分、どこの国でも売っているような、茹でて塩漬けにしたもの)を炒めた玉ねぎ、ニンニクに加えて、Pさん特性の辛いオリーブオイルを加えるというシンプルなものです。

sakana
トマトソースらしき赤い色はありません。


そして、パスタがゆだるのをビールを飲みながら待ちました。私がビールをついで「乾杯!」とやると、「先生と一緒に飲むのは初めてです」と言ってました。聞けば、そもそも先生と教室以外で話すこともないそうです。

前にも聞いたことはありましたが、モンゴルの先生は授業が始まると、ずっと一方的に講義を続け、生徒と会話することはあまりないそうです。

ましてや、私のように生徒との議論をベースに授業を進めるというのは「こんな経験全くなかった」と言われるほどです。

もしかして社会主義時代の名残なのでしょうか?先生とは偉いものなので、一緒に考えるとか議論するということはありえない、と思っているのかもしれません。

とはいえ、当然ですが、今の学生が先生を偉い人だと思っているなんてことは、全然なさそうです。

そろそろ茹であがってきました。

pasta2
これはタリアテッレに見えましたが、ちょっと名前が違うパスタでした。(名前、忘れちゃいました)ザルなどの道具がないので、上げるだけでも大変です。



このロングパスタには、イワシを絡めます。ボロネーズソースは、ショートパスタで絡めます。

boloneese
パスタの量が多過ぎたのが、ちょっと塩味が足りなかったけど、美味しいソースでした。

最後にキッチンで記念撮影。


gakusei
こんな感じの学生を相手にしてます。



やっと部屋に戻って皆でゆっくり食べました。ビール飲んだり、私が持ち込んだワインを飲んだり。モンゴル人の学生らは、私のPさんとの話にはなかなか入りにくそうでしたが、それでもとても楽しそうでした。

このイギリス式学校の場合は、大きな大学とは違うので、同級生という意味では非常に少ないので、あまり他の学生らと接触がないのかなと感じました。

Pさんは、楽しそうにパソコン開いて、イタリアについていろいろ話してくれました。

以前、私のイタリア人の友人が言っていたように、イタリアにはヨーロッパでも有数の豊かな地域と南部の発展が遅れた地域があるということを言ってました。要は「常に、北から南にお金を投じてきた」ということです。

「またこんなパーティやりたいね」ということで、お開きとなりましたが、「今度は女性もいた方がいい」という声ももちろんありました。こういう語らいは楽しいものです。気持ちよく飲めました。






Last updated  2010.04.29 19:24:55
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2010.04.15
例の「イギリス式授業」に新しい生徒がやってきました。それがイタリア人のPさんなのです。

彼は、交換留学生でモンゴル国立大学に先月から来てるらしく、半年ほどいるのだそうです。

本来は、このイギリス式授業はモンゴル国立大学とは別の単位というか別の卒業資格の学校なのですが、モンゴルに留学してもモンゴル語の授業ばかりなので、「英語でビジネスを学べる」ということで、私のコースに途中から参加したとのことです。

彼は留学生と言っても、語学留学ではないので、自分の興味ある分野にはできるだけ出てみたいという願望があるようです。

それにしてもよくまあイタリアから来たもんだと感心します。一体どういう日常を送っているのかちょっと心配です。

その彼が、2週間前から私の授業にやってきました。懐かしいイタリアン訛りの英語です。ミラノにいる友人(偶然ですが、Pさんと同じ名前なのです)の発音と似ており、歌うように話す英語は結構好きなのですが、聞き取りはかなり難しいです。

その彼が私のクラスに合流してからの率直な感想です。「あー、やっぱりそうだよね。」です。

どういうことかというと、モンゴル人の学生は「あまりにも、物事を知らなさすぎる」ということと「あまりにも、考えようとしない」という事実が、やはり明確になったということなのです。

授業やっていても、「本当に18歳、19歳なの?」と疑いたくなるほど、一般常識を持っていませんし、授業態度も小学生以下が多いのです。

というか、モンゴルでは小中学生の授業態度は相当いいと思います。今の日本がどうなっているかはわかりませんが、昔の自分らのころと比べても、礼儀正しいし、学習欲は旺盛です。

ですが、どうこでどうなったかはわかりませんが、大学生、特にこの「イギリス式授業」の生徒らのやる気の無さと、常識のなさにはちょっと疲れてしまうほどです。

ですが、そういう生徒たちでも長くやっていると「私の期待値が大きすぎるのかな?」「私の話が難しすぎるのかな?」とも思ったりしています。もちろん、相当わかりやすく話しているつもりではあるのですけど。

そこにPさんが来たのです。彼が授業に参加して、ほんの5分でわかりました。「ああ、そうだよね、これが普通の大学生レベルだよね」と。

普通に経済やビジネスの話をしても通じるのです。それも簡単に。もちろん、レベルそのものは初歩的な内容です。でも、こちらの期待通りの反応や学習態度があることをすぐにわかりました。

「ビジネス入門」という授業なので、内容は簡単ですが、結構広い範囲に渡っています。市場分析、環境分析から始まって、市場構造、競争環境に生産や品質管理、更には組織体制、人的管理、マネジメントにリーダーシップ、マーケティングなどなど盛りだくさんです。

もちろん、学生は知識が皆無という前提でやってますが、モンゴル人の学生の場合は、知識どころかその前提となる基礎知識が丸でないので、一体どこから教えるべきなのかと迷ってしまうこともあります。

ですが、Pさんは話してすぐにわかりました。それは彼が今まで経営を勉強してきたかどうかという意味ではありません。

普通に、例えば普通の日本人の若い人と話すように話せば、話が通じるということです。私は話しながら良く事例を話すのですが、トヨタだろうがソニーだろうが、そもそも大企業というものがよくわかってない上に、モンゴルではほとんどメーカーという業態が少ないこともあり、なかなかピンとこないようです。

ですが、Pさんはそんなことないです。気を使わずに「例えばGMは・・」とか「GEは・・」などと話せるのです。

ヨーロッパ企業の例を出すと嬉しそうに彼も「イタリアではこうやっている」などと発言もします。

彼は彼で、私にその授業のテーマにちなんだ、いろんな質問をします。「最近のグローバル企業は・・・の傾向がありますか?」とか。もちろん、そんな質問はモンゴル人学生からは皆無ですし、発想もできないです。

私が彼に向って「なるほど、それはいい質問だね。」と言いながら、他の事例などを話すと、彼は一層いろいろ聞いてきます。

ですが、他のモンゴル人学生全員は、私と彼が何について話しているのかもほとんどわかっていない、というのが実態なのです。

モンゴル人学生が全部レベルが低いと言ってるのではありません。聞けば、数学や物理などはかなりレベルが高く、世界大会などでもいい成績をおさめている人も結構いるらしいです。

現に、私も小学生や中学生の数学の内容を見て驚きましたから。「こんな難しいのやってるの?」と。

ですが、残念ながら経済やビジネスの分野はどうも極端に弱いようです。

うすうす思っていたことが、図らずもイタリア人のPさんの登場ではっきりしてしまいました。

途上国や小国は、それだけで相当なハンディを背負っているということを。そうは言っても、私も簡単には諦めるわけにはいかないので、頑張って教えるつもりではいますけど。


そのPさんが今日私の部屋にやってきました。私の授業「日本企業経営」を受講したいというのです。もちろん、OKですし、こういうのは嬉しいですね。

ただもう半分終わっているので、途中からだとわかりにくいかもしれませんが、喜んで迎え入れるつもりです。

彼が希望すれば、個人授業でもやって、日本企業への理解を深めてもらういい機会になればいいと思っています。

やっぱり教員のやる気を引き出す一番の素は、生徒の好奇心ですね。






Last updated  2010.04.16 02:20:23
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2010.02.25
先週、たった3人しか来なかった私のクラスですが、理由はどうも学科長のミスのようです。

私が2回目の授業前に、同部屋の学科長にこう言いました。「先週の授業はたったの3人でした。昨年の同じ授業の時は、教室の大きさで制限したほどだったのに、なんでこんなに違うのでしょうね?誰に聞いても、わからない、としか言わないんですよ。」と。

するともう先週のその出来事については彼も聞いていたようで、申し訳なさそうに「うーん、もしかしてそれは私のミスのせいかもしれません。」と言いました。

話を聞くと、彼が学生向けのカリキュラムに私の授業を載せるのを忘れたのだそうです。学生向けのカリキュラムというのが一体どんなものなのか見たこともありませんが、とにかくそういう案内に載せなかったのだそうです。

私は呆れて「そりゃあ、情報がなければ誰も取らないでしょう」と言いました。で、その後今週になって学生たちには知らせたそうです。

私が「昨年は、ファイナンス学科やマーケティング学科の人たちもかなり私のクラスに来ましたよ。」と言うと「今回は、マネジメント学科にしか通知してない」とも。

とまあ、今回の原因は事務方の問題ではなく、学科長の問題でした。彼は1年前にHBSから戻って来たばかりで、ここの学科長になってまだ半年余り。

新しいカリキュラムを始めるのは今期が初めてです。当然、前学科長とも引き継ぎもなければ、疑問に思うこともなく仕事を進めているのでしょう。モンゴル人のいい加減さはこのレベルにまで来ています。

もう一つ、新しい動きがありました。私の授業の「日本企業経営」をサポートし、通訳をしてくれてきたSRさんから、授業の前夜にメールが来ました。

それは、通訳を新しい先生に代わると言うのです。新しい先生というのは、イギリスと日本の留学を経て、この2月にモンゴルに戻って来た女性のU先生です。

U先生はお子さんもいらっしゃるのですが、小さなお子さんと旦那さんをモンゴルに置いて、長い間留学していたそうです。

日本では名古屋大学の大学院で学んだそうです。そのUさんが、私の授業を聞きたいというので、じゃあサポート&通訳を兼ねてやりましょうとなったそうです。

SRさんとは気が合うので楽しかったですが、新しいU先生は日本語もできるし、また私のよきパートナーとなってくれることでしょう。

で、いよいよ授業開始です。先週3人だった生徒は・・・今回は20人でした。登録ベースでは30人だそうです。

恐らく、昨年との違いは、ファイナンス学科とマーケティング学科からの人たちの有無の差でしょう。学年は全員3年生です。

ま、2-30人くらいが顔も見えるし一番やりやすいとも言えます。なので、先週と全く同じことを最初からやりました。

先週出席していた3人はちょっとつまらないでしょう。Uさんは日本語もできるので、ちょっと便利かも。

基本的に授業は英語で話しますが、Uさんが「ちょっと確認したいこと」とかがあると、日本語で聞きます。

私もUさんへのアドバイスなどは日本語でやるので、生徒の目前で内緒話をしている気分です。生徒の反応ぶりでは、かなりこの授業には興味を持っているようです。

授業後、Uさんが私の部屋へやってきて「面白い授業になりそうですね。私も楽しみです。」と言ってました。

というわけで、なんとか形だけは最悪にならずに済みました。それにしても、事務局どころか学科長まで、カリキュラムなどについてはほとんど何も考えていないことが良くわかりました。

課題続出の大学ですが、一番大きい問題のは、こういうことを課題だと思っていないことでしょう。






Last updated  2010.03.02 16:49:08
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2009.12.03
今日、大学院の授業がありました。実は、このブログには今まではあまりはっきりとは書いていないのですが、ちょっと学生のやる気というか、レベルというか、そういうのにいささか閉口しています。

私の大学院の授業ではHBS(ハーバードビジネススクール)で使われているケースを使って授業をしています。

ケーススタディは、本来は事前に相当読み込んでいろんな分析をしてから臨んでもらわないといけないのですが、そこがさっぱりなのです。

もちろん私は事前に論点を出して、どういう観点で予習をしたらいいかは紙で事前に伝えてあります。ですが、全然読んできてないのです。

読み込みが浅いとか、考え方は甘いとかいうのであればなんとか授業にできるのですが、全く何も読んできてないのです。

授業に来るのに、ケースも持たずに紙と鉛筆だけ、という人も何人もいました。

この授業は出だしから「英語が全くわからない」などで2回ほど遅れているのですが、それでももう数回はケースでの授業をやっています。

でも、全然なのです。今日は8人の出席者でしたが、ちゃんと読んできた人はゼロでした。読んできたという顔をしている人もいたのですけど・・・

今日のケースはA社の子会社であるB社からの戦略提案を受け、A社のCEOはどう判断するか、というような流れなのですが、「CEOはどんな判断を求められているのか?」と聞いても、誰もわかりません。

A社とB社の関係は?という単純な質問にも誰も答えられません。ケースの最初のページにB社はA社の子会社と書いてあるのに、それさえもわからないというのです。

最後は「CEOの名前は何と言いますか?」と聞いて、ようやく一人だけ、ケースを見ながら答えられたというレベルです。

もちろん、すべて通訳付きです。通訳のSさんもさすがに呆れていました。私は改めて「ケースを読んできましたか?」と聞くと、ほとんどが「いいえ」です。

ちょっとだけ見たという人も2人いましたが、その理解度は基本的なこともわかってないようです。

しかも今回は前回が祭日だったので、2週間も時間がありました。が、誰もやってきてません。

まあ、学生なんてそんなもんさ、とも思うのですが、なんで大学院にまで進学して、わざわざ私の英語のクラスまで選択してこうなのか、ちょっと寂しい気持ちになります。


昨年の大学院クラスも最初は戸惑いましたが、皆頑張ってついてきて、最後には生徒らから記念品をもらうほどに盛り上がりました。

昨年は私から「どうしても辛いなら、レベルを下げて講義形式に変えるから、クラスの皆で相談してくれ」と言いました。

すると皆で相談して「私たちも頑張るから、今のままで続けてほしいと皆で決めました」と言われ、最後まで頑張ったのです。

ですが今年の生徒は、そういう気概もなくただ何も言わずに座っているだけです。ケースを読まずに、しかもケースを持たずにやってきて、それで済ませたいという感じなのです。

8人とか10人とかいれば、いくらなんでも1人や2人はやってきてるもんですが、それが全くいないので困っています。そして私に何を言われてもほとんど無反応です。

教師の仕事の一番のモチベーションの源泉は生徒だと思いますが、ここまでやる気がないと、こっちも萎えてきます。

もともと授業のレベルは、こちらの生徒の理解度や基礎能力に合わせると日本でやる時の半分以下でしかできませんが、それすらも到底届かないとなると、辛いものがあります。

「それでもなんとかするのがいい先生」なのかもしれませんが、義務教育年齢とは違うわけで、わざわざ大学院にまで来てることを考えると、どこまで落として授業をやるのがいいのか考えてしまいます。

ま、これ以上書くと、ぼやきが増えますので、この程度にしておきます。

ただ、モンゴルという国の将来を考えた時、心配です。ビジネスの現状を見ているとアメリカや日本とは比べようもないですが、中国や東南アジアなどの人たちよりも明らかにビジネスの基礎的能力は劣っているように見えます。

しかるに、若い世代が「このやる気のなさ」では本当に大丈夫かなと思ってしまいます。それを応援するために来ているのですけど。。。






Last updated  2009.12.04 00:06:36
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2009.09.15
今日も授業でした。

今日も少し早めに行って準備してました。プログラム責任者のSRさん(彼女も先生で、私の他の授業では通訳をしてくれる人です)から新しい先生を紹介してもらいました。

若いアメリカ人男性のI先生です。昨日紹介してもらったGさんと違って、アメリカ人らしくかなり早口&巻き舌で、彼の英語は私にはちょっと難しいです。でも、とても気さくそうな人でした。

シカゴから3日前に着いたばかりだそうです。「ああ、ウインディシティ(風の街)だね」というと、ちょっと驚いた顔してました。

私が以前いたコンサル会社の本社がシカゴにあったので、その旨話すと「That"s cool!」(カッコいい、またはすごい、かな?)と言われました。

モンゴルに来て初めてCoolなんて言われました。彼は結構Coolを連発してたので、「ああ、やっぱりアメリカ人だな」と感じて、ちょっとおもしろかったです。

彼は英語で会計などを教えるために来たそうです。昨日会ったGさんは世界各国を回っている自由人風でしたが、このIさんはいかにもアメリカ人というドメスティックな雰囲気を持っています。

毎日英語を使っているにもかかわらず、まったく進歩がない私の英語も、GさんやIさんと話していれば、少しは上達するかなとほのかに期待しています。

授業の出席者は今日は10名中5名。Gさんのクラスも出席者は少なかったようです。こういうプログラムはモチベーション維持が難しいのかもしれません。

大学の単位であれば、落としたら卒業そのものができなくなる可能性がありますが、このプログラムは「欧州への留学にアドバンテージがある」というだけですから、なかなか強制力はないのでしょう。

授業そのものは大過なく終わりましたが、やはり60分は短いです。その上、英国側で決められたプログラムをきちんと全部やるとなると、なんとなく「こなしている」という感じになってしまいます。

スライドも全部決まっているし、中身そのものにも多少疑問があるのですが、そうも言ってられません。

今日も時間がない中、後半はスライドの説明みたいな授業になってしまい、ちょっとつまらないかなと思いました。救いは、あまり面白い授業をやる人がいないらしい?ので、特に不満が出ることはなさそうなことくらいです。

授業が終わって、SRさんに今後の進め方を相談しました。やはり1回60分では非効率すぎるので、せめて120分にしようと提案しました。

彼女も理解してくれ、事務局などと相談の上、来月からでも少しスケジュールを変更しようかということになりました。なんせ、彼女にとっても多くのことが初めてのことなので、臨機応変に対応する姿勢があります。

ウランバートルはなぜかここ数日いい天気で、気温も高めです。もちろん暑いということはありませんが、コートなどはいらないし、女子学生は最後のチャンスとばかりにミニスカートなどを履いています。ま、それももうあと1-2週間でしょう。

明日は初めてのゼミナールです。正確にいえば、私自身の授業では何度もやってますが、この決められたプログラムでは初めてです。

日本のゼミとは全然違って、教師が与えた課題を各自やチームで答えを出すというものです。ま、中学生時代の「宿題」みたいなものでしょう。

しばらくは、この授業のスタイルに慣れるまで日夜予習や準備が必要になりそうで、自由時間が少ないのが難点です。やはり自分で気ままにやる授業のほうが私には合ってるようです。






Last updated  2009.09.16 00:47:20
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2009.09.14
今日から授業が始まりました。

準備不足(?)のまま、とにかく早めに学校に行きました。街は相変わらずの渋滞です。先月から始まった「一番の大通り(平和通といいます)」の全面通行止めによる道路改修工事は続いており、とにかく市内のほとんどの道路は終日ひどい渋滞です。

いつもなら10分足らずでいけるスーパーも往復1時間近くは確実と見込まれると、行く気も失せます。

困ったことに、大学への道路がこの大通りのう回路になっているので、普段の何倍もかかります。この渋滞で多くの商店やレストランが影響を受けていることでしょう。もちろん、売上低下という意味です

というわけで、早めに大学へ行きました。今日の授業は英国の公的機関によるプログラムです。

大学かと思っていましたが、元々は政府系の教育システムのようです。その事務局へ行ってみると、新しい外国人の男性がいました。その人はアメリカ人の英語の先生Gさんです。

髪をフランス人のように後ろで束ねて、ちょっと芸術家風です。聞けば陶芸が好きで、いきなり日本の陶芸家の名前を聞かれたりしました。

モンゴルの前にはエストニアにいたとかで、かなりの自由人風です。とてもオープンな雰囲気で私とは話が合いそうな気がしました。英語も先生をしているだけあって聞き取りやすく、この人とはなるべく会話を増やして英語の勉強をしたいなと思いました。

その彼は「今授業開始を待っている」と言います。「何時からですか?」と聞くと「1時からです」と答えました。手元のと敵は既に1時15分を過ぎています。

が、なんと生徒はまだ誰も来ません。しばらく私とおしゃべりしていましたが、1時半になっても誰も来ません。彼は「モンゴル人のルーズさは半端じゃない。日本人には考えられないでしょう。」と笑ってました。

私は一旦部屋に戻り予習を続け、3時ころまた事務局に戻りました。彼の授業は3時10分までなのですが、なんと結局誰も来なかったそうです。

ちなみに、予定は12人です。私のクラスは10人です。一体、何人来るのでしょうか?誰も来ないかもしれません。

私のクラスはこのプログラムの2年生で、半分以上は顔を見たことがある生徒です。このプログラムの生徒らと、1回は郊外へピクニックへ、もう1回はビジネスプレゼンで顔を合わせていました。

名簿を見ると、男子7名、女子3名の合計10名です。「あれ?男子が多いね。普通は6-7割は女性でしょ?」とSRさんに聞くと「そうなのよ、ここだけ男子が多いのよ。」だそうです。

授業スタート時には3人でしたが、その後集まって結局7人の出席でした。この前にGさんのゼロ人を見ていたので、ちょっとホッとしました。

内容自体はビジネスの入門編みたいなので、難しくはないのですが、あまり議論に慣れていないのか、なんだか中学生の授業みたいです。発言が子供っぽいってことです。

さらに60分という短い授業に慣れていないせいか、あっという間に時間が過ぎるという感覚です。これでは確かに余計な漫談やってる暇はないかも。

生徒の英語レベルはほとんど問題ないような気もしましたが、発言をしない生徒はわかりません。隣で、「通訳」をしてもらっているように見えた人もいました。

とはいえ、相手は大学生です。「知識格差」がある授業は楽だなと思いました。社会人MBAコースのように「日々実践的に仕事をしているビジネスパーソン」を相手にしている時のような的を得た質問もないですし、私が考えさせられるシーンもありません。

時間が短い上に、スライドや進行内容などかなり英国で作られているので、私の話も単調になりそうです。相当意識して臨まないと、単なる紙芝居になりそうです。

新人コンサルタントの悪い見本みたいに「スライドを説明するだけ」になってはダメと意識していかないといけないです。

これからあと何回あるのかもわかっていません(これもひどい話です)が、週に3回はあるようなので、毎日予習しながら頑張って行きたいと思います。

明日もこの授業があります。






Last updated  2009.09.14 23:47:04
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2009.06.11
レポートや試験も終わり、今大学では成績評価の季節です。

私の大学時代は、学校自体が相当いい加減な大学であったおかげで、テキトーにしかやってなかった私にもありがたいことに、単位をくれました。

今考えると、相当ひどいというか、なんでもありの成績評価だったような気がします。尤も、私以外の友人らもほとんどが似たようなものだったので、、私も救われたのだと思います。

とまあ、こんな自分の経験はきれいさっぱり忘れて、生徒の評価をしなければなりません。悩ましいです、本当に。

成績については、大学事務局に説明する必要性と、問い合わせをしてくる生徒への説明をする必要性から、かなりデータの形にして残しています。

まずは、それを基に採点するとどうなるか見てみました。Aが90点以上、Bは80-89、Cは70-79、Dは60-69、そして59以下は不可のFです。

実はこのABCのつけ方が問題で、大学ではDはギリギリパスなのですが、大学院ではDは不可なのだそうです。

私は以前大学院の採点してるときに、サポートしてくれるSSさんから「D以上がパスです」と言われていたので、救済すべき人をDにしたのです。・・・数ヵ月後、SSさんが「すいません、あれは間違いでした。Dは不可だそうです。大学ではOKなんですけど。」だって。ちょっとヤバイなとは思いましたが、まあ仕方ないです。

で、今回は何度も確認しました。Dでも単位は取れるそうです。

まずは、何も調整せずに、出てきた成績をそのまま反映させたらどうなるか?57人の生徒がいますが、そもそも最初だけ出たとか、明らかに出なくなった人が何人もいますが、そういう人を含めて、41人がFとなってしまいます。

実に72%もの落伍者です。点数が悪い人のほとんどが、出席しない、レポート出さない、ゼミの準備しない、など評価というよりそれ以前の「やらない人」です。

日本であれば、なんの躊躇もなく全員落とします。尤も、こんなに成績の悪い人はいませんけど。1つの授業に1-2人いるかどうかのレベルです。

一方、Aはどうなるか?90点以上の人です。答えはゼロ。いません、そんな人。こうなると、Aはゼロで、Fが7割となるわけです。

これでいいという考え方もあるでしょうが、私はその考え方は取りませんでした。実際には多くの生徒が日本企業に興味を示してくれ、少しずつでも理解を深めていってくれたのです。

それに私はモンゴルの学生を「落としに」来たのではないので、正直、ちょっとでも関心持ってくれた人には、単位を上げたいというのがホトケ心なのです。もちろん、全く甘甘です。

とはいえ、「相対評価」という概念であれば、問題はありません。そうです、これを使うことにしました。

まずは、本当のFを確定させました。どう見ても、ほとんど何もしてない、最初に出ただけ、などの人が17人いましたので、これはもう問題外としました。

となると、対象は40人です。あとはどのくらい「下駄」をはかせるかの問題です。結局、70点以上をAにしました。それでもわずか7人です。あとはそれに準じました。成績は悪いけどFでない人を救済対象のDにしようと考えました。

これを本当にやろうとするとどうなるか?当然大学への報告書には、Aは90点以上で、Dは60点以上にしないといけません。

一番「下駄」の少ない人は、89点の生徒!彼女はわずか1点下駄履くだけでOKです。他方、26点の生徒をパスさせるとしたら、34点下駄を履かせないといけません。彼は、完全なFではないのです。

どんな生徒か?授業には半分以上は出ていましたが、ゼミナールには7回中1回だけです。レポートは2回とも出してますが、他人のレポートのコピーが多くの点数は悪いです。

まあ、こんな生徒は落としてもいいとも思いますが、本当のFとも違うので、救済しようかと考えてるわけです。

もちろん、不公平です。たった1点の下駄の人もいれば、倍以上の大幅アップになる人もいるわけです。そんなこんなを考えながら、エクセルシートを操作するわけです。

全く、できの悪いコンサルタントが、駄目会社の事業計画を投資家に見せるために、将来ばら色にお化粧している感じです。

ですが、ただ単に点数だけを増やすなら簡単です。問題は、内訳まで書かないといけないのです。私のクラスの場合は、出席点、ゼミナール点、レポート点の3つの合計とされます。このお化粧が大変なのです。

なぜなら、出席点は出席という事実があるから、あまり調整はできません。その上、上限が決まっているので、それを超えることもできません。

というわけで、調整弁としてはあまり機能しないのです。まあ、3-4点、乗せるくらいですかね。30点必要な人には、全然足りません。

ゼミナール点も困ります。これは7回のゼミナールの発表内容の合計なのですが、そもそもあまり出席してない人の場合、乗せようがないです。まあ、それでも思い切って10点乗せましょう!

となると、レポートの点を乗せるしか残ってません。が、ここも問題です。2回のうち1回しか出してないと、その1回に乗せないといけないのです。

しかも、レポート2回のウエイトは、全体の50%です。つまり、1回のレポートは25%の重みがあるのです。たった1回しか出してないレポートに15点も乗せると・・・それはレポートとしては、その4倍は(25%なので、100点満点に戻すと)なんと60点も上乗せしたことになります!そんなのできるわけない!

じゃあ、どうするか?こんなことで、エクセルをいじるのも意味ないとは思いますが、現実的にはそんなことをやっていました。

今日、ずっと一緒に通訳で手伝ってもらってきたSRさんにパソコン見せながら「どうしようかね?」と相談しました。ま、結論は「考えては駄目」です。

本気で考えていては、そもそもちゃんと出席して、レポートも頑張った人には失礼な話しなわけですから。なので、「機械的に下駄履かせる」気持ちでないと、こんな調整はできません。

ということで、なんとかできるだけ多くの人を救うべく12人のDを決めました。当然、日本では普通なら落ちてる人です。

いいじゃないですか、一人でも多くの日本ファン、日本企業ファンを作ることができれば。成績評価の最終提出日は明日です。再度明日SRさんと話して「政治的決断」をする予定です。

こんなに苦労して下駄を履かせても「どうして私はAじゃなくDなんですか!」と抗議に来る学生はいるでしょうね。そんな時には「じゃあ、もともとの点数にする?」と聞いてみるつもりです。






Last updated  2009.06.12 01:34:13
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2009.06.04
今週、英語の先生のアメリカ人のSさんから「生徒のプレゼンに出て欲しい」と頼まれました。

そのプレゼンに3日に出てきました。この大学の通常の授業とは別に、イギリスの教育機関と提携しているコースがあり(ヨーロッパの大学に留学しやすい)、そのこ先生として、アメリカから来ているのがSさんです。彼女はそのコースで英語を教えているのです。

先日、「今度クラスの皆に投資家向けプレゼンを英語でするように」と言ってあるので、そのプレゼンに出てほしいというのです。英語のクラスの生徒ですが、投資家にモンゴルでのビジネスをプレゼンするという設定で、パッケージを作るように言ってあるのだそうです。

で、3日に午前に行きました。設定は、投資家が6人(日、豪、米、露、蒙の投資家)いて学生がモンゴルにおけるニュービジネスをプレゼンするというものです。

上手い具合に、ロシアからたまたま来ていたSさんの友人やアメリカ人の友人もモンゴルにいて、ちょっとした国際色のあるプレゼントなりました。とはいえ、皆、ビジネスのプレゼンを受けるという点では素人ばかりです。

私は一体どの程度発言していいのか?要するに、突っ込んでいいのか?と少し困惑していました。事前にSさんに聞いたら「どんどん質問してください。」と言われましたが・・・

で、プレゼンが始まりました。皆、英語の授業を専門に受ける生徒ですが、もちろんレベル差はいろいろです。アメリカに数年間住んでいた人もいれば、ほとんどしゃべらない人もいました。

ですが、私の関心は、英語云々よりも、プレゼンの内容です。それも、アイデアが面白いとかではなく、本当に投資に値するプレゼンをやっているか?値しないにしても、投資家向けのプレゼントして、骨格くらいはできているか、などです。

テーマは、「モンゴルでのニュービジネス」というだけで、基本的には自由にさせていました。ですが、昨今の学生は時代に敏感なのか、テーマはエコ関係が多かったです。3チームがプレゼンしました。

最初のチームは、「ウランバートル市の緑化ビジネス」という切り口で、個人宅やビルのガーデニングなどを請け負うビジネスです。確かに、ウランバートルは非常に緑が少ないので、テーマとしてはいいでしょう。

次のチームは「ハウス栽培で、モンゴル産の安全で安価な野菜を供給する」というものです。これも、元々農業がないモンゴルでは、ほとんど全てを中国からの輸入に頼っているだけに、的を得たテーマだと思いました。

最後のチームは「太陽発電、風力発電をモンゴルの田舎で売る」というテーマです。これも、エコとして面白いし、エコだけでなく、現実問題としてもモンゴルでは有効な手段だと思っています。

とまあ、テーマだけ見れば、なかなか良さそうです。が、中身となると・・・

ここで私の悪い癖というか、手加減が難しいというか、そういう部分が出てしまいます。こういう投資案件を見てどうするかを決めたり、アドバイスしたりすることが、ほとんど本職なので、学生らのプレゼンを見てると、穴だらけにしか見えないのです。

もちろん、学生だってわかってます。ですが、例えば、日本の大学院の授業での私のクラスのプレゼンのレベル、それに対する私の講評のレベルは経験として持っています。

また、日本の大学生レベルでも、コンサルティング会社に入社希望で来る学生らがやるプレゼンのレベルも理解してます。それらを頭に入れながら、私としては相当やんわりと突っ込んだつもりだったのですが、うーん、きつかったかもしれません。

そもそも、モンゴルの学生は本当にビジネス感覚に疎いというか、「こういうものがあった方がいいと思います。」との思い込みだけで事業を始めるという感じです。

私が「どうして、お客さんはそれをその値段で買うのですか?」と聞くと、「すごくいいからです」くらいしか返って来ません。

「今、ここで投資をすると、いくらくらいのリターンが期待できるのですか?」と聞いても、あまりそういう考え自体がなかったようで、準備もしてません。

そうなると、段々私も「そもそも投資家を前に、一体何をして欲しいのか?なぜ、それが可能なのかを言わないと、判断のしようもない・・・」と、口調もちょっと厳しくなってしまうわけです。

かなり手加減したんですよ、それでも、確実に日本での学生への突っ込みの半分から3分の1くらいにしたのですが、やはりきつかったようです。

確かに、他の投資家役の人は、例えばロシアからたまたま旅行できていたSさんの友人は「素敵な考えね。その野菜はおいしいの?」とか「街が緑になるのは嬉しいわね。」などと、データや根拠などへの質問はありません。

結局、6人の投票で優秀チームを決定しました。第一位は、私も押した「ハウス栽培で、モンゴル産の安全で安価な野菜を供給する」でした。評価は、中身だけでなく、英語力や、チームワークなども勘案して決めました。

終わってからは、ピザタイム。コーラにデリバリーピザを食べながら、生徒らと楽しく話しました。まあ、彼らは本当に起業家になろうというわけではないので、日本で起業を考えている若い人たちの集まりに比べると、ビジネスへの直接の情熱はあまり感じませんでした。

モンゴルの多くの学生は、海外への留学を希望しています。「留学して、何したいの?」と聞いても、あまり明確な意思は持ってないようです。

とにかく、修士などの高い学歴を外国で取得すれば、自動的にいい仕事があるはずだという前提で考えているようです。まあ、これらの考えは、間違っているけど、正しくもあります。

要するに、モンゴルの大学を出てもなかなかいい就職先がないので、外国への留学に目が行ってしまうということのようです。

翌日、Sさんからメールで「あなたの質問はちょっとタフすぎたかもね。」と言われてしまいました。

ああ、やっぱりそうか。「でもね、Sさん、この国を代表する大学の学生なんだから、私程度の質問に、きついと感じてる暇はないんですよ」と心では思いましたが、素直に「そうですか、ちょっとタフすぎましたね。ごめんなさい。」と返しました。

彼女も先生以外の経験がないので、ビジネス感覚はほとんどなく、プレゼンに対して前提から問うような質問は、経験がなかったのでしょう。

とはいえ、なかなかいい経験をさせてもらいました。いつかは、本当の起業かプレゼンに参加したいです。






Last updated  2009.06.06 23:05:11
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2009.05.26
今日で今期の授業を終えました。その後のクラスで、同時にゼミナールも今日が最後となりました。

ホッとすると同時に、最後までバタバタとした授業になり、最後の授業らしく「しんみり」って感じではなかったです。

前期の大学院の授業の最後は、生徒たちからのプレゼントやカードなどのサプライズがあって、びっくりしましたが、さすがにそれはなく、私も最後っぽい演出もしませんでしたから、時間が来ておしまいって感じでした。

まあ、大学院は10人以下の少人数で、常に全員を名前で呼ぶことができるほどの親密さということもあったと思います。

今期は大学3年生相手に「日本企業経営」という授業とそれに関連したゼミナールをやりました。もちろん、こんな授業は日本でもやったことがないですから、毎回スライド作りなどの予習で思ったよりも大変でした。

(注)ここで告白しますと、パワポができない私は、実は毎回日本の知人にエクセルで原稿を送って、パワポ作成をお願いしていました。この場を借りて、お礼を申し上げます。OOさん、どうもありがとうございました。(ペコリ)

1950年代頃からの話から始まり、どうして日本企業の経営スタイルが欧米のそれとは違うのか?なぜ、欧米から見て異質に見える経営スタイルで、成功を収めてきたのか、など話してきました。

私は、外資系企業にいたり、コンサルティング会社にいたこともあり、普通の日本企業に勤めている方々よりは、少しだけ日本企業を客観的に見れる立場にはいたと思っています。

自分が最初の勤め先である、日本の大企業にいたときには「日本企業の特徴は?」なんて言われても、あまりにも当たり前すぎて、何をどう考えたらいいのかさえもわからなかったです。

ですが、こうして改めて、ほとんど日本企業のことを知らない遠い国の学生(今時、欧米や東南アジアでは日本企業のことを知らない学生はほとんどいないと思います)にゼロから教える立場になって、改めて日本企業のやり方の良さ、時にはマイナス点(意思決定が遅いとかリスクが嫌いとか)なども、一緒に勉強することができました。

まさに、教えることは学ぶことだと思いました。なんとなく知ってるだけでは、人前に立って4ヶ月も話すことはできませんから。

その結果は?相当多くの生徒が、とにもかくにも日本企業に関心を持ってくれました。トヨタ、ソニー、ホンダ程度は、どんな会社かは知るようになりました。創業者のキャラクターのユニークさも感じてくれました。

また、日本企業の独特の人事制度や良好な経営と従業員との関係、欧米に比べて思い切ったリストラには腰は引けているが、その分従業員を大事にする風土も理解しました。

更にはバブルで苦しんで、今はまた再設計を終え、再び強くなってきた日本企業の歩みも、かなり理解しています。

年功序列、終身雇用、同期、改善、財閥、系列、TPS(トヨタ生産方式)なども、恐らく完全に記憶することはないでしょうが、ちょっと聞けば「ああ、あれだな」という程度は理解できるところまできたと思います。

学生たちのレポートを見ても、今回の授業でかなり日本企業に関心を持ったという声が多かったので、ちょっと嬉しかったです。

最後にアジアにおける日本企業の存在感の大きさに比して、いかにモンゴルには日本企業が少ないかも実感してもらいました。

改めて、「もっと日本企業に来てもらうには、何が必要か?」なども考えられるようになりました。

正直、私の大学3年生のときに日本企業について何か知っていたかと聞かれれば、このクラスの今の生徒よりは下だったと思います。

当初の57名程度だった生徒は、最終的にはかなり減少してしましたが、それでも過半の30名強が最後まで付いてきてくれました。

このうち日本企業に勤めるという人は、多分ほとんどいないでしょう。日本の大企業は東南アジアなどと違って、ほとんどモンゴルには来てませんから。

ですが、ビジネスの場で日本人や日本企業と接する人は当然出てくるでしょう。そんな時に、少しでも日本ファン、日本企業の良さを理解している人がこの中から一人でも二人でも出てくれば、十分な成果ではないかと思います。

とはいえ、私の仕事はまだまだあります。まずは大学から頼まれている、2つのプロジェクトワーク。そして、レポートの採点、更に成績評価。前にも言いましたが、この国の学生はかなり成績に拘ってます。

そんなエネルギーがあるなら、もっと予習して欲しいと思いますが、とにかく授業には出なくても、Aは欲しいのです。

私は自分の学生時代に成績を気にしたことが全然なかったので、かなり驚きました。(本当は気にするほど勉強してなかったのが正直な理由です)

下手すると、すぐに抗議にやってきます。ここしばらくは、客観的な裏付けのある成績評価の作業をしないといけません。

ですが、終わって気が楽になったのは確かです。明日からは、コンサルティングの方に重点を置いて活動することになりそうです。明日の午前中は、PE会社からの相談です。

最後に、私の全ての授業で通訳をしてくれた、オーストラリア留学帰りのSRさんに感謝です。もちろん、このブログは読めるはずもありませんが、SRさんがいなければ授業は成り立たなかったのは確かです。お礼を申し上げます。






Last updated  2009.05.27 00:49:13
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