1846781 ランダム
 HOME | DIARY | PROFILE 【フォローする】 【ログイン】

田崎正巳のモンゴル徒然日記

PR

Keyword Search

▼キーワード検索

Profile


モンゴル2008

Category

Calendar

Favorite Blog

島田隆の天職相談室 しまりゅう52さん

Comments

モンゴル2008@ Re[4]:ジンギス・カン料理の名前は変えられるのか?(08/16) 七詩さん、ありがとうございます。今の中…
七詩@ Re:ジンギス・カン料理の名前は変えられるのか?(08/16) 社会主義体制下のモンゴルではジンギスカ…
モンゴル2008@ Re:ジンギス・カン料理の名前は変えられるのか?(08/16) じょんたのおばあちゃんさん、ありがとう…
じょんたのおばあちゃん@ Re:ジンギス・カン料理の名前は変えられるのか?(08/16) 追伸です。 Facebookに私の自分の言葉で訴…
じょんたのおばあちゃん@ Re:ジンギス・カン料理の名前は変えられるのか?(08/16) おはようございます。 確かに「ジンギスカ…

Freepage List

Headline News

全120件 (120件中 1-10件目)

1 2 3 4 5 6 ... 12 >

モンゴル経済・トゥグルグ

2018.12.01
XML
開催されたのは11月19日ですので、随分前となってしまいました。

  • IMG_4111.JPG


本ブログで何か書かれているんじゃないかと期待されていた方もおられたと思いますが、遅くなって申し訳ありません。

開催直後から「インベスト・モンゴリア・東京2013」へのアクセス数が増えたので、きっと検索して内容を見ようと思った方がおられたんだなと思っておりました。

本当は翌日にでもアップしようと思ったのですが、手持ちの写真がゼロだったので事務局から送られてくるのを待っているうちに、こんなに遅くなってしまいました。

結局事務局から使える写真は送られてこなかったので、さすがに日数が立ちすぎるので書くことにしました。なので、ご報告の鮮度はぐっと落ちてしまうことをご了解ください。

プログラムや写真にご興味ある方は、事務局のページへどうぞ。https://frontier-conference.com/j/wp-content/uploads/2018/11/Post-conference-report-imt-2018-JPN.pdf

このセミナーにモンゴルから帰国後は基本的に時間が合うときはパネリスト、モデレーターとして参加してきました。

今回特に感じたのは「何年もやってるけど、毎年同じだな」ということです。

それは別にこのプログラムがマンネリ化しているとかという意味ではありません。伝えるべきメッセージがないという点と、究極の課題はやっぱり政治家だということです。

メッセージというのは、日本人の事業家に対してです。いわゆる「金融投資家」という意味ではなく、日本で事業を営んでいる事業家・企業家、多くはモンゴルに興味を持ってくれている中小・中堅企業の方です。

普通こういうセミナーは「モンゴルにビジネスチャンスあります」「モンゴルは親日で、事業進出には最適です」というようなメッセージを期待したいところなんでしょう。

IMG_4078.JPG

  • 私の最初のセッション

    ですが、私なんかはこのセミナーが始まった頃は「本気でそんなこと言ってるの?」「モンゴルの実態知ってるのに、そういうこと言っていいの?」などと場の空気を敢えて読まずに発言していたものです。

    そして「今後の課題はこれです」とか「こういう状況になれば日本企業行けます」などといって、将来への課題解決を期待してきたってことです。そしてそれが何年も何年も繰り返されているだけだということなんです。

    さすがに最近は、いつまでもそんなことを続けるわけにもいかないので、参加者も主催者も「モンゴルの難しさ」を取り入れようとするようになりました。

    だから、出席してくださった日本の事業家の方からすると「で、結局モンゴルを勧めたいの?やめた方がいいの?」という問いには、曖昧で何も答えていないんです。

    「いろいろリスクはお伝えしましたので、あとは自分で判断してください」的姿勢なんです。

    それ自体は当然のことであり、このセミナーの主催者、パネリストがなんらの保証をするものではないのは当然です。

    ただ、姿勢というか、主催者、パネリストとしてのメッセージはなんなんだ?となると、あんまりないってことなんです。

    (続く)






  • Last updated  2018.12.01 23:43:06
    コメント(0) | コメントを書く
    2018.11.28
    本ブログでは過去に少なくとも2回は「史上最安値」という題名記事を載せています。

    一つは2013年8月21日付け「トゥグルグ、対ドル史上最安値更新?」(https://plaza.rakuten.co.jp/mongolmasami/diary/201308280000/)です。この時は、対ドルで1590トゥグルグ、1円=16トゥグルグレベルでした。

    もう一つは2018年9月21日付け「トゥグルグ史上最安値を更新」(https://plaza.rakuten.co.jp/mongolmasami/diary/201809210000/)です。

    こちらの方はわずか2か月前ですから、現状と大きな差はありません。1ドル=2500トゥグルグと2500の大台に乗ったときでした。

    そして今回は1ドル=2600トゥグルグを突破したということです。数日前からデータによっては2600台になっていましたが、現在はハーンバンクの対ドル売り買いともに2600台になったので、これは確実だと思います。

    トゥグルグの現状をどう考えるについては、既に9月の記事に書きましたのでそちらをご参照ください。

    その時からの変化という意味で言えば、今は「トゥグルグ安」というよりは「ドル高」の影響があると思います。

    トランプ大統領は怒っていますが、米国連銀は金利を上げてきてますし、更に年内にもまた上げるとの観測もあります。

    米国経済が堅調で、世界一安全なドル金利が上がるとなると、投資資金は米国に回帰していくでしょうし、その時に対象となるのは主として新興国通貨です。

    とはいえ、そういう投資資金がそもそもどれだけモンゴルに流入しているかはわかりません。私は大して投資資金なんか入ってなかったんじゃないかと思います。

    ですが、トルコやアルゼンチン、或いは中国といった代表的新興国からは資金は流出しており、それらの通貨は下落しています。そうなると、トゥグルグだけが堅調に推移とはいかないでしょう。

    よく「トゥグルグはこの先どうなりますか?」と聞かれます。「為替のことは誰もわからない」というのが私のいつもの答えですが、恐らくトゥグルグ下落傾向を止めるほどの経済的・政治的力強さは、現在のモンゴルにはないと思います。

    来年の予算を作っているモンゴル企業は来年前半は2700、後半は2800か2900程度を見込んでいると思います。来年中に3000になるかはわかりませんが、それに近づいても驚くことはないでしょう。






    Last updated  2018.11.28 11:16:03
    コメント(0) | コメントを書く
    2018.09.21
    トゥグルグが対ドルで史上最安値を更新しました。

    これまでの過去最安値は手元の資料では昨年1月の1ドル=2492程度でした。程度というのは、調べる資料によって小数点以下が少し違うということです。

    なので、今回また更新するかどうか見てはいましたが、2480から90台が続いたので本当に最安値を更新したかが確認しにくかったのです。

    ですが、一昨日あたりから遂に2500台に乗ったので、これはもう最安値更新と認めてもいいだろうと思うわけです。

    結果としてですが、1ドル=2500トゥグルグとなるのは遅すぎたほどで、モンゴルの企業には一昨年から2500トゥグルグで予算を組んでいる企業は結構ありました。

    実際昨年1月に2490となったときには、すぐにでも2500台に乗りそうな勢いでした。

    しかしながら、わずか10トゥグルグ程度の下落(2490から2500トゥグルグになる)するのに、1年半以上もかかったということです。それは「よく粘った」という言い方でもいいのかもしれません。

    ここで訂正です。私の以前のブログ(本年6月22日付け)には「昨年9月ごろに2460トゥグルグくらいの対ドル最安値を付けた後、トゥグルグは小幅ながらも上昇を続けてきました。」と書きましたが、正確には昨年(2017年)9月ではなく1月でした。お詫びして訂正します。

    とまあ、このくらい最安値の定義は微妙なので、今回は2500超えを待っていたというわけです。

    動きを整理すると、最安値が2017年1月でしたが、IMF合意への期待からトゥグルグは反転し、昨年春に実際にIMF合意を得るとその後上昇。ですが、大統領選前後での公約違反などが露呈し、再び下落モードに。

    そのまま2017年9月まで下落し、最安値に近い2460台に。その後は、意外と実経済が堅調なことが伝わり、トゥグルグも堅調にというか安定していました。その安定モードは今年の6月まで続きました。

    ところが6月以降はトルコだとかアルゼンチンだとかの「新興国リスク」が顕著になったこともあり、再び下落モードになり、今週とうとう2500台に乗ったということです。

    もっともトルコやアルゼンチンに比べれば通貨下落としては全く問題ないレベルです。日経新聞などでは今年の1月1日のレートとの比較が出ることがあるので、ここでもそれをやってみます。

    アルゼンチンペソは本年1月1日は1ドル=18.61ペソでしたが、今現在は38.2と51%の下落率です。トルコリラは同様に40%の下落率です。

    が、トゥグルグはわずか4%の下落です。なので堅調に推移はしてきたが、さすがに昨今の新興国通貨への懸念がトゥグルグにも及んできたということでしょう。

    ただモンゴルの場合この両国とは事情が違います。トルコやアルゼンチンは外資系企業がたくさん投資をしている結果、その国情が海外に発信されやすいということがあります。

    トルコの危機は、中東情勢や欧州経済に影響を与えますし、アルゼンチンは南米経済に影響を与えます。だから、報道もされるし、投資家も注目するということです。

    モンゴルの場合は大きな投資をしている外資系企業は鉱山関係以外はほとんどないですし、仮にモンゴル経済が大きく落ち込んでも周囲への影響は非常に限定的なので、報道もあまりされません。

    つまり報道されないからと言って、それが「国として大丈夫」というわけでは全然ないのです。

    以前本ブログでもお伝えした通り、モンゴルの対外債務のGDP比や対外債務の外貨準備比率はトルコやアルゼンチンなど問題にしないくらいに悪い状態なのですから。

    ある意味、1年半以上にも及ぶボックス相場から抜け出して更に下落することになるのか、なんとかこの程度のレベルでおしと留まるのかはもう少し見ていかないとわかりません。






    Last updated  2018.09.21 15:31:57
    コメント(0) | コメントを書く
    2018.08.15
    ここのところ、トルコのエルドアン大統領がアメリカの制裁に対して怒ったり、アルゼンチン通貨急落に対して金利を上げたりなど、「新興国の債務問題」という共通点でクローズアップされています。

    幸か不幸か、新興国である我らがモンゴルは規模の観点からなのか、あまり名前は登場しません。前回お伝えした「中国からの借金地獄リスト」に載っていたのも、やや珍しいと言えます。

    ですが話題にならないからと言って、アルゼンチンなどが他人事(ひとごと)であるかどうかは別です。

    今日の日経新聞に「高債務国 利上げの試練 アルゼンチン年45%に  トルコ不安、余波広がる」と題する記事が出ていました。

    アルゼンチンは45%ですか。高金利になれているモンゴルの目で見ても、異常に高いのは確かです。

    ちなみにモンゴルの政策金利は現在10%です。ここ10年で見ても、一番高かったのが2016年の15%ですから、いかに45%が高いのかわかろうものです。

    アルゼンチンもトルコも直近の問題は通貨下落で、ともに最安値を記録しているとのこと。そしてアルゼンチンの対外債務は外貨準備の4倍、トルコも同様に外貨準備の4倍とのこと。

    記事はその他の新興国も「対外債務が外貨準備の3-4倍になると、通貨は売られやすくなる」とあります。モンゴル・トゥグルグも、ここ2か月近くほぼ対ドルで最安値水準にへばりついている感じです。

    なるほど、これらの記事をベースにモンゴルを考えてみると・・・と思ったら、「新興国の財政状況」というリストにモンゴルも入っているではないですか。これは珍しい、と思い早速見てみました。

    「えー!もしかして最悪ってこと?」

    と思わずにはいられないリストです。リストにはブラジル、インドなど16国が載っています。

    • IMG_0564.JPG


    リストは対外債務の大きさ順に出ており、モンゴルは13番目です。今回特に話題になっているトルコとアルゼンチンはそれぞれ4番目、7番目です。

    絶対額でいえば、ブラジル、インドなどのGDPの大きい国、人口の多い国が多くなるでしょう。

    つまり債務の絶対的大きさよりも、対外債務問題が深刻かどうかは「対GDP比、人口一人当たり」で見ないとわからないということです。

    こうした国際的統計をいろいろ見てきた経験で言うと「モンゴルは絶対値では大したことないが、割り算するとすごい」という見込みが立ちます。

    まずはGDP比です。これは表を見てもらえば一目瞭然ですが、モンゴルぶっちぎり!です。

    今回特に話題になっているトルコが対GDP比で55%、アルゼンチンで40%です。対外債務の絶対値が大きいブラジルやロシアでも対GDP比33-4%です。

    ですが、モンゴルは何と215%とダントツ最悪で、2番目に悪いキルギスの2倍以上の比率です。いやー、こうしてみると深刻どころではないレベルです。

    モンゴルの経済規模が小さいから大きな話題にならないだけで、実質的には世界最悪とも言えます。

    次に、人口一人当たりの対外債務の額です。この表にはなかったので、ちょこっと計算してみました。

    すると、やっぱり、いつものように・・・最悪です。この16か国の人口を調べて、16か国平均を計算しました。

    結果は、16か国の一人当たり平均対外債務は1,591ドルとなりました。つまりこれが世界的に問題の多い国の一人当たり対外債務の平均値ということです。

    話題のトルコ、アルゼンチン共に5,762ドル、5,766ドルと似たような数値で、平均値の3.6倍となっています。

    確かに対外債務の絶対額が大きいブラジル、ロシア(それぞれ3,274ドルと3,610ドル)を大きく上回る数値です。

    絶対額で大きいブラジル、ロシアよりトルコ、アルゼンチンの話題が大きいのは、対外債務のGDP比と人口一人当たりがずっと大きいからでしょう。

    で、モンゴルです。

    なんと一人当たり債務が7,967ドルとほぼ8千ドルでこれまた最悪となりました。一覧表によると、対外債務の外貨準備の水準も最悪のラオスの次の下から2番目です。

    しかもモンゴルが発表する外貨準備は以前とは異なり、やや怪しい数値ですから、もしかして以前の通りの計算方法であれば最悪となっているのかもしれません。

    いずれにしろ、世界新興国財務悪化状況ランキングは「対外債務のGDP比」「一人当たり債務額」「外貨準備比」のうち、前者の2冠王です。3つ目も下から2番目で、本当は「隠れ1位」ではないかと疑われるレベルです。つまりほぼ3冠王ってこと?

    「だからどうした?何が問題だ?」と開き直られても困りますが、こうしたデータは間違いなく今後の国民生活に大きな影響を与えていくでしょう。困ったもんです。






    Last updated  2018.09.21 15:25:22
    コメント(0) | コメントを書く
    2018.06.22
    トゥグルグについて書くのは半年ぶりです。半年前の題名は「トゥグルグ、半年近く安定。その原因は?」でした。その後の半年間書かなかったのは、かなり安定していたからです。

    つまり、昨年の夏からつい最近まで1年近くも1ドル=2400トゥグルグ前後で安定していたということになります。ここ数年では、こんなに長い間安定していた時期はなかったのではないかと思います。

    もちろん、対ドルの水準そのものは歴史的に低い(安い)ですが、大きな変動がないのはやはり安定していると言えます。

    トゥグルグの動きを見てみましょう。昨年9月ごろに2460トゥグルグくらいの対ドル最安値を付けた後、トゥグルグは小幅ながらも上昇を続けてきました。

    今年の1月に2400トゥグルグを割って、2390トゥグルグ台に乗せると、その後も非常に緩やかながらもトゥグルグ高を続けてきました。

    そして4月には2370トゥグルグ台にまで上昇しました。その後は一転、緩やかなトゥグルグ安になりましたが、なんとかぎりぎり2400台乗せを避けるかのような神経質な動きが続いていたのです。

    それが5月の下旬になると時々2400トゥグルグ台乗せになる日が出てきたのですが、また押し戻されて2300台に戻るという展開でした。

    ところが今週に入ると、そうした微妙な動きから一気にトゥグルグ安に動き出し、わずか3日で40トゥグルグ近く下落し2444トゥグルグとなってしまいました。

    この間の動きを、ここ半年のトゥグルグ上昇時と比べると「昨年11月中旬から今年2月中旬に90日近くかけて上昇した分」を「わずか3-4日で下落してしまった」ということになります。

    弱い通貨は上昇には時間かかりますが、下落にはあっという間です。原因はもちろんわかりません。なんせ今週数日の動きですから。

    それまで半年、あるいは1年程度なんとか安定してきたのは、当然のことながらIMFとの合意のおかげであることは間違いありません。

    良い点を言えば、IMFのバックアップ、政権はいろいろありますが一応安定、貿易収支も黒字で最大の懸念だった外貨準備も危機的レベルは脱出しました。

    貿易収支が黒字になることは、最大の貿易相手である中国との貿易を見ればわかります。モンゴル経済が最も調子よかった2011年当時と比べてみます。

    モンゴルからの輸出は2009年と比べ13.9億ドル(約1500億円)から2011年には44.4億ドルとわずか2年で3倍以上に伸びました。

    その後伸びは少なくなったとはいえ、2017年は53.1憶ドルと2011年比で更に2割近く伸びました。

    中国からの輸入は2011年は20.2億ドルと2009年比で3.7倍以上と大幅に増えました。輸出が大きく伸びたものの、それ以上に輸入が伸びたので、2011年の対中貿易収支は6.3億ドルの赤字となってしまいました。

    ちなみに2009年は対中貿易は8.5億ドルの黒字でしたから、いかにモンゴル人が短期間に中国から大量のものを買ったかがわかります。まさに「バブル」でしたね。

    この中国からの輸入高は、その後年々落ち続け、2017年は14.3億ドルと2011年比で約3割も減ってしまいました。これはモンゴル人が節約のために減らしたのではなく、そもそも前金以外は信用供与してくれないとこともあり、欲しいものを欲しいだけ輸入するための外貨が十分ではなかったと言えます。

    結果として、2011年には6.3億ドルの赤字だった対中貿易収支は2017年にはなんと30.1億ドルもの大幅な黒字となったわけです。この黒字幅黒字化にはいい面と副作用があります。

    いい面は当然ですが、トゥグルグがここ1年程安定していたということがあります。IMFも「モンゴルの政治家はいろいろ怪しいとこもあるけど、貿易が黒字基調なので大丈夫だろう」と余計な干渉はされずに済んでいるでしょう。

    副作用は当然のことながら、モンゴル人のマインドです。モンゴル人は厳しい状態の時は諦めがいい方だと思いますが、一たび良い方向を向くと楽天的な気質から「もう大丈夫」「我慢なんかしなくていい」と変わりやすいのです。

    特に政治家は、ちょっと経済状況が良くなると「もうIMFの言うことなんか気にしなくていい」「ばら撒きをやろう」などの声が出てきます。実際にIMFとの合意でなくなったはずの子供手当も復活するようです。

    IMFとの合意は維持されていますが、モンゴル人らしく?これらによって対外的な信用は常に「怪しい」と見られているでしょう。

    細かい政策は別としても、今回のトゥグルグ下落はこういうモンゴル側の合意軽視や約束違反などが関係しているような気がします。もちろん、正確なところはわかりません。






    Last updated  2018.06.23 09:31:58
    コメント(0) | コメントを書く
    2017.12.24
    この夏以来、トゥグルグは1ドル=2400トゥグルグ台と安定しており、9月以降は小刻みながらほぼ一貫して対ドルで上昇しています。

    上昇とはいっても、3か月で40トゥグルグ程度、率にして2パーセント以下ですから、ほとんどフラットと言えるでしょう。

    今年のトゥグルグの動きは、比較的説明しやすい動きでした。それはIMFの動向、モンゴル政府の姿勢などを第三者から見た推測の結果と実際のトゥグルグの動きが近かったからです。

    昨年の7月に1ドル=1900トゥグルグ台から2000トゥグルグに下落してからほぼずっと下落を続け、今年の1月には2500トゥグルグ直前となりました。

    が、春先のIMFとの合意を受けトゥグルグは反転し、4月以降は1ドル=2300トゥグルグ台に戻し、このまま2000トゥグルグ付近まで持ち直すか?と期待されました。

    ところがそう簡単にいかないのがモンゴル政府です。トゥグルグにとっては、世界経済とか他国の情勢なんて関係ありません。それほど国際的な取引に参加していないわけで、多くの要因は自国にあります。

    この時は6月下旬の大統領選挙でした。そこでは「その場限りの国民の人気を得るための」IMFとの合意破りなどが公約のように出てきて、7月以降あっという間に2400トゥグルグ台に逆戻りとなりました。

    その後、IMFからのスタッフチームが合意に関する「第1回レビュー」のために訪問し、結局はモンゴルも渋々ながらも合意破りはやらないことを約束したので、トゥグルグ下落は止まり、9月以降は上記の通り若干のトゥグルグ強含みでの安定となったのです。

    為替の動向には、色々な要因があるのは事実です。円だってドルだって、経済的な要因や北朝鮮などの政治的要因など様々で、結局専門家でもほとんど予測不能のような動きを示す時もあります。トゥグルグの場合は、申し上げた通り多くの場合が「自国が要因」です。

    一つが自国政府の動向です。対外公約を守るかとか、財政状況を鑑みない人気取りのバラマキ政策をやるかなどです。もう一つは、鉱山ビジネスの動向です。これには石炭価格、銅価格に加えて、中国の需要動向なども含まれます。

    が、これらの要因も突き詰めれば「外貨準備は大丈夫か?」という課題につながります。要するに「いろいろ問題はあるけど、結局対外支払いは大丈夫か?」ということです。その外貨準備が今年の春以降、増加していることがトゥグルゥ高の基本的要因になっていると思われます。

    外貨準備高については、基本的にはモンゴル銀行はグロスしか発表しません。以前はネットを発表していたのですが、外貨準備高水準があまりにも低くなり、そのままではトゥグルグ暴落につながると思ったのか、3-4年前から公表するのを止めました。

    モンゴル銀行は外国投資家を馬鹿にしているところがあるので、「外貨準備が少ないことを発表するから、トゥグルグが危ないと思われるんだ。だから発表しなければ、誰も気にしない。」と思っています。要するに、モンゴルの中央銀行はまだ小学生レベルの思考しかできないままということです。

    ですので、とりあえずグロスで追いかけるしかありません。以前の試算では、ネットはグロスの大体半分くらいではないかと思います。モンゴル銀行が「いいや違う、半分じゃない」と言うのであれば、正確なのを発表してほしいです。

    今年の2月ごろにはグロスで10億ドル程度となりました。これはここ5年で見ると最低水準に近い水準です。2014年ごろに危機的水準に落ち込んだ時でも13-14憶ドルはありましたから、かなり低いと言えます。そしてその頃にトゥグルグも史上最安値となりました。

    その後徐々に改善し、直近では15億ドルを超えました。これが最近のトゥグルグの強含み安定の最大の要因でしょう。

    なぜ外貨準備が増えたかと言えば、それは貿易収支の改善と外国直接投資の黒字継続と言えるでしょう。

    貿易収支改善は、石炭価格の上昇や輸出の増加があり、外国直接投資は急増というほどではないものの、IMF合意を受け安定的に外貨投資が増えていることによります。

    このようにトゥグルグ相場は、アホな政治家が余計なことさえしなければ、まずまず安定的には推移できる状態になったということでもあります。

    で、来年は?

    もちろん予測なんかできるはずもありませんが、政治家のよほどの暴言、IMF合意破りがなければ、こうした安定基調は続き、2000-2400トゥグルグの間を安定的に推移するのではないかと期待しています。

    合意破りの気配が出れば、もちろん2500トゥグルグ突破もあり得るでしょうけど。






    Last updated  2017.12.26 10:16:25
    コメント(2) | コメントを書く
    2017.08.03
    IMFのHPにも出ていますが、7月19日から8月2日までIMFスタッフチームがウランバートルを訪問していました。

    目的は5月24日に承認されたIMFとの合意の第1回レビューのためです。その報告を大まかにまとめると、以下の通りです。

    ・銅などの資源価格の上昇にけん引され、モンゴル経済は予想以上に好調である。

    ・政府の歳入も予想より9千億トゥグルグ(約400億円)も増加しており、財政状況も良好である。

    ・2017年のモンゴルの経済成長率を2%程度に上方修正する予定である。

    ・但し、本日(8月2日)面談したエルデネバット首相に対しては、気を緩めて歳出拡大をしないよう進言した。

    歳入の予定以上の増加分については、およそ半分は借入金などの負債のの削減に使い、残りは政府の行動計画に沿った生産的な支出のために使われるとのことです。

    まあ、表面的にはいい話ばかりです。ですが、HPなどでは発表されてはいないようですが、やはり子ども手当のことも当然レビューの対象になったようです。

    本ブログでもお伝えした通り、現内閣は大統領選挙の決選投票直前に子ども手当を全世帯に支給する決定を下しました。これはIMFとの合意を反故にするものであり、今回のレビューミッションの大きなアジェンダの一つだったようです。

    これについては例によってモンゴル側が「最近の上向きの経済状況から、あの時は確かに約束したけど、今は状況が違うからいいでしょ」的態度もあったようですが、やはりそのままの形での継続は難しいとの結論になったようです。

    一部情報では、2017年については決定通り100%支給するけど、2018年以降は対象を低所得者層(全体の60%)にすることで合意したようです。

    これで一件落着か?もちろん、そんなはずはないでしょう。逆にモンゴル側はこれで味をしめたんじゃないかと思います。

    要するに

    「IMFとの合意を反故にしても、大したペナルティはない。子ども手当だって、結局は今年の分は100%実施できる。来年分だって、来年また交渉すればいいだけどのこと」

    「せっかく財政状況も良くなっているんだし、我々政治家が自由に使えるお金を増やしたっていいだろう。少しくらい何か違反したって、55億ドルの合意がひっくり返されることはなさそうだから、とりあえずやりたいことはやってもいいんじゃないか」

    的な発想を助長させたとも言えます。


    合意からわずか1か月ちょっとで約束違反をする国を相手に、IMFの人たちには今後も「うんざりするような」「疲れ果てるような」交渉が待っていると考えた方がいいでしょう。

    こういうところでのモンゴル人の交渉力は強いですからね。一般的な常識が通用しない国、政治家だということです。


    ですが、このところ気になるのがトゥグルグの下落です。

    本年2月のIMFとの実質合意以降、順調に上昇を続けてきましたが、上記の「子ども手当=IMFとの合意違反」以降、急速に下落しています。

    2月下旬から4か月かけて上昇してきた分を、わずか1か月で帳消しにするほどの下落スピードです。この勢いだと、本年1月につけたトゥグルグの最安値を更新しそうな勢いです。

    今回のIMFレビュー報告で、少しでもまたトゥグルグが安定してくれるといいのですが。モンゴルの企業を見ていると、やはり為替の下落の影響は非常に大きいものがあります。

    輸入価格もそうですし、ドル建てやユーロ建ての借入金返済にも重くのしかかります。とにかくトゥグルグの安定は最優先で取り組んでほしいと願っています。






    Last updated  2017.08.03 22:27:52
    コメント(2) | コメントを書く
    2017.07.23
    先日のブログでお伝えしたように、トゥグルグがジリジリ下げています。その際、原因は中央銀行の政策金利下げではないかというようなことを書きました。

    ですが、こちらで話を聞くと全然そうではなさそうなのです。では何か?

    それはモンゴルがIMF合意を破ったからだろうというのです。昨年来下落を続けてきたトゥグルグがここまで盛り返してきたのは、当然のことながら春のIMF合意があったからです。

    その合意が破られたというのは、一体どういうことでしょうか?

    それは大統領選挙に遡ります。第1回の選挙結果を見て、人民党サイド、つまりエンフボルド側は相当焦ったようです。

    そりゃあそうでしょう、圧倒的に優位に立っていると言われていたのに、結果を見たらトップどころか開票速報の途中経過では、第3位だったのですから。結果的には、ギリギリで2位に滑り込んだのです。

    ここでエンフボルド/人民党サイドは禁じ手を出しました。それはIMF合意で緊縮財政の一環で行った「子ども手当廃止」の復活でした。

    これは庶民には不評でしたが、緊縮財政を推し進める中でIMFとの交渉の中で人民党が決断したものです。それを無理やり復活させたのです。

    実際にスケジュールを追って見てみます。6月26日に第1回目の選挙がり、そこでエンフボルドは惨敗しました。そして2回目の選挙が7月9日と発表されましたが、その後7日に変更されたのは、本ブログでも書いた通りです。

    エンフボルドの不人気ぶりはかなり厳しく、このままでは負けは必至です。多分、金をばらまいてでも票が欲しかったでしょうが、そんな時間はありません。

    ・・・が、なんと合法的に金をばらまく方法を思いついたのです。それが子供手当の復活でした。そしてあっという間にばらまきを決め、なんと7月5日6日に子供手当を受取人口座に振り込んだというのです。まさに選挙日直前!

    しかも「7月だけ復活」だと、選挙のために人民党が政府の金を勝手に振り込んだことになるので、子供手当廃止時に遡って数か月分をまとめてどんと振り込んだそうです。まさに選挙直前の現ナマ作戦です。

    ですが、こうした見え見え過ぎる行為が、特に都市部(ウランバートル)の人々の怒りに火に油を注いだ状態になり、結果はご覧の通りの大敗でした。

    というわけで、子供手当は正式に復活したことになり、それがIMF合意を破ったと見なされたのです。

    実際に為替レートを見ると・・・

    7月4日までは従来のトゥグルグ高傾向でしたが、5日から下落に転じ、その後は1ドル=2400トゥグルグを突破し、今もその傾向は止まっていません。

    モンゴルのほとんどの政治家が馬鹿だってことは以前より承知していましたが、ここまで後先を考えずに国際機関との約束を平気で破るというのは、やはり相当の大馬鹿ぞろいですね。

    この対応にも、モンゴル人らしい特徴が見られます。モンゴル人にとって約束とは「その時にはそう思った」ということで、将来に渡って守るべきものという認識は一般的には薄いのです。

    トゥグルグはこの後一体どうなるのでしょうか?






    Last updated  2017.07.25 09:26:40
    コメント(0) | コメントを書く
    2017.07.18
    トゥグルグの動きがちょっと変わってきているようです。

    IMFとの合意があった本年2月以降は、基本的には一貫して対ドルでトゥグルグ高で推移してきました。

    具体的には、2月には1ドル=2480トゥグルグ近かったのが、6月下旬には2340トゥグルグ程度にまで上昇していました。

    とはいえ、昨年来ずっと下落を続けてきたわけで、これは昨年11月頃の水準に戻ったということですけど。

    それが6月下旬からトゥグルグ上昇の勢いが止まったかのように、2340トゥグルグレベルで膠着状態になり、更に7月5日に突然トゥグルグが下落しました。その後2週間近くは、1ドル=2380トゥグルグで固定相場のように動かなかったのです。

    私は毎日トゥグルグの相場を見ていますが、明らかにトゥグルグは今までの動きとは違うなと思いました。2週間近くも全く相場が動かなくなるということは、ここ1年でもほとんどなかったと思います。

    こうなると、次の動きがカギとなります。つまり、膠着状態から抜け出た方向性が大事になるのです。

    結局、トゥグルグは更に下落に向かうこととなり、今は2390から2400程度となっています。これは本年5月末ごろの水準であり、およそ1か月かけて上昇した相場を2週間ほどで逆戻りしたということです。

    原因は何か?

    タイミング的に一番考えられる要因は、6月16日から引き下げられた中央銀行の政策金利の引き下げでしょう。

    引き下げ幅は2%(正確には200ベーシスポイント)とかなり大きいものでしたので、なんらかの形で市中金利にも影響しているのでしょう。定期預金金利も下がったのでしょうか?

    いずれにしろ、反転したとはいえまだ基盤の弱いトゥグルグですから、金利の魅力が減ればドル等に好感されてしまうリスクは大きいでしょう。

    ここで踏ん張れれば、トゥグルグもしばらくは安定的になるでしょうが、政策金利の変更で簡単に売られるようでは、まだまだ基盤は弱いとしか言いようがありません。

    せっかく安定感を取り戻しつつあるトゥグルグですので、なんとか再び下落モードにならないことを祈ります。






    Last updated  2017.07.18 12:52:45
    コメント(0) | コメントを書く
    2017.07.02
    普段あまり聞いたことなかったのですが、モンゴルでも民間企業による債券発行(社債)があるようです。

    6月28日に「スー」ボンドが発行されたと発表がありました。スーというのは、ミルクのことです。モンゴルに行ったことある人なら、一度は「スーテーツァイ」(ミルク入り茶)を飲んだことあるでしょうが、この名前の一部でもあるのがスーです。

    で、ここで言う「スー」ボンドというのは、ミルクの債券という意味ではなく、「スー」という会社の名前のことを言っています。スー社はモンゴル最大手の牛乳製造販売会社であり、モンゴル証券取引所に上場しています。

    で、発行条件ですが、なんと金利17.5%と高く、額面は10万トゥグルグ(約5千円弱)です。

    一般の銀行の定期預金が15%前後あるので、社債としてのプレミアムが2-3%乗っているということでしょうか?

    日本のような長期金利が低く、大手企業は1-2%で社債を発行できる国から見ると相当高く感じますが、実はこれでも「低い」のだそうです。

    実際この記事は「社債は、投資家への保証されたリターンで資本調達を行う低コストの方法です。 」と書かれています。

    私の知る限り、モンゴルの有名企業の借入金利は20%前後の場合が多く、確かにそれに比べれば「低金利」と言えます。ですがこの高金利が、モンゴル企業の収益を蝕んでいるのも事実です。

    先日、中央銀行による政策金利が2%引き下げられましたが、もう一段の引き下げが実現できれば、民間企業へは結構なインパクトになると思います。

    気になるのは、モンゴルの金融監督管理委員会の会長が、あいさつで「過去20年間で10社以上の企業が債券を発行したが、うまく行かなかった」と言っているところです。うまくいかなかった?英語では「failed to work efficiently 」とあります。

    要するに、途中でデフォルトとか金利不払いとかいろいろ問題が多かったということではないでしょうか?だから、20年間にわずか10数社しか債券発行ができなかったのだと思います。

    この債券が長期的にも紙くずにならずに、投資家?庶民?の懐を温かくしてくれることを祈ります。

    モンゴルでは株式市場もなかなかうまく発展できませんが、こちらの債券市場は早く健全な市場に育つことを期待しています。






    Last updated  2017.07.04 22:31:36
    コメント(4) | コメントを書く

    全120件 (120件中 1-10件目)

    1 2 3 4 5 6 ... 12 >


    Copyright (c) 1997-2019 Rakuten, Inc. All Rights Reserved.