ウランバートル、マイナス30度!
ここのところ、ウランバートルは寒いようです。確かにこの時期は通常であれば両足マイナスとはなっていますが、今年はあまり経験したことがないような寒さとのことです。ウランバートルの気温は、7月上旬に30度超えとなり、この時点では日本とあまり変わりません。それがナーダムを過ぎると徐々に下がり、8月中旬の日本ではまだ猛暑が続くころには夜間のゲルではストーブが欲しくなるほどです。9月に入ると一気に寒くなり、9月中旬からはアパートには暖房が入ります。10月になれば気温は低下し、最低気温がマイナスになることも。雪もちらほら降り始めますが、最高気温はまだプラスなので、マイナスは片足状態です。それが11月になると両足マイナス、つまり最高気温もマイナスになってきます。それでも平年を見れば、最高気温マイナス5度、最低気温マイナス19度と、マイナス20度よりも寒くなることはめったにありません。ところが今年は既にマイナス30度を下回っているというのです。日によっては、最高気温がマイナス20度以下もあるようです。これは例年なら1月あたりの極寒の時期の気温です。あまりに急激な寒さがやってきたため、臨時休校する小学校も結構あったようです。こうした極端に暑いとか寒いといった現象が世界的に多く見られるようですが、これも温暖化の影響なのでしょうか?元々今年は夏の時点で、今年の冬はかなり寒くなる、ゾド(雪害による家畜の死亡)が心配されていましたが、どうやら本当にそうなりそうな雰囲気です。最近の成田からのMIATは週3便ということもありますが、チケットが取りにくいほど搭乗客が多いようです。恐らくモンゴル人の乗客の方が多いとは思いますが、これからモンゴルへ出かける日本人の方は十分に寒さ対策を意識して行ってください。とはいえ、多くの日本人は空港から目的地、目的地から別の目的地へは車で移動ですから、極寒の中を歩くことは稀です。ですが、一番の問題は渋滞なのです。最近のウランバートルは、あまりにも渋滞がひどいので都心部に車で出かけた場合、駐車スペースを見つけるとそこに置いたまま、異動は主に「徒歩」というケースが多いのです。タクシーに乗っても渋滞ですので、スフバートル広場を中心に西と東のドゥルンザム(大きな交差点)の範囲内なら、歩いて移動したほうが早い場合が多いのです。ですが、さすがにマイナス30度となると、それは危険です。5分もすると、クラクラしてくる場合があります。ですので、市内を移動するのであれば、十二分に時間を取って車で移動してください。この寒さは来年のツァガンサル(多分2月?)までは続くでしょう。