卒業式で国会議事堂へ行ってきました。(3)
国会の中に入ると、まずあったのが空港にあるような金属探知機のゲートです。私は携帯、財布などを取り出して通りましたが、「ピー」と鳴りました。で、チェックしてもらうのですが、ものすごく簡単なチェックです。背にしていたリュックの中身のチェックも、チラッと見る程度。その後生徒らが入るのを見ましたが、結局全員「ピー」と鳴りました。でも、大したチェックはしません。要は、鳴り過ぎて誰も気にしないという状況です。中に入って、早速カメラを取り出し撮影しようとすると「この建物内は全部撮影禁止なので、カメラはここに置いておくように」と没収されました。その場で手にしていた生徒たちも全員一時預かりです。せっかくの卒業式なのに、カメラなしとは残念です。と、思っていたら、誰かが交渉したのか、カメラは全員に戻ってきました。国会内などの撮影禁止区域に気をつけるようにとのことでした。ところで、卒業式というのに親は来ていません。Dさんに聞いたら、親が出る卒業式はもう前に終わって、今日は国会見学だけだそうです。なるほど、国会内で卒業式をやると聞いていましたが、正確には卒業記念の見学会ということだったのです。私は国会内で卒業式を本当にやるのかと思っていました。説明をしてくれる国会の広報(?)のような女性が来て、私たちを引き連れて進みました。廊下を進むと、横に長い、絵巻物のような絵が廊下の壁一面に広がっていました。これはゲルを作ったり、ラクダを飼っていたりする絵が描かれています。この他にも、モンゴル相撲をしている様子、仏教の様子、日常生活などいろいろな場面の絵が描かれていました。こういう感じで、学生も熱心に説明を聞いてました。建物は1940年代にできたとかで、当然ロシア式です。廊下にはこんな感じのシャンデリアが続いていました。案内の人は「建物内は博物館ではありません。政府の人たちが実際に仕事をしているオフィスなのです」と言う通り、廊下から見えるドアの隙間からは、実際に仕事をしている官庁の人たちがいました。建物は国会と言いつつ、総理大臣や大統領の執務室も同じ建物内にあるそうです。国民の英雄、チンギス像は国会会議場入り口前にもありました。ここでも記念撮影。11年生なので、ほとんど女の子のです。残念ながら、国会内は撮影禁止でした。ですが、学生の中にはちゃっかりシャッターを押している子もいました。私はガードマンが近くにいたので、カメラは手にしませんでした。この後も、何箇所かで撮影会状態になりました。この秋からは、皆女子大生です。11年生ですから、多分17歳でしょう。廊下には国会らしく、歴代大統領の肖像画もありました。写真よりも絵の方が、なんとなく風格があるように感じました。というわけで、1時間程度の国会内ツアーは終わりました。こういう催しも卒業記念にはいいかもしれません。多分、今後も入る機会はないであろう私にもいい記念になりました。やはり一国の政治システムの中心地は、小国であろうと途上国であろうと、荘厳な雰囲気は感じました。「完」