モンゴル経済、何やら変化を感じます。(2)
モンゴル関連の会社として最初に海外上場(香港)したモンゴリアンマイニングという会社の株式は長期間非常に低迷していたのですが、その株式が12月上旬に突然3倍も値上がりしたのです。理由はよくわかりません。で、モンゴルの上場株式指数を見てみたら、こちらも12月中旬から突然それまでの低レベル推移から突然ジャンプアップしたのです。これら3つの現象(金利、為替、株式)は、それぞれが別個に起こったとは考えられませんが、理由もよくわかりません。この1年間はモンゴルに行けてないので、肌感覚ではわからないのです。ですが、敢えて理屈を探すとすれば、やっぱりオーストラリアでしょうか?ご存知のように、中国はオーストラリアに喧嘩売ってます。まあ、アメリカにもインドにも日本にもベトナムにもどこにでも喧嘩売るのが、共産党の仕事ですけど。で、手段としてはオーストラリアからの輸入禁止を打ち出しています。もちろん、WHO対策でたくさん屁理屈を付けて。特に影響が大きいのが石炭なのです。オーストラリアは中国の石炭輸入先として最大の国です。その輸入が止まったらどうなるか?しかも今は冬です。一部日本で報道もあるようですし、実際に中国人の知人からも聞いたのですが、中国では今電力不足が深刻なのだそうです。上海の隣の浙江省などでは、相当数の工場が停電の影響で操業低下に困っているそうです。もちろん原因は石炭不足です。ですが、「共産党の政策には一点の間違いもない」ので、そのことは報道されないんだそうです。なぜなら、自分の人民を犠牲にして他国に喧嘩売っているからです。中国産の石炭はどうも発電にはあまり向いてないらしいし、そもそも中国の巨大な消費量を賄えないから大量に輸入しているというのに、最大の輸入先をストップさせれば、そりゃあ大変なことになりますよ。しかも北朝鮮からも国連制裁でなかなか輸入できない。この発想で行くと、大きな供給先となるのがモンゴルという供給元ではないかと思うのです。実際にモンゴルがどう対応できるのかはわかりませんが、この石炭不足は結構長く続きそうな気がします。これらのことについて、何らかの引き金となる情報や行動があって、それがいろんな経済指標に影響が出ていたのではないかと推察するのみです。 2021年は、モンゴルが一層「普通の国」になっていくとしなのかなと思っています。(完)