授業、仕切り直しです。
先週、たった3人しか来なかった私のクラスですが、理由はどうも学科長のミスのようです。私が2回目の授業前に、同部屋の学科長にこう言いました。「先週の授業はたったの3人でした。昨年の同じ授業の時は、教室の大きさで制限したほどだったのに、なんでこんなに違うのでしょうね?誰に聞いても、わからない、としか言わないんですよ。」と。するともう先週のその出来事については彼も聞いていたようで、申し訳なさそうに「うーん、もしかしてそれは私のミスのせいかもしれません。」と言いました。話を聞くと、彼が学生向けのカリキュラムに私の授業を載せるのを忘れたのだそうです。学生向けのカリキュラムというのが一体どんなものなのか見たこともありませんが、とにかくそういう案内に載せなかったのだそうです。私は呆れて「そりゃあ、情報がなければ誰も取らないでしょう」と言いました。で、その後今週になって学生たちには知らせたそうです。私が「昨年は、ファイナンス学科やマーケティング学科の人たちもかなり私のクラスに来ましたよ。」と言うと「今回は、マネジメント学科にしか通知してない」とも。とまあ、今回の原因は事務方の問題ではなく、学科長の問題でした。彼は1年前にHBSから戻って来たばかりで、ここの学科長になってまだ半年余り。新しいカリキュラムを始めるのは今期が初めてです。当然、前学科長とも引き継ぎもなければ、疑問に思うこともなく仕事を進めているのでしょう。モンゴル人のいい加減さはこのレベルにまで来ています。もう一つ、新しい動きがありました。私の授業の「日本企業経営」をサポートし、通訳をしてくれてきたSRさんから、授業の前夜にメールが来ました。それは、通訳を新しい先生に代わると言うのです。新しい先生というのは、イギリスと日本の留学を経て、この2月にモンゴルに戻って来た女性のU先生です。U先生はお子さんもいらっしゃるのですが、小さなお子さんと旦那さんをモンゴルに置いて、長い間留学していたそうです。日本では名古屋大学の大学院で学んだそうです。そのUさんが、私の授業を聞きたいというので、じゃあサポート&通訳を兼ねてやりましょうとなったそうです。SRさんとは気が合うので楽しかったですが、新しいU先生は日本語もできるし、また私のよきパートナーとなってくれることでしょう。で、いよいよ授業開始です。先週3人だった生徒は・・・今回は20人でした。登録ベースでは30人だそうです。恐らく、昨年との違いは、ファイナンス学科とマーケティング学科からの人たちの有無の差でしょう。学年は全員3年生です。ま、2-30人くらいが顔も見えるし一番やりやすいとも言えます。なので、先週と全く同じことを最初からやりました。先週出席していた3人はちょっとつまらないでしょう。Uさんは日本語もできるので、ちょっと便利かも。基本的に授業は英語で話しますが、Uさんが「ちょっと確認したいこと」とかがあると、日本語で聞きます。私もUさんへのアドバイスなどは日本語でやるので、生徒の目前で内緒話をしている気分です。生徒の反応ぶりでは、かなりこの授業には興味を持っているようです。授業後、Uさんが私の部屋へやってきて「面白い授業になりそうですね。私も楽しみです。」と言ってました。というわけで、なんとか形だけは最悪にならずに済みました。それにしても、事務局どころか学科長まで、カリキュラムなどについてはほとんど何も考えていないことが良くわかりました。課題続出の大学ですが、一番大きい問題のは、こういうことを課題だと思っていないことでしょう。