リュンポリス

2014/09/14(日)22:03

大傑作!ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー

映画(83)

マーベル映画の最新作「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」を観に行ってきました!この映画は原作がマイナーなので少し不安でしたが、Rotten Tomatoesでは90%以上の批評家が支持という超高評価で、その不安は消し飛びました!最近のマーベルは質の良い映画ばかりですね!笑 ※ネタバレ注意 キャプテン・アメリカ:ウィンター・ソルジャーに匹敵する大傑作だったと思います!観ていて全くダレることがなく、常に興奮しっぱなしで、マーベル映画の中でもとりわけ完成度の高い作品でした。 とはいえ、同じく大傑作のキャプテン・アメリカとは映画の構成が全然違います。どちらもアクション映画であることには変わりありませんが、キャプテン・アメリカが現代的でシリアスな構成であるのに対し、この映画は未来的でコメディを前面に押し出した構成となっています。 私が観に行った劇場では、観客がドッと爆笑する場面もチラホラありました。私ももちろん笑ってしまいました。笑 日本人が劇場で声を出して笑うって滅多に無いと思うんですが、この映画のギャグはハイセンスなので堪えることができないんですよね笑 特に、惑星が滅ぶかというシリアスなシーンなのに主人公が突然踊り出すのなんか最高です!笑笑 このハイセンスなコメディ要素が作品全体に生き生きと漲っており、純粋に面白さ、楽しさを高めています。 しかし、このコメディ要素だけでは大傑作にはなり得ません。この映画は基本的にコメディ調ですが、シリアスさもあり、そこがまた深いのです! キャプテン・アメリカが「自由とは何か?」という現代的で複雑なテーマに取り組んだのに対し、この映画は「仲間の大切さ」という古典的でシンプルなテーマを扱っています。(70年代のヒットソングを映画に取り入れているのも、この古典的なテーマを意識してのことでしょう)言うなれば、語り尽くされたテーマです。それでもこれが栄えるのは、各キャラクターがそれぞれ深すぎる傷を負っているからでしょう。 自らの復讐に失敗し、悲嘆に暮れるドラックスに対するロケットの言葉「甘ったれるな!みんな大切な人を失ってんだ!」これが凄く心に響きます。 この辛い世の中で、思い通りに何も失わずに生きていくことなど、不可能に近いでしょう。皆、何かしら大切なものを失い、現実という名の宇宙の中で藻掻きながら進んでいるんです。 ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーのキャラクターたちは、ヒーローなんかになるとは思わなかった、結果的にヒーローになってしまっただけの、辛い世の中を必死こいて生きているただの人であり、その体現です。その傷まみれのキャラクターたちが「仲間の大切さ」に気付くからこそ、古典的でシンプルなテーマであっても、深みが生まれるのです。 というわけで、まさに笑いあり涙ありの極上エンターテインメント作品でした。アクションの派手さも特筆に値しますね!ザンダー星防衛戦なんか最高ですよ!ちなみに、全身入れ墨のドラックスはパワフルかつ復讐心に囚われているので、クレイトスを彷彿とさせました笑 まだ観てない方は急いで劇場にお向かいください。笑

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