BIOSロックのかかったX230 (2325-SSF)だが、ロックされていてもhddを起動させることはできるので、通常使用にはさして問題もない。
ところが、boot順序を変更したり、日付・時刻の調整、I/Oポートアクセスの有効・無効設定を変更しようと思うと、BIOSがロックされているのは、すこぶる都合が悪い。
今回のX230で問題となるのは、wlanとbluetoothが無効に設定されていることと、bootがhdd以外できなくなっている点。とりわけ、wlanが繋がらないのは不便だ。
ここはどうしてもBIOSロック(SVP(スーパーバイザーパスワード))を解除しなければならない。
■まずはeepromの所在を確かめねば…。
SVPは、「24RF08」というeeprom (Electrically Erasable and Programmable Read-Only Memory)に書き込まれていることが多い。SVPを解除するためには、このeepromのデータを読み出す必要があるのだが、eepromの5-6pinをショートさせて、eepromをだましてSVPの入力タイミングを回避する方法がお手軽だ。
X230のeepromの所在は、ネットに情報からすると、x220と同じように、cpuクーラーの近くのシスボ(システムボード)表面にあるという。
http://www.ja.axxs.net/x220.htm
https://forum.thinkpads.com/viewtopic.php?t=116179
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Re: X230 EEPROM location + introducing myself
#2 Post by RealBlackStuff » Mon Dec 08, 2014 9:46 am
The eeproms in X220 and X230 have the same location and are both L08.
This is as far as we will go.
Just in case: we do NOT allow discussions about password removals and related info on this Forum!
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ここは、早速X230を分解。保守マニュアルに沿って、キーボード、パームレスト、キーボードベゼルと外していく。X220の写真を参考に黒い絶縁ビニールをめくってeepromの所在を確かめる。
eepromはやはり、cpuファンの近く、LCDケーブルコネクタとの間、[U42]とシルク印刷されたシスボ上にあった。
※キーボード、パームレスト、キーボードベゼルを外し、絶縁ビニールをめくると…。
※[U42]とシルク印刷されたシスボ上の[L08]と刻印されたチップがeeprom。
あとは、eepromの5-6pinを確認して、ショートさせながら起動するだけだ。
ショートさせるタイミングがよく分からないが、何度か挑戦していくうちに偶然にも、パスワード入力画面をとばして、BIOSに入ることができた。
こうなると、BIOSはSVPが書き込まれていないと思っているので、わざとSVPを設定する。これなら絶対忘れないだろうパスワードを入力して、未知のパスワードに上書きしてしまうのだ。
※BIOSのパスワード設定画面。わざとSVPを設定し、未知のパスワードを上書きする。
あとは設定を保存して終了するだけだ…。
再起動後、[F1]でBIOSに入ろうとすると、パスワード入力を求められるが、ここは「知ってるパスワードを入力。すると、BIOSは全ての項目を変更可能な状態になっている…。(まあ当たり前ですが…。ちなみにSVPを完全に解除するときは、新しいパスワードをNull状態にして登録します。)
後は、「Boot Menu」や「I/O Port Access」を変更するだけだが、これはBIOSを初期化してしまえば簡単だ。
※「I/O Port Access」の設定画面。wlanとbluetoothを有効「Enabled」に…。
※wlanのLEDも点灯。しっかりとネットに繋がったX230。
これで、BIOSロックも解除でき、wlanも機能するようになり、万々歳ってとこでしょうか…。