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モンスターハンタードス・EYES

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2005年10月30日
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カテゴリ:セカンド冒険紀
【――約束――】
『あらすじ』
マスターの頼みとあって以前出くわした男・ブレイブと共に新種のゲリョス捕獲へ向かったROAD。しかし性悪のブレイブとの相性は最悪で、まともにクエストをこなせないでいた。危機的な状況の中、お互いの思いをぶつけ合い、そしてブレイブの過去を知ることに。悲しき過去に縛られ、人として大切なものを持てないでいるそんなブレイブを救おうと、ROADの強い一言が放たれる。

まだ幼き頃、男達に誘われリオレウスに挑んだブレイブ。そんな中で突如二人の男が裏切り、最悪の状況が起きた。唯一正しき心を持った老人のハンターもブレイブを救おうと最後の力で抵抗したが、後に命を引き取った。あの日の出来事がハンターと言う存在を憎み、そして一匹狼としてブレイブという名を轟かせるほどの実力を身につけたのだった。―――「そりゃぁ・・つらい過去だな・・」ROADの拳は今まで以上に強く握られている。ブレイブの悲しき過去をROADは痛感したのだろう。「でもな・・きっとその老人は、お前に人として強く生きて欲しかったんだと思うぜ・・」その言葉が気に入らずブレイブはそれに反した。「なっ・・てめぇに何がわかる?!人の気を知ったような口を叩きやがってっ!俺がどれだけ辛い思いをしたか、貴様に何がわかるっ?!」ブレイブの拳は今にもROADへ向けて放たれそうであった。しかしROADの表情は変わらない。「わからねぇよ・・んなこと・・。けど・・その爺ちゃん良い人だったんだろ?自分を犠牲にしてまでお前を守ってくれるほどの・・すげぇ優しい人だったんだろ・・。そんな人が・・」それを聞いたブレイブの表情が序序に歪んでいく。憎しみで一杯だった心にほんの少し光が差し込んだかのように。「そんな人が、今のお前を見て喜ぶわけがねぇ!」心の中を突き刺すかのように、ROADの強い一言がブレイブの何かを変えた。握られた拳が解け、何か魂の抜けたようなそんな姿に変貌したブレイブ。彼はきっと自分の過ちを、人として大切な何かを知った瞬間だったのかもしれない。―――「あの日が俺を変えた・・。あの日が。でも・・あの老人は・・違った。良い人だった。人は誰もが悪いんじゃない・・。むしろ良い生き物だ。・・ROAD・・」―――心の中が優しい思いで包まれていく。あの老人は、きっと今のブレイブを見て微笑んでいるだろう。「・・有難うな・・」ブレイブの表情が一瞬和らいだ。今までに見せたことのない表情。ROADはそれを見て安心した。「ブレイブ、俺は先に行くぜ。まだクエスト途中だからな。もたもたしてらんねぇ。気が戻ったら、頼むぜ」――――《ギュオォオオ》エリア9,走り抜けた一線の閃光が毒怪鳥へ撃進する。《ズサッズサッ》《ギュオォオ》ROADのペイルカイザーであった。多少の時間があったため、毒怪鳥はひん死状態から回復したようだ。怒りを露わにその強靱な足で地を駆け出す。《ギュオォギュオォ》猛毒を吐き散らしながらROADに向かってくる。「行くぞぉ」猛毒を交わしながらゲリョスの背後に回り込むROAD。剣を振りかざすも、しかし長い尾がそれを妨げた。《ギュオォオ》巨大なクチバシが大剣ごとROADを突き飛ばす。「くっそぉ、やるじゃねぇか・・討伐なら容赦なくやれんだけどなぁ・・」ROADは剣を振るいながらもそれほど急所へは攻めず、悪魔で少しずつダメージを与えていた。飛竜はある程度ひん死状態になると片足を引きずる姿を見せる。そこまで弱らせれば確実に捕獲が行えるのである。「オリャッ」ペイルカイザーがゴム質に斬りかかった。がしかしいつの間にかその剣は刃こぼれしており、もはや弾かれるしかない。《カキンッキン》「くそぉ、しまった・・」砥石を取り出すもゲリョスの猛攻撃の中、砥いでいる暇などない。《ギュオォオ》巨大なクチバシが再び迫り来る。「どうしたら・・」――《ドカン》一瞬目を閉じたROADはその場で起きたことがはっきりしない。ただ目の前には巨大な蒼い大剣がゲリョスの頭部を斬りつけ爆発させた。「・・・ブレイブ・・」もちろんそこにいたのはブレイブであった。「・・勘違いすんなよ・・別にてめぇを助けようとしたわけじゃねぇ・・」いつものように嫌みを発すが、何故かその声が細く、どこか恥ずかしそうな様子が伺えた。もちろんROADはそれに感づいたがあえていつものように振る舞った。「へっ、まぁ一応礼は言っとく。けど今の一撃はやばかったぜ・・これでやつはひん死状態だ」ROADの言うとおり、すでに毒怪鳥は足を引きずるどころか翼を羽ばたかせる力もない様子であった。「捕獲するぞ」ROADは落とし穴を取り出しスキを見てさっとゲリョスの足元へ入り込んだ。「クク、俺様に命令すんな、さっさと捕獲して帰るぞっ」ブレイブもすでに剣を背に、両手に『捕獲用麻酔玉』を握りしめ、その瞬間待っていた。「よしっ」ROADが落とし穴をセットした、その瞬間、毒怪鳥の最後の攻撃であろうか、ROADに向けて猛毒を吐き散らした。「しまっ」避ける間もない。がしかしそれをどこからか煌剣リオレウスが盾になり、猛毒を間一髪防いだ。「ブレイブ・・・お前」ROADは無事、だがもはや穴にはまっていた毒怪鳥を捕獲をする間がなかった。穴にはまるもゲリョスはもがき、その場を飛び立った。「ハハ・・落とし穴もうねぇぜ」ROADが苦笑いをしながらブレイブに言った。それは別に今までのように突っかかる様に言った言葉とは違った。ブレイブが落とし穴など用意しているわけもなく、このクエストを幾度と無くこなしてきたROADも支給品の落とし穴に頼るつもりであった。「・・・ククク・・俺も血迷ったな・・。まさかお前を助けて、またもクエストを失敗しちまうとは・・笑いだぜ・・」ブレイブの手にはその蒼い大剣のみが握られ、どこか遠くに捕獲用麻酔玉が転がっていた。ROADはその時今までにない気持ちで一杯だった。ブレイブが自分を助けてくれた。それがたとえクエストを失敗したとしても、嬉しかった。「へっ捕獲できないんじゃぁ狩るしかなぇな、今までのお返しだ。その身で実感しやがれっ」《ドカンッ》――――そして、どことなく最初とは雰囲気の違う二人が、それでもお互い言いたいことは言わないでただ帰ることにした。ただブレイブは変わったとROADはそう思った。結局最後は以前同様、ゲリョスに懇親の一撃を食らわせ、捕獲失敗であったが――そして二人は無言で街へと帰還した。―――「ホッホッホ、何じゃ二人とも。クエスト失敗か、ワッハッハッハ」ギルドマスターが小さな口を精一杯開けて笑い出す。ROADもブレイブも無言のままで、ベッキーは多少気遣かったのか、二人に料理をサービスした。「けど・・クエストは失敗だったけど・・」ROADがボソリとそこまで言った。「フっ・・」ブレイブもそれに合わせて一瞬小さく笑った。《パリンッ》何があったのかただ驚き、ベッキーは手に持ったジョッキを滑らせ足下に落とした。それを見たマスターは何か安心したようにただ微笑み、奧へと去っていった。「・・ROADだったな」するとブレイブが急に拳を上げ、ROADに突きつけそう言った。「やはり・・お前は好かねぇやつだ、この俺様を何度も殴りやがって。クク・・その度胸だけは認めてやるが・・まぁ実力はまだまだ俺様の足下にも及ばねぇな、クハハハハ」そう言うとさっとブレイブは酒場の門を手で払いのけ、どこかへと消えて行った。それはもちろんいつも通りの嫌みであったが、以前のブレイブとは思えない表情で、今までにない様子でROADへ向けた言葉であった。「へへっ、俺だってお前なんて好かねぇよっ。いずれ・・追い越してやるっ。約束だ」ROADも同じように拳を向けてそう言った。ブレイブは変わっただろう。ROADが変えたのだ。そしてROAD自信また大きく成長したのかもしれない。「・・ちょっとぉ、一体何がどうなってんのよぉ・・」一人解らぬままでいるベッキーを見てROADは笑った。【続く】

◎ROADとブレイブの二人で気付き上げた少し変わった友情。
 そして一回り成長したROADに次なる試練が立ちはだかる。
 そして・・・ついに闇の力が動き始める。





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最終更新日  2005年10月30日 14時43分05秒
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