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1880年代前半・・・。
回教原理主義者 マフディー ・ ムハンマド ・ アフマド 率いる叛乱軍が、 燎原の火の如き勢いで、 スーダン全土を席捲しつつある情勢下・・・。
軍事介入の意思を持たなかった英国政府が、 スーダン派兵に踏み切ったのは、 エジプトの宗主国としての体面 ・ 大国の威信を保つためであり、 国内世論の突き上げに苦慮したからであった、
英国軍は、 水陸両路から首都ハルツームへ進撃を開始し、 マフディー軍との間に戦端が開かれる。
然し、 先遣隊がハルツームに到達した時、 同市は既にマフディー軍の制圧下に在ったのである。
結局、 英国軍はなんら得る所なく撤退し、 スーダンは以後十数年間・・・戦乱と飢餓と疫病に支配される事となる。
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