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土曜日の書斎 別室

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October 16, 2007
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  1018 (寛仁2) 年10月16日。
  京都 ・ 藤原道長邸。

10181016.jpg


いやあ~~あ!

  栄華 ッて
良いモンですネ~~エ♪


  通称・・・土御門殿。
  今を時めく権門の威容を誇示する 前太政大臣 ・ 藤原道長 の豪邸に於いては、 盛大なる宴が催されていた。
  是の日・・・。
  道長の 三女 ・ 威子 は、 晴れて後一条天皇の中宮となったのであった。

  既に・・・。
  長女 ・ 彰子『源氏物語』 の作者 ・ 紫式部 が仕えたのは、 この人) を一条天皇の下へ・・・。
  次女 ・ 妍子 を三条天皇の下へ・・・。
  共に、 中宮として入内せしめていた。
  今又、 威子を中宮と成し、 道長にして、 息女三人を相次いで后に立てると云う、 古今未曾有の快挙 (暴挙か?) を達し得た事になる。

  将に 閨閥 とは、 是の一族に奉る言葉であろう。

  天皇家の外戚としての地歩を固め、 朝権を掌握すべく、 累代に渡って、 有りとあらゆる策謀を廻らせて来た 藤原一門 であったが、 道長に至って、 その権勢は遂に絶頂に達したと云える。


この世をば  わが世とぞ思ふ 

望月の欠けたることもなしと思へば


  宴の席上、 道長が即興で詠んだとされる、 余りにも有名な歌である。
  時しも、 爛熟期に達した平安文化の芳醇な香気に彩られて、 一門の栄華は頂点を極める。

  然し、 古代国家の基盤は、 既に危殆に瀕して居り、 押し止め様のない勢いで崩壊へ向かっていたのである。





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Last updated  October 17, 2007 08:35:04 AM
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