土曜日の書斎 別室

2010/04/14(水)18:15

本日 (4月14日) の出来事。

  1865年   リンカーン暗殺事件。 米国大統領リンカーン、 狙撃される。   南北戦争終結の僅か数日後・・・。   第16代合衆国大統領 エイブラハム ・ リンカーン は、 ワシントン市内フォード劇場に於いて、 夫人と共に観劇に興じている処を、 背後から忍び寄った分離主義者の一人に銃撃される。   後頭部に受けた銃弾は致命傷と成って、 翌15日死亡した。   56歳であった。   奴隷制度 の存廃を廻る南北対立の激化。   南部諸州の離反・・・。   リンカーンが大統領に就任したのは、 合衆国未曾有の危機的情勢下に於いてであった。   事態が悪化の一途をたどる中・・・リンカーンは対立解消に心を砕くが、 遂に 内乱 に突入。   分裂した祖国を再度の統一に導くという、 卒倒する程に困難な命題に取り組まねば成らなくなった。   即ち、 戦争 という巨大国家事業推進の最高責任者として、 全身全霊を擲って励む事を余儀なくされるのである。 (アンソニー ・ ミンゲラ監督作品 『コールド ・ マウンテン』 )   然し、 如何に崇高な大義名分を伴っていようとも、 戦争の本質は 破壊 ・ 殺戮 である。   夥しい流血を伴い、 多大の犠牲を必要とする。   同胞相撃つ、 野蛮で残虐な殺し合いに他成らなかった。   有能な実務家として・・・。   指導力に富む政治家として・・・。   リンカーンの理性は、 その重責に能く耐えたが、 年々増大する 戦死者 の数字は、 想像を絶する重圧となって心に伸し掛かり、 深い苦悩の痕跡をその相貌に刻み込んだのである。   1912年   豪華客船タイタニック号遭難。 (ジェームズ ・ キャメロン監督作品 『タイタニック』 )   是の日・・・23時45分。   北大西洋 ・ ニューファンドランド島沖。   航海五日目を何事もなく終えようとしていた 豪華客船 ・ タイタニック号 であったが・・・。   突如、 航路前方の闇の中から、 巨大な 氷山 が姿を現わし、 情況は一変する。   タイタニック号は、 咄嗟に回避運動を試みるも及ばず、 船体の一部が接触。   損傷部位から大量の海水が流入する。   水勢は凄まじく、 防水隔壁を躍り越えて、 浸水域を拡大させていった。   タイタニックの沈没は、 早くも確実なものとなったのである。   乗客の大多数は、 事態が・・・自らの運命が瞬時に急転した事を知らない。   直ちに SOS が打電され、 乗客の避難誘導が始まるが、 救命ボートに収容し得る人数は、 全乗員 ・ 乗客の半分でしかなかった。   ・・・やがて、 人々を玩弄するかの如く、 船体は傾斜を始めるのである。   救難信号を傍受したカルパチア号他数隻が現場へ急行する。   然し、 その間にも・・・船体は急角度で傾斜を続け、 甲板上は乗客達の叫喚の坩堝と化す。   タイタニック号は、 遂に真っ二つに裂け、 海中へその姿を没する。   時に、 1912年4月15日 2時20分・・・。   犠牲者総数千五百数十名。   世界海難史上、 最大最悪の惨事として記録される事となる。 (ジェームズ ・ キャメロン監督作品 『タイタニック』 )

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