アメリカ・イラク「戦争」は続くのか
1月8日、イランがアメリカ軍基地に報復攻撃を行い、「戦争」への緊張が頂点に達しました。その瞬間、また中東で戦争が勃発し、世界経済が混乱して、冬のこの時期に石油価格が上昇して困ってしまうのか、と思いました。しかし、報道されている内容や専門家の考えをよく確認してみると、両者の攻撃はこれ以上エスカレートしないのでは、と楽観的になってきました。もともとトランプ大統領もイラン側も本音では戦争を始めたくはないようです。トランプ大統領は11月の大統領選挙を控え、もともと「強いアメリカ」を内外に誇示したいのでしょうが、多数の米兵死傷者が出れば逆に世論の支持を失いかねない。イラン側は、まともにアメリカと戦えば軍事力一つとってみても敗戦は目に見えている。経済の低迷もある。トランプ大統領がイラン革命防衛隊の司令官を殺害したのは、20年以上テロ行為にかかわっていたため、としていますが、なぜ今このタイミングかというと、「ウクライナ疑惑」で自身が受けた弾劾訴追からアメリカ国民の目をそらすため、という論説は説得力を持つような気がします。実際、20年前、不倫もみ消し疑惑で弾劾訴追を受けたクリントン大統領がイラク空爆に踏み切った、という酷似した例があります。選挙や保身やのために武力を行使する。人の命を何だと思っているのでしょう。世界一の大国トップに倫理観などないと思わせてしまいます。ひるがえって、イランは、8日の反撃は米兵に死者が出ないようにち密な計算のもとミサイルを打ち込んだらしい。報復の意思は示すけれどもこれ以上の戦況の悪化は望んでいない様子がうかがえます。どこかで見ましたが、イランは事前にアメリカに攻撃を知らせてしていた、とも。イランの反撃を受けたトランプ大統領は、とりあえず「再攻撃は控える」との考えをいち早く表明しています。まぁ、トランプ大統領の言うことですから、明日には真逆になっているかもしれませんが。各報道が「事実」として、両国の背景を考えると、僕個人は、この後、戦闘がエスカレートするとは考えにくいと思うのです。石油という要素が自分にも関わってくるので、この「戦争」に注目せざるを得ないのですが、必要以上に慌てず、冷静に情勢を見ていくのが大事ではないでしょうか。もちろん、報道がすべてではないでしょうし、深層は知る由もありませんから、あくまで一個人の勝手な浅い推測ですが。皆さんはどう思われるでしょうか。(私のもう一つのブログ・https://deneichannel.seesaa.net/より)