2014/04/19(土)18:14
明日、やればいいさ
ジョン・ペリー著、花塚恵訳『スタンフォード教授の心が軽くなる先延ばし思考』を読了しました。
目次を書きますね。
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<目次>
はじめに 先延ばしグセで悩む人へ
第1章 先延ばしに意義を見いだす
第2章 完璧主義が先延ばしを招く
第3章 やることリストがあなたを救う
第4章 音楽が先延ばしを防止する
第5章 メールとネットは要注意
第6章 横型人間の言い分
第7章 先延ばしやでない人と仕事をすると
第8章 先延ばしにしてよかったと思うとき
第9章 先延ばしやは周囲を不愉快にさせるのか?
第10章 最後に
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興味を持った点を、まとめます。
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1 先延ばしやは美徳ではない
「先延ばしにするクセは欠点であり、秘めたる美徳ではない」
2 先延ばしやの傾向
(1)現実ではなく、妄想の世界における完璧主義
「完璧であろう」という心が強すぎて、すぐに取りかかれない
そのため、完璧に近い形で何かを成し遂げた経験がない場合、完璧主義だという自覚がない
(2)落ち込みやすい性格に悩んでいる
心理療法、投薬、あるいは両方とも必要な場合がある
→気分に合った音楽を聴く(選択を間違えると、さらに落ち込む)
(3)先延ばしやの自覚がある人には、控えめな人が多い
周囲に迷惑がかかることを気に病む
→ギリギリの先延ばしを緻密に計算する
3 「縦型人間」と「横型人間」
(1)「縦型人間」
物事を1つずつ管理する人。
「垂直に伸びた、背の高いファイリングキャビネット」のイメージ。
縦型人間である証は、まさにファイリングキャビネットを使いこなす能力にある。
(2)「横型人間」
複数の物事を並行して管理する人。
先延ばしに意義を見いだす人の大半が、横型人間。
「作業に取りかかっているものを、すべて目の前に広げておきたい」
そうすれば、「続きをやらないと」という気になる
ファイルを綴じてしまうと、二度と視界に入らない
↓
「なくすことよりも、視界に入れないことのほうが問題」となる。
なぜなら、「ファイリングキャビネットを開けて、途中になっている仕事を見つけて、続きをする」という能力が、欠けているため
4 「先延ばし」への対策
(1)終わらせたい用事を、重要度順に並べたリストを作る
リストを作る際には、締切を設けること!
<先延ばしやが陥りやすい罠>
やるべき用事の数を最小限に抑えようとする
↓
先延ばしやの根本的な性質に反する事態を招く
↓
やる気を生み出すのに、最も重要なものを失うことになる
つまり、
リストアップする用事が少ないと、重要な用事ばかりになる
↓
重要な用事を回避するために利用できる用事がなくなる
という具合に、かえってやる気が出なくなる。
(2)完璧の妄想にとらわれないために
何らかの作業を引き受けるたびに、完璧ではない仕事をした場合のメリットとデメリットを自分で分析するクセをつける
→たいていの作業は、直ちに取りかかって合格点(または合格点の少し上)を目指すのが最適
(3)「やることリスト」を作る
やることリストを作り、やり終えた項目を線で消していく
→やってはいけないことを、リストに含める
「やることリスト」は、事前に作成する
あまり早く作っても、紛失する可能性があるため、前日の夜に書くのが望ましい。
(4)ネット、メールに溺れないために
もうすぐ席を立つことになると分かっている時にしか、ネットを見ないようにする
それが難しければ、1時間後にアラームをセットして、ネットにアクセスする
※調査が、中途半端に終わる可能性がある
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いかがでしたか?
一言、説明を付け加えますと、「いくら先延ばしやでも、先延ばしにしてはいけない用事を、知っている」です。
具体的には、税金の納付や、公共料金の支払い、などですね。
※
私の「先延ばし」は、執筆です。
ブログを始めたのが、2007年7月31日です。
あれから月日は流れ、6年目に突入しています。
「原稿を完成させたい」という思いは、あります。
しかし、原稿の出来映えが、なかなか自己基準を満たしません。
完璧の妄想に、囚われている訳ですね。
つまり、
書いても書いても、納得のいく出来ではない
↓
イライラが募る
↓
何事も、うまくいかなくなる
↓
苛立ちが頂点に達し、書くのをやめてしまう
という図式です。
「先延ばしにしている間に、何をしたのか?」を書きます。
フィットネスクラブに通い始める(6月~)
部屋の整理整頓(1月中旬~3月14日)
読書(2月10日~12月31日で、322冊読破)
お小遣い帳と、読書記録を書き始める(2月~)
スマートノートを書き始める(3月~)
スマートノートを書きながら、ブログの記事を書く(10月~)
レコーディング・ダイエットを始める(10月~)
週に1回、必ずフィットネスクラブに通う(2月~)
ごはん(白米)を、しっかり食べる(3月~)
早寝早起きをする(3月~)
2012年以前に、何もしなかったわけではありません。
継続的な成果を出せるようになったのが、最近の2年だという話です。
2014年2月から、ブログの更新予定を立て、更新をしています。
前日の夜に「やることリスト」を作り、朝は5時起きをして、その時の気分に合わせた音楽を聴き、しっかり白米を食べつつ、挑戦を増やしています。
いきなり執筆しようとして、過去に何度も失敗しています。
すぐに執筆したい気持ちを、グッと抑えて、生活時間の「記録(レコーディング)」を始めました。
ざっと確認したところ、執筆以外の用事に、いろいろと気を取られやすいのが、難点ですね。
【参考文献】
ジョン・ペリー著 花塚恵 訳
『スタンフォード教授の心が軽くなる先延ばし思考』
東洋経済新報社 2013年6月13日 発行
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