きら猫のお買い物三昧

2015/08/18(火)05:48

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雑感(384)

私がよく利用する地下鉄の駅には作業所で作られた品々を販売する店が出店されていて、ひっそりと販売されている。作業所と言うのは身体の障碍や知的障碍、精神障害などいろいろな障碍をもつ人たちの自立を支援するためにつくられた施設のようだ。全国各地にたくさんあるようで、私の住んでいる福岡にも数か所開設されている。 売られているものは焼き菓子、石鹸、布製品、農産加工品、例えばジャムなどが多い。 私はそこで売られている「フロランティーン」というアーモンドをヌガーで固めたものが上に乗っているクッキーのようなお菓子が大好物で、たまに通りかかる時に時々購入するのだが、たまたま昨日通りかかったら、食パンを売っていた。 ちょうど食パンを買おうと思っていたので、初めてだったが、1つ購入してみた。 値段は190円。 スーパーで食パンを購入するとだいたい100円から160円くらいなので、少し高いが、 パン屋さんで購入すればだいたい180円から230円くらいするので、特にひどく高いわけではない。 糖質制限をしているので、たくさんは食べられないから小さく切って味見をしてみた。 これがなんと美味しいのだ。 皮がすこし堅めで歯ごたえがあり、中身はもっちりしっとりしている。 人気パン屋のパンとそん色ない出来栄えだった。 でも、見たところあまりパンは売れていなかった。 すごく残念に思う。 昨今は世知辛い世の中だし、なにぶんにも忙しい世の中だから、ボランティアは素敵だ、できれば自分もやってみたいと思っていてもなかなか実行に移すことが出来ない人も多いだろう。 私も正直自分のことで精いっぱいで、なかなかそれがどんなに意義があることだとわかっていてもその一歩が踏み出せない。 でも、例えばパン屋さんでパンを買う代わりに、スーパーで買う代わりにそういった人たちが頑張って作ってくれたパンを買うことはできる。 大手ブランド品ではないけれど、ちょっとした手土産の菓子に、そういう店の商品を使うことはできる。 買い物は自分の欲求と必要を満たすものではあるが、ちょっとだけ、そういう店のものをひいきしてやろう思えば、そこにはさらに意義が生まれるのである。 ご存知の方もいらっしゃると思うが、実はこのような方々が働く作業所の賃金は本当にあり得ないほど安い。最低賃金の約半分、あるいは1/3?くらいの時給でみんな働いている。 もしも、もっと理解者が増えて、日常的にそのような経緯で生まれた商品を購入してくれる人が増えたなら。そうすればせめて最低賃金くらいは払えるようになるのではないだろうか。 彼らは確かに健常者に比べてハンディを負っている。 しかし彼らの作った商品は、決して健常者の作ったものと比べても劣っていることはない。 もしもあなたが、そういった商品をまだ購入したことがないのならば、1度ためしに購入して食べてみるなり使ってみるなりしてみて欲しい。 払っただけの対価は十分にある商品を手に入れたということがわかるだろう。 今度通りかかったときも食パン売っていたらいいな。

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