2019/06/17(月)04:33
株主優待から感じた、ダメダメ感
昨年、とある企業の株を買ってみた。
ダイエットで名をはせていて、
その効果的な広告の数々は記憶に深く焼き付き、
あまりテレビなどをみない私にさえ、企業名を記憶させるほどの強烈さである。
この企業さん、じつはM&Aがお盛んで、
その辺を見込んで優待もくるし、面白いから買ってみたのだった。
ところが2018年11月中旬の第2四半期決算の説明会で明かされた内容によると、
快進撃を続けていたM&Aがうまくいっていないらしい。
去年買ったばかりだったので、夏ごろ、初めての株主優待の案内が来た。
いろいろなものが選べるのだが、最小単位だけのお試し買いだったので、
2000円相当のものしか選べなかったこともあり、
たいして良い物があるわけでもなく、
たまたまその中に化粧品もあって、
それがちょうどいい感じに付与された持ち点数にマッチしたので選択してみた。
気になったのは小さく「旧製品です」と書かれていたことだった。
それでももともと2800円くらいするものだったので、
2000円相当ということは旧製品だからかと思っていたが、
たまたま選んでしまったこともあってグーグルがその商品の広告をこれでもか
これでもかと出してくるようになった。
そうすると、なんと・・・新製品を結構な値引き価格で
キャンペーンと称してどんどん売っているのだった。
もちろん優待の設定価格よりずーっと安い。
それなら優待品は新商品にしてくれよと感じてしまうのも無理はない値段設定だ。
株主優待などというものは、そもそも頂き物なので、
こんなことを言ってはいけないのかもしれないが、その広告を見たとたん
ああ、在庫のいらない奴を是非引き取ってくれと、そういうことだったんだ・・・と。
なんとなく違和感は合ったのだけど、それが何だったのかずっと形にならずにもやもやしていたのがパットわかったような気がした。
在庫処分したい旧製品と新製品を組み合わせて株主に提供しこんなに商品がよくなったということを実感してもらうとか、そういう配慮はない会社だったんだなあってことだ。
よくよく思い返すとたいていのメーカー系の株主優待品は定番品かその年の新作を送ってくることが多い。新作を送ってくる企業さんは新作のお試しを兼ねて企業努力を出資者にアピールしているのだ。
それに比べて在庫処分のような使い方。
うまくいっていないのがどの辺にあるのかよくわかる気がした。
購入対象者にだけ、寄り添っていますということかもしれないが、
果たしてそんなに器用にうまくいくものかな。
自社グループ商品を選択制ではなく、一律送り付けてくる企業さんもあるし、
もしかしたらその中には在庫処分品なども結構入っているのかもしれないけど、
わかってしまうとありがたみが一気に冷めてしまうものなんだなとしみじみ思った。
ま、数万円なのでこれだけネタを提供してもらえて楽しめればいいのかもしれないけどね。