2009/01/30(金)05:33
1月30日(金) 裏方人生
1月30日(金) 裏方人生
日本の国技・相撲を支える裏方たち。その一人である「床山」の床寿さんが、昨年十一月の九州場所初日で定年を迎えました。
関取の象徴である大銀杏を結う床山。「土台がどっしりし、はけ先がそり立ち、激しい相撲にも崩れない技術は、千代の富士を担当して完成した」と語ります。
少年時代、自身と同じ青森県出身の初代横綱・若乃花に憧れ、高校を三ヵ月足らずで退学して上京。しかし体格に恵まれずに、力士は断念しました。
床山を目指して高砂部屋に入門し、掃除、風呂焚きなど下働きの毎日。若手力士に頼み込んで何度も髪を結わせてもらった下積み時代が、五十年近い角界生活を支えてきました。
「けいこは師匠、私生活は裏方が教える」と語る床寿さん。その言葉には、裏方としての誇りにあふれています。
裏方一人ひとりの働きがあってこそ、国技は成り立っています。一つの仕事に徹し、日々工夫を凝らした床寿さんの姿に、私たちも学んでいきたいものです。
今日の心がけ●日々の仕事に工夫を凝らしましょう
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