モノスキー日記

2009/05/29(金)05:30

 5月29日(金) 音の先

職場の教養(2026)

 5月29日(金) 音の先  製造業に従事するS君は、自分の仕事に誇りを持てないでいました。  単調な作業に対し、「このままでいいのだろうか」という思いは増すばかりで、納得できない毎日を過ごしていたのです。  ある日S君は、取引き先E社の社長と、街でバッタリ出会いました。E社は不況のあおりで、大幅な業務縮小を余儀なくされています。  「君の会社に行くと、いつも工場からリズミカルな機械音が聞こえていたね。この音の先に、ウチの部品も次々と出来上がってきているんだろうなと思うと、機械の擦れ合うギスギス音も、妙に美しく聞こえてきたよ」と言うのです。  S君の担当している製造ラインは、E社の部品は扱っていませんでしたが、「御社の部品はウチの宝だ。その宝を再び活かすことができるよう、私もひと踏ん張りしてみるよ」との言葉に、S君自身、熱い気力が湧いてくるのを感じました。  私たちの仕事は、どこかで誰かを幸せにしているものです。自分の仕事の先にある「音色」に耳を傾けてはいかがでしょう。  今日の心がけ●仕事に誇りと責任を持ちましょう 職場の教養は社団法人倫理研究所の月刊誌です。著作権は社団法人倫理研究所にあります。許可を得ずに掲載しております。取り扱いにはご配慮くださいますよう願いします。 職場の教養は、毎日当日分を掲載しています。朝礼の準備などであらかじめ読みたい方のため、当月の1日に、1か月分をまとめて掲載させていただきます。左のカレンダーから1日をクリックしてください。

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