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テーマ:長期旅行日記(142)
カテゴリ:東アフリカ編
2000年1月20日
機内には遠距離フライト特有の倦怠感が漂っている。 バンコクから乗り込んだMS865便はなぜか日本人ばかりが乗っていた。 そりゃそうで、MS865は東京発マニラ、バンコク経由、カイロ行きなのである。東京~バンコクの所要時間が9時間だから、そのうえカイロまで10時間も乗せられりゃそりゃ拷問だろうに。 だからこそ、アフリカ大陸は日本人にとって遠い大陸なのである。 そしてそんな日本人達の中にあって疎外感を感じる僕は昨年のヨーロッパを思い出す。 まわりに日本人がたくさんいながらも、そこに疎外感を感じて遠い異国の中に孤独を感じていたあの旅を・・・ そうだ。 僕はそんな日常的な旅行風景から離れて新たな旅へ向かうの途上にある。 機内は思いの外すいていたので4連シートに横になって快適に眠りカイロには翌日の明け方に到着した。タラップを降りると思った以上に冷たい空気が身を包んだ。 エジプトって意外に相当に寒い。 とりあえず空港のトイレに行くと、手洗い場にいたおっちゃんが「MONEY」と声かけたのが最初に話しかけてきたエジプト人だった。 目指すナイロビまではカイロでいったん乗り換えねばならない。その待ち時間ざっと20時間。 明け方のカイロ国際空港にて、ぞろぞろと降りてゆく日本人達について、空港のゲートをくぐろうとすると、「STOP!」と銃を持った二人のガードマンに僕だけ通せんぼされた。 エジプシャンイングリッシュ聞き取りにくいが、要するに「ビザ」を持っていない人間はここから出ちゃだめよということらしい。 ビザは空港で即日取得できるのでこの20時間の間に観光なども可能だがビザ代15ドル払うのしゃくだし、どうせナイロビの帰りに中近東旅するつもりだし、眠いしで、航空会社が用意してくれたエアポートホテルに泊まることになった。 ホテルは無料だし3食付き。 しかも食事が朝食からさっそく豪華! 朝食後に仮眠して眠い目をこすり頑張って豪華な昼食を食べる。 時差ぼけは激しく、昼食後に昼寝をしたらもう起きることはできずに結局夕食を食べ損なった。 ちぇ1食損しちまった。と思うまもなく、フライトの時間が近づいてくると、ルームキーパーのおっちゃんに「ほらもう出発だ出ろ!」と追い出され、再び無宿の旅は続くのである。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006.10.13 18:11:30
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