Aviator とは 飛行家という意味です。
一言で言うとこの映画は、億万長者のビジネスマンであり、映画プロデューサー、映画監督、飛行家、プレイボーイ、強迫神経症で知られるハワード・ヒューズの謎に満ちた半生を描いた映画といえるでしょうか。
レオ様のヒット作を観るのは久々なので、楽しみにしていました。色々な情報サイトなどやカアデミー賞などで見かけたレオ様は顔も少し締まって大人っぽく見えて、ますますかっこよくなったなぁ~というのが印象だったのですが、
冒頭、映像から聞こえてきた「声」の印象は・・・・ 若っ・・
もう30にもなった人に向かって大人っぽくなったなんって失礼な話ですが、彼のベビーフェイスは未だに健在という感じがするのです。
加えて、この声の若さはなんだぁ~っと言うぐらい。びっくりしちゃいました(笑)
まぁ~、「地獄の天使」という映画を制作した当時、25歳のハワードを演じるのですから、ちょうどいいと言えばちょうどいいですが(笑)
ハワード・ヒューズの写真を見ると、レオは実物のハワード・ヒューズの雰囲気にぴったりです。
っと余談がすぎたので、本題へ戻りますが・・・
まず感じたことは、いつの世でも、失意し、成功する男 の陰には必ず女ありきですね。
強迫神経症で、部屋に閉じこもってだめになりかけた彼もケイト・ベッキンセール演じるエヴァ・ガードナーの
「わたしのためにがんばって・・・」
の一言で立ち直り、査問委員会の席でオーウェン・ブリュースター上院議員 上院公聴会でのシーンで、彼の頭脳の明晰さにうならせられます。
・・・・・・以下はネタばれになるのでご注意を・・・ドラッグして読んでくださいΣd(・∀・)
この映画の中では、彼の脅迫神経症になっただろうと思われる原因として、1913年に流行したチフスによって、作品冒頭から表現される 「 Quarantine 」の文字を母親からすり込まれ素まれるシーンで表しています。
小さい頃からの夢を実現するまでの妥協しない、そのあくまでもパーフェクトでなければ満足しないその性格が、栄枯盛衰をひとりで繰り返す半生ですが、生まれ持った先見の明や天才的な頭脳によって次々と世間の常識を破り、新しいものを生み出して行くのです。1927年にアカデミー作品賞に輝いた航空映画『つばさ』を観たヒューズは、自分ならもっと素晴らしい映画が出来ると考え、「つばさ」を超える航空映画の製作「地獄の天使」に着手。
87機もの現物の戦闘機を購入して、本物のフライトを撮影するが、3人のスタント・パイロットが死亡し、「地獄の天使」撮影2年目には、ヒューズ本人もスタント飛行中の事故で大怪我を負ってしまいます。それ以外にも、監督の降板、女優の交代、トーキーの導入によって完成までに莫大な制作費がかかり、完成した映画はヒットしたものの、制作費を回収することは出来なかったようでうす。
撮影風景のバックに流れる音楽が当時のレトロな感じがすごく楽しかったです。
キャサリンに対する見方が変わってきたあたりから、強迫神経症の兆候が激しくなっていきます。
次々と映画制作に成功を納める中、最もスキャンダラスな冒険飛行家として注目を浴びるハワードは、人生の絶頂期を謳歌するかに見えるのですが、、夢にのめりこみすぎた時、何かが狂い始めていきます。二人とも似すぎていて、どちらも相手の癒しになれないと感じたキャサリンは、ハワードに別れを告げるのです。
新型機の飛行テスト中の事故の様子がすさまじく、
レオ様本人とは思えないほど、見る影もなくなってしまうところで、
ぎゃ~~!レオ様が・・・火だるま・・・
78%の火傷と60カ所ものけがを負うことになりますが奇跡的に回復します。
その後、エヴァ・ガードナーとの出会いと別れがあり、
オーウェン・ブリュースター上院議員とパンナムの癒着によって、査問委員会の場で審査されることになったハワードはまた脅迫神経症に陥り部屋に閉じこもる毎日のなか、エヴァ・ガードナーの「わたしのためにがんばるのよ」の言葉で復活し、議員とパンナムの癒着をついて論破し、みごとTWAの勝利を勝ち取ります。
そして、1937年、査問委員会で問題になった、彼の大きな夢のひとつ世界一大きい飛行艇の飛行実験に成功を収めます。
しかし、ふとしたきっかけで、強迫神経症に陥り「 Quarantine の文字には気をつけるのよ 」という母の言葉がよみがえって来ます。
「 The way of future 」
彼の人生はこの言葉に象徴されるのです。
ラストシーンのレオの眉間に深々としわが刻まれている顔が印象的でした。
精神が病んでいる内面の孤独とか壮大な夢を妥協せずに実現しようとする強気な面との表裏一体的人格を表現するのに、レオナルド・ディカプリオは天才的です。
非常に興味深い映画でした。
~おしまい~
参考 : YAHOO MOVIE
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