監督は「 グリーン・ディスティニー 」のアン・リー。
「 SAYURI 」で共演したサユリ役のチャン・ツィイと、かっこいい姐さん豆葉役を演じていたコン・リーは、この作品でも共演しています。 カウボーイ同士の同性愛を描いた同作品は、ヴェネチア国際映画祭で最高賞の金獅子賞を受賞、ニューヨーク映画批評家協会の作品賞と監督賞、ヒース・レジャーが主演男優賞を受賞した他、ゴールデングローブ賞で作品賞や監督賞など、最多7部門でノミネート&4部門受賞を制覇したわけですが、アカデミー賞では、3部門受賞に終わり、メインの作品賞は「 クラッシュ 」に栄冠が・・。まだまだアカデミー賞の場合は保守的と言えるようです。とはいえ、地味で目だない存在だった「 クラッシュ 」ですが、脚本が非常に秀逸で、作品としてはオスカー受賞に値するすばらしい映画でした。地味目でも良い作品に最高栄誉を与えるアカデミー賞というイメージが定着しつつありますね。 ユタ州ソルトレークシティ郊外の映画館、米プロバスケットボールNBAユタ・ジャズのオーナー、ラリー・ミラー氏がオーナーの「メガプレックス」が、6日から上映を予定していた「ブロークバック・マウンテン」を、直前になって取りやめた事が一時話題になりました。 カウボーイは日本のサムライと同じく、アメリカ人の男らしさの象徴であるそうで、西部や南部の男たちは保守的で過剰に男らしさに執着し、ゲイを憎む傾向があるそうです。未だにその傾向はあるのでしょうね。 Story: 1963年夏、西部、ワイオミング州ブロークバック・マウンテン。農場に季節労働者として雇われたイニス(ヒース・レジャー)とジャック(ジェイク・ギレンホール)はともに20歳の青年。対照的な性格だったが、キャンプをしながらの羊の放牧管理という過酷な労働の中、いつしか精神的にも肉体的にも強い絆で結ばれていく。やがて山を下りたふたりは、何の約束もないまま別れを迎える。イニスは婚約者のアルマと結婚、一方のジャックは定職に就かずロデオ生活を送っていた。

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ブロークバックの山々の美しい映像は癒し系の爽快感を感じることが出来ます。広いという事は、こんなにも空が大きいのか!!・・・・こんなにも雲が近いのか・・・それが冒頭のファーストインプレッションでした。 20年もの間純愛を貫き通した同性愛者の純愛物語という事で、私にとっても、あまり周りみかけない事なので、嫌っているわけではないしにしろ、知らない愛の世界です。男性の場合、いわゆるゲイと言われる人たちとホモと言われる人たちとの区別すら知らないものですから、勝手にどちらかかが女役で、どちらかが男役?・・・みたいな感覚しかなかったので、どっちが男でどっちが女?っと思いながら観ていました。TV等でみるかぎり、カバちゃんとか、カーリーとかをみると明らかに女性っぽいくて男性にしか興味ないってかんじですし。あの人達はゲイでなくてオカマか・・??・・・っと訳わからない考えが頭をよぎってしまうし・・実際そういうものでもないらしいと気づいたのは中盤にさしかかってから(・・遅いだろって・・)
そういう余分な観点にとらわれて観てしまったためか、いまいちストーリーに引き込まれて観ることが出来ませんでした。 いわゆる保守的な考えとは違うのですが、理解が出来にくい事はたしかだと思います。つまり知らないからなのです・・・
男同士だろうが女同士だろうが、その間に愛が存在することを否定も拒みもしませんし、たとえ周りにそう言う人がしてもいっこうに違和感は感じない時代ではあると思いますが、理解しろとか、共感しろとかって言われるのは、やはりちょっぴり無理があるかもしれません。 この映画の中では、イニスとジャックの純愛に焦点が当てられて描かれているので、イニスとジャックが激しく抱擁仕合い、キスをするシーンを見てしまって衝撃を受けるイニスの妻アルマがあたかも悪者扱いと言っては言い過ぎですが、些細な事のように描かれていることに多少不満が残ります。二人の子供を抱えて苦悩する妻には目もくれず、嬉々として二人で山に行ってしまう姿に身勝手ささえも感じました。同性愛に関してへの偏見とかではなく、平等の愛として並べて考えればこそ、人間として、いわゆる普通に浮気と言うカテゴリで並べるからこそあまり共感できないと感じました。 昨日、あなたが選ぶ過去のアカデミー賞作品の投票に応募して当選した、2005.6に亡くなったレイ・チャールズの映画「 レイ/RAY 」を観て同じように感じたのですが、小さい頃から生きてきた環境は、その人のその後の人生を大きく左右してしまうことがあるな・・・っと。
つまりどいう事かと言うと、弟を亡くしてしまったトラウマが心を蝕み盲目の苦しみが正常な一つの愛では満足できなくて、次々愛人を作ってしまい、ヘロインにおぼれていたレイの生き方は、幼い頃父親に同性愛者の下半身を露出したまま無惨に殺された死体を見せられたトラウマと両親を早くに亡くし、普通の愛溢れる家庭に生きて来なかったイニスが、同性愛をいけない事と拒みながらも正常な家庭を築けない姿は、どこか似ている気がしたのです。 だからこそ、ストレートにイニスを求めて来るジャックに、否定しても否定しても、拒みきれずにむしろ求めずにはいられないイニスの気持ちと言うものが見えて来るような気がしました・・・・
そして、自分自身で心の葛藤激しく戦いながらも淡々と生きて行こうとするイニスを演じたヒースの演技は素晴しかったです。 ジェーク・ギレンホールは、 「プルーフ・オブ・マイ・ライフ」でグウィネス・パルトローと共演した時初めて知った役者さんでしたが、一度見たら忘れない濃ゆいお顔立ちです。それに反してヒース・レジャーは印象が薄めのお顔立ちで、役柄によってほんっと同一人物とは思えないカメレオン的になりきれる才能の持ち主なので、毎回役柄や髪型が違うと一瞬だれ?だっけみたいな、感じでした。そういう意味では、ポストジョニデと私的には睨んでいるのですが、ジョニデと違うところは、やはりはっとするほどの美しさというか、オーラみたいなものがたりなかたのかなっとおもいました・・・
本作の好演が絶賛され注目を浴びた事によって、彼もこれから徐々にオーラを身にまとっていくことでしょうね・・・・ ドラマ「 ドーソンズ・クリーク 」に出ていた、イニスの妻アルマ役のミシェル・ウィリアムズ。 彼女を久しぶりに見ましたが、この映画での共演をきっかけに ヒースと婚約して、今年子供まで産んでたことを知ってビックリ!! 
~おしまい~

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