MoonDreamWorks

2007/10/07(日)00:04

■ 河童のクゥと夏休み (2007)

映画タイトル【か~こ】(58)

【河童のクゥと夏休み】 7月28日(土)公開 監督 : 原恵一 出演 : 冨沢風斗/横川貴大/ 田中直樹(ココリコ)他 原作 : 木暮正夫  ★★★★☆(4.5点/5点満点)「 河童のクゥと夏休み (2007) 」 監督が20年来も企画を温め、製作に5年をかけた渾身の作品だけに素晴しい出来でした☆ 監督は、劇場版「クレヨンしんちゃん」シリーズの監督・脚本を多く手がけてきた原恵一。主演は、河童のクゥの声を担当する冨沢風斗とクゥを見つけて拾って来る小学生、康一の声を担当する横川貴大。クゥの父親の親河童になぎら健壱、康一の父親に田中直樹(ココリコ)、康一の母親に西田尚美、キジムナーの声はゴリ(ガレッジセール)が担当しています。    Story : 夏休み前のある日、康一は学校の帰り道で大きな石を見つける。石を持ち帰り水で洗うと、中からなんと河童の子供が!人間の言葉を話し、何百年も地中に閉じこめられていた河童を、康一は鳴き声から「クゥ」と命名。最初は驚いた両親や妹もクゥを受け入れ、家族だけの秘密にして一緒に暮らし始める。だがそんなある日、クゥが突然「仲間のところへ帰る」と言いだす。康一はクゥを連れ、河童伝説の残る岩手県・遠野へ向かうが…。[ 2007年7月28日公開 ]ー goo映画より ー 郵便ポストには来る日も来る日も河童の冴えない当選ハガキばかり・・・私は「トランスフォーマー」の試写状を毎日、毎日待っているのに(祈・・っと、まったく期待していなかったどころか人気なさそうな映画だなっとか、河童の映画なんか・・・・っと心のどこかで思いつつもせっかく当選したからと、席はどこでもいいやぐらいに思い開場ギリギリの時間に行きました。 ところが!! な、なんとバチ当たりな・・・っ、こんな素晴しいアニメーション映画は久々に観ました。 これだから試写会にはまるわけですよね。試写会で偶然見つけなければ、間違いなく劇場に足を運ぶ事はなかったでしょうし、DVDが出ても手に取ることすらしなかったかもしれない一期一会な作品でした。 この作品は、なんと言っても脚本が秀逸です。 ひとつの作品の中で、これだけ大笑いさせられて、これだけ共感の涙がじんわり溢れる内容を盛り込むのは、かなり難しい作業ではないかと思います。特別理想的な温かい家族像を描いたわけでもない今時感溢れる普通の家族に囲まれて、まったく今時感溢れる学校のシチュエーションに、今時感溢れるメディアや取材風景などを背景に繰り広げられる河童のクゥと康一とその家族の可笑しくも心温まるある一夏のストーリーの中に、現代の環境問題から、イジメ、人間の勝手な都合で左右されるペットの心情までをもコンパクトかつ有益に盛り込まれていて、時には大爆笑し、時にはこらえきれない涙が溢れてしまうそんな素晴しい作品でした。テーマソングも澄み切った歌声で流れるように心の中を吹き抜けていく渓谷の小川に吹き過ぎていく風のように心地よかったです。 ただ難点と言えば、感動シーンの後のなにもなかったかのようないつもの日常に戻る場面とのストーリーのつなぎが多少不自然に感じる部分がちょっと気になったぐらいですね。また、冒頭にちょっと小さいお子様が怖がるかなっと言う残酷なシーンがあります、ただこのシーンは後のストーリーに大きな意味を持ってくるのですが・・・・ CG全盛の時代に特別にお金のかかったVFXもほとんど使わずに、手書き風のシンプルなアニメーションで、これほどまでに子供のみならず大人までも引き込んで感動させてしまう手腕は素晴しいと感じます。夢や理想や希望とかを題材にするわけでなく、地に足のついた最も身近などこにでもあるありふれた風景と題材で、押しつけでない社会テーマをわかりやすく表現してくれたファンタジー作品。是非この夏休み、お子様ににみせてあげたい逸品です。 また観たい!!DVD買っちゃうぞ♪  主題歌: 大山百合香 『夏のしずく』  ~おしまい~ ∥ ∥ ∥ ∥ ベストブログランキング ∥ ∥  ||   ||  ||  MoonDreamWorks Movie riport Index  

続きを読む

このブログでよく読まれている記事

もっと見る

総合記事ランキング

もっと見る