| 【インベージョン】 10月20日(土)公開 | 監督 : オリヴァー・ヒルシュビーゲル | 出演 : ニコール・キッドマン/ダニエル・クレイグ/ ジャクソン・ボンド 他 | 原作 : ジャック・フィニイ 『盗まれた街』(早川書房刊) | 期待度 ★★★ → 観賞後の評価 ★★★☆(3.5/5満点中) |
「 インベージョン/THE INVASION (2007) 」 一切映画情報を観ないで観に行ったほうが楽しめます 「ボディ・スナッチャー 恐怖の街/INVASION OF THE BODY SNATCHERS (1956) 」、「SFボディ・スナッチャー /INVASION OF THE BODY SNATCHERS(1978) 」、「ボディ・スナッチャーズ /BODY SNATCHERS: THE INVASION CONTINUES (1993)」とジャック・フィニイ原作『盗まれた街』の4度目の映画化「 インベージョン/THE INVASION (2007) 」となります。 監督は、「ヒトラー ~最期の12日間~ (2004) 」のオリヴァー・ヒルシュビーゲル。と言っても、完成後ワーナーが撮り直しを指示した結果、オリヴァー・ヒルシュビーゲルが監督を降り、ウォシャウスキー兄弟、ジェームズ・マクティーグ監督と二転三転してやっと完成したとのことで、純粋にオリヴァー・ヒルシュビーゲル監督作品とは言えないようです。 主演は、「バットマン フォーエヴァー (1995) 」、「アイズ ワイド シャット (1999) 」、「アザーズ (2001) 」、「めぐりあう時間たち (2002) 」、「コールド マウンテン (2003) 」、「記憶の棘 (2004) 」、「ザ・インタープリター (2005) 」など、たぐいまれな美貌で、様々なジャンルでの魅力的な女を演じて来たニコール・キッドマン。数々のノミネーションには名を連ね、「めぐりあう時間たち (2002) 」では、念願のオスカーも手ししています。 その中でも、今まで演じて来なかったサスペンス・スリラーにアクションも加わったSF分野にチャレンジし、命がけで子供を守る強き母を演じるのが本作です。 共演は「ミュンヘン (2005) 」、「007/カジノ・ロワイヤル (2006) 」のダニエル・クレイグ。「007/カジノ・ロワイヤル (2006)」では6代目ジェームズ・ボンドに抜擢され、肉体派の歴代初の金髪ボンドとなり一躍脚光をアビることとなりました。 ニコール・キッドマンとは日本で2008年3月公開予定の「ライラの冒険 黄金の羅針盤 (2008) 」でも共演しています。 この「ライラの冒険 黄金の羅針盤 (2008) 」に出演しているニコールもまた格別美しいのですよぉ~動画が観れますので、気になる方は こちらからご覧になれます。 また、ニコール演じるキャロルの息子役で愛らしい風貌とクレバーな男の子を好演したジャクソン・ボンド。またまた注目の子役登場という感じですね。
Story : ワシントンの精神科医キャロルは、最近、得体の知れない不安にかられていた。周りの人間が、一夜にして別人になってしまった気がするのだ。外見は何一つ変わらない。しかし、そこにいるのは夫ではない、友人でもない、感情を持たない不気味な誰か。同じ不安を抱いている友人の医師ドリスコルらによると、この現象はレム睡眠に至ると発症するらしい。人の心を保ち続けるには、永遠に眠らずに起き続けているしかないのか。変わらずにいることの方が恐ろしくなっていく極限状態…。それでも、彼女はたった一人で戦うことを決意した。それは、母親が母親でいるための壮絶な覚悟の上であった…。
[ 2007年10月20日公開 ]
ー goo映画より ー
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未見な方は、ネタバレに匹敵する内容かも知れませんのでご注意を~
SFサスペンスでの母親役と言うと、どうしてもB級SFサスペンスの女王となりつつある「フォーガットン (2004)」や「フリーダムランド (2006) 」のジュリアン・ムーアと印象が被ってしまうので、うっそぉ!ニコールがどうして?、っとものすごくB級な映画を連想していましたので、面白くないかもな~みたいな期待薄~的な期待度で観にいきましたが、なにを演じてもニコールはニコールなんだと、かなりマイナスな期待を良い意味で裏切ってくれてほっとしているところです。 ニコールご本人のインタビューでも、「恐い映画に出演して観たかったの」っと述べているように、予想外に恐い瞬間がありました(笑) まったく、そう言う内容だと知らないで観にいきましたので、驚きもひとしお・・・っというのは私だけではなかったようです。 私は恐がりなのですが、その瞬間が来た一瞬ドスン・・・っと後ろの席の方の驚いてびっくりして飛び上がった振動が私のせもたれにまでドンと押されたような感じで振動しましたので、それでなくてもびっくりしたのに、おかげ様で一瞬3倍は恐かったデス。 恐い映画だと身構えて観に行けばきっとそれほどでもなかったのでしょうが、、、もぉ~、そんなに驚くほどのシーンでもないのに、その方もきっと予想外の映像だったのでしょうね(笑) そういう意味でも、恐いシーンがあるよ、、っと知らずに観にいったほうが恐がれます(笑)・・・・・って余計なお節介ですが(笑) ここまで読んでしまった方は、もう身構えて観てしまうでしょうからそんなに恐くないかもな~(笑) っと私も言っていることがグダグダです(笑) この映画は、地球外生命体が侵略してくると言うパニックアクション系SF作品ではなく、知らないうちに周りがじわじわと変って行って迫って来る恐怖から我が子を救い出そうとする強い母像の心理描写を描く映画となっています。 元の原作が古いと言うことがあってか、その地球外生命体自体はUFOなどの先進技術、先進知能を持って侵略をしてくるといったたぐいのものではなく、むしろ原始的な増殖的感染によって細胞レベルで変異し感情が同化していくと言った目に見えない恐怖を味わうサスペンス・SFスリラーなのです。 ニコール・キッドマンは、相変わらずなにを演じても素敵です。実際にも二児の母である彼女が、いままでに演じたことないSF分野で、カーアクションまでこなしていて、とってもかっこよかったデス。 私の中でダニエル・クレイグは、どちらかと言うと悪人顔だと思っていましたが、本作ではニコール演じるキャロルを守る、狼にはなりきれなず友情の一線を越えられない所謂良い人キャラで出演していますので、007のヒーロー、ジェームズ・ボンドで一躍脚光を浴びたあの存在感が薄れて影の薄い存在に甘んじています。ボンドの時のスポーツ刈り的髪型よりも今回の少し伸びた感じがどちらかと言うと好きかな。 そして、子供にしては恐がりもせず随分と冷静過ぎるのじゃないかなとも思いしたが、キャロルの息子オリヴァーを演じたジャクソン・ボンドは、めちゃくちゃ可愛い男の子です。 二転三転して仕上げられた弊害なのか、ラストシーンがあっさりしている事などやはり気になるところですし、感染方法がちょっとうげ、、っと言う感じで気持ち悪く、なぜ感染しちゃうとみな「マトリックス」のエージェント・スミス風味に?と意味不明な感じもしました。 しかしながら、ニコールファンとしては、彼女の迫真の演技を堪能出来てまずまず楽しめた・・・っと言うところです。 エンドロール・クレジットの後にシーンが残されていますので、最後までご覧になってくださいね。
■盗まれた街
著者: ジャック・フィニイ /福島正実
出版社: 早川書房
サイズ: 文庫
ページ数: 382p
発行年月: 2007年09月
667円 (税込 700 円) 送料別 (1500円以上送料無料)
~おしまい~
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