| 【キャンディ 】2007年9月22日(土)公開 | 監督 ・ 脚本 : ニール・アームフィールド | 出演 : ヒース・レジャー/ アビー・コーニッシュ/ ジェフリー・ラッシュ | 観たい度 : ★★★ → 観賞後の評価 ★★★ | 原作 : ルーク・デイヴィス『Candy』 | 「 キャンディ / Candy (2007) 」 「Candy」はドラッグを意味する隠語。 監督は、舞台演出家として世界的な実績を持ち、本作が初監督、脚本を手がける、ニール・アームフィールド。 主演は、今年1月22日に28歳の若さで急死したヒース・レジャー。 「ブロークバック・マウンテン (2005)」で、ゴールデン・グローブ賞及びアカデミー賞において主演男優賞にノミネートされたのが、つい先日の事だったように記憶に新しいです。 彼の作品で私が好きな作品には、「ROCK YOU! [ロック・ユー!] (2001)」、「サハラに舞う羽根 (2002)」、「ロード・オブ・ドッグタウン (2005)」があります。 今後の日本未公開作品は、4月26日(土)「I'm Not There(2008)」、完成された作品としては事実上遺作となった、今年8月9日(土)「ダークナイト (2008)」の公開が待たれるところです。 そして、テリー・ギリアム監督の次回作、撮影途中でヒースが亡くなったため、彼の代役と作品の撮影の存続の行方が非常に気になっていた「The Imaginarium of Dr. Parnassus」は予定通りジョニー・デップ、ジュード・ロウ、コリン・ファレルで撮影が再開され、ヒースの最後の演技もそのまま使われる事が決定しました、しかし、テレンス・マリック監督の新作「Tree Of Life」は、ショーン・ペンと共演することが決まっていて、3月からクランク・インする予定でしたが・・・・彼の演技は見ることができず大変残念ですね・・・・
共演は、ヒロインのキャンディ役に、「プロヴァンスの贈りもの (2006)」でクリスティ・ロバーツを演じて初のハリウッド進出を果たし、「エリザベス:ゴールデン・エイジ (2007)」でベス役を演じた美しいオーストラリア出身のアビー・コーニッシュ。
Story : 詩人志望の青年ダンは、画家を夢見る美女キャンディと出会い恋に落ちる。ダンがヘロイン常用者だったことから、ほどなくキャンディもドラッグの世界にハマっていく。やがてキャンディは、ドラッグを手に入れるため街頭に立ち身体を売り始める。そんな彼女の決意を、ダンは黙って受け入れることしかできない。ドラッグとセックスの刹那的な生活を送りながらも、確かな愛を疑わない2人だったが…。
「2007年9月22日公開 」 ー 作品情報より ー
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ボブ・ディランの波乱の半生を、クリスチャン・ベイル、ヒース・レジャー、リチャード・ギア、ケイト・ブランシェット、ベン・ウィショー、マーカス・カール・フランクリンら豪華キャストが演じ分ける異色伝記ドラマ、トッド・ヘインズ監督の「I'm Not There(2008)」が今週末公開されるので、観に行く予定ですが、その前に未見だったヒースの作品の一本「キャンディ/Cady(2007)」を鑑賞しました。 この作品は、原作者ルーク・デイヴィスの自らの体験を元に書かれた自叙伝であるものの、私小説的に書くのではなく、完全に自分自身から引き離し、第三者の視点になって書かれた小説だということです。 原作のルーク・デイヴィスは牛乳配達員役でカメオ出演も果たしています(笑) ヒースにとっては、8年ぶりのオーストラリア映画出演になりました。 「天国」、「地上」、「地獄」の3シーン展開で作られた作品です。 人生で最も魅力的で、強い欲望を刺激するものは、同時に、最も危険な状態も引き起こすというパラドックスを描いた作品でもあります。 「昔むかしキャンディとダンがいた。あの年はすべてが熱く、ロウは木々の中で溶け、彼は彼女のために何でもやろうとした。やがて亀裂ができ、世界は崩れていった」 本作の特徴でもある随所に見られる流れるように詩的なセリフやナレーションは、詩人でもある原作者ルーク・デイヴィスが脚本にも関わって、なるべく原作に忠実に監督ニール・アームフィールドが書き上げた脚本によるもので、ストーリーが観る側に自然にしみこんでくるようでした。 今思えば、まるで、今年1月に事故で亡くなったヒース・レジャーのオーバー・ドーズの真相を誤解しそうな作品ですね。事件性はないと判断された今は、それとは切り離して観てあげたいものです。 ヒースが「ブロークバックマウンテン」で同性愛者を好演した次の作品は、詩人志望のダンと画家志望のキャンディが出会って、互いに一目ぼれし深く愛しながらも、欲求の赴くままの快楽に溺れて破滅していく、大人になりきれていない呆れるまでの無邪気すぎる青年役を好演していました。 ・・っと書くとこの作品で描かれているドラッグを肯定しているように思われると困るので、お断りしておきますが、あくまでも日本ではドラッグを使用する事は犯罪です。 この作品の中では、快楽の部分のみでドラッグというものを表現されていますが、中毒になると薬が切れると禁断症状が起きるようになっていって、徐々に体を蝕み、果ては死に至る・・・そういう部分があまり描かれていないのは残念です。 こういう映画を観て、ドラッグの真の怖さを知り、若者が軽はずみに手を出すことのなくなるような、もっと真に迫った描き方をすべきではないかと思います。 アビー・コーニッシュは新人ながら、小さいころからの厳しい母親との抑圧から逃れるように、それを忘れさせてくれるようなダンとドラッグに溺れていくキャンディ役を好演していました。 ニコール・キッドマンといい、アビー・コーニッシュといい、オーストラリアの女優さんはまさに透き通るような美しさですね。 こんな美しい女優達を輩出するオーストラリアってきっとなにかお肌に良い食物や生活習慣とかあるんでしょうか? アビー・コーニッシュと言えば、「エリザベス:ゴールデン・エイジ (2007)」でベス役を好演していたことが記憶に新しいですね。その時もエリザベス女王が最もお気に入りで常におそば役として置いていた女王が嫉妬するほどの美しさが納得の超美形です。 今後は、ライアン・フィリップス主演のキンバリー・ピアース監督作「Stop Loss(原題)」、ジェーン・カンピオン監督の「Bright Star(原題)」 で「パフューム ある人殺しの物語」のベン・ウィショーとの共演が内定しているようです。 「HITMAN(2008)」でヒロインのニカを演じたオルガ・キュリレンコがダニエル・クレイグ主演の007シリーズ「Bond 22(原題)」の次期ボンドガールに決定していますが、アビー・コーニッシュもボンドガールの候補になっていたようです。 家族から見放されたダンの父親のような存在である大学の薬学の教授のキャスパーを演じているのは、ジェフリー・ラッシュ。 「パイレーツ・オブ・カリビアン」シリーズの彼とは最初まったく気が付きませんでした(笑)全然違うわね~(笑) ~ おしまい ~
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