小人は縁に気づかず。中人は縁を生かせず。大人は袖すり合う縁でも縁とする。
夢がもてない。希望が持てない。明日が見えない・・・。 色々ネガティブな要素があっても突き詰めれば、二つに行き着く。 一つは人との関わり方、もう一つは自分が何をやりたいかが見えないこと。 実は人との関わりがうまくいけば、二つめもほとんど片付く。 なぜなら、人とうまく繋がりをもてないために、 物事がわけの分からない方へ転がりだすことがよくあるから。 「小人は縁に気づかず。中人は縁を生かせず。大人は袖すり合う縁でも縁とする」。 この言葉は人との関わり方を見事に言い当てており、 人付き合いのヒントのすべてが含まれていると言っていい。 「なぜ自分は縁がないのか」「人付き合いが下手だから」と ネガティブな言葉を吐いて、自分を納得させようとするが、 本当は人付き合いが下手なのではなくて、縁に気づかないだけ。 それは、相手を見ていない。 たとえば、空気というのはあってあたりまえだと思っているから、 普段はその存在に気づかない。縁もそう。 自分でテンションを高めて目を見開き、ちゃんと心を開いていたら、 気づかなかった縁がいっぱい見えてくると思う。 その縁に気づくだけで、人との関わり方はずいぶん変わってくる。 言葉はその気にさせてしまうから、 「絶望した」とか「もう生きていく気力がない」などとネガティブなことは 軽々しく口にしないほうが良い。 そうは言っても、一度、悩みを全部吐き出すことは大事だろう。 とことん吐き出して、自分が何に悩んでいるかと向き合い、 解決の答えを自分で書かないことには、 また同じ悩みを繰り返すことになる。 ただし、思いっきり吐き出して、中身がはっきり見えたら、 処方箋は自分で書くこと。 悩む理由がわかれば自分で書けるはずだ。