カテゴリ:ウルトラばあちゃん
いきなりウルトラばばぁネタ投入! だってみんなこのシリーズ好き~! って言ってくれ過ぎるから。 おだてられたらどこまでも木に登る、 当時の小猿体質今だ健在。 母方の祖母・ウルトラばばぁ 短いくるくるのパーマ ま~るく太った大きい体 (私が小さかった頃は、祖母はとても大きくて、 頼もしい姿をしていると思っていました。) 私・さつき 当時の推定年齢、3~4才。 おでこ丸出しの短いおかっぱ頭 大きい目と対照的に、不憫なくらい鼻ぺちゃだったそうです。 (ご近所の皆さんにはちっちゃくて日焼けして、 常に走り回っては何か食べてたので、小猿と呼ばれていました。) ある夏の夜、小さな縁側のガラス戸の横に、 蚊取り線香の細い煙がゆらゆらと揺れていました。 し~んと静かで、何となく寝苦しい夜でした。 その縁側がある居間で、お布団を二つ並べ、 奥にばあちゃん、手前に私が寝ていました。 さっきまで私の方に体を向けて、ゆっくりと私をうちわであおいでくれていたばあちゃんも、 うちわを持つ手がポトンと静かに落ちて、眠ってしまいました。 私も眠っているばあちゃんを見詰めてるといつの間にか夢の中。 何時間経ったのか、ふと目が覚めました。 おでこのあせも痒い、おでこぽりぽり搔きながら、 横に目をやると、ばあちゃんがす~す~寝息を立てています。 安心して目を閉じようとしたその瞬間、遠くから微かに鈴の音が聴こえてきました。 しゃんしゃんしゃんしゃん・・・。 「何だろう・・・。」耳をすまして聴いていると、 その音はどんどん近付いてきて私はとても怖くなり、 慌ててばあちゃんを起こそうとしたのですが、体が固まって動かない! 「ばばば、ばあじゃん!」叫んでいるのに声が出ない!体がピクリとも動かない! たった3年ほどの小猿人生最高級の大ピンチ到来!!! そのうち、鈴の音はどんどん大きくなっていき、 とうとう耳元で聴こえるようになりました。 同時に、いろんな人の話し声も鈴の音に交じって聴こえてきたのです。 全く動かない体と、得体の知れない鈴の音と、 ぼそぼそと話す低い響くような声で小猿大パニック! ぼそぼそと呟くようなたくさんの声は、そのうち声を揃えてお経を唱えだしました。 怖くて怖くて、ぎゅっと目を閉じていたのですが、 鈴の音とお経を唱える無数の声は、 私を取り囲んでいるのを全身ではっきりと感じました。 それもみんなが私を覗き込んでる・・・。 どれほど声をだそうと頑張っても、体を動かそうともがいても、 びくともしませんでした。 (ばあじゃ~ん、だずげで~~~!) 心の中で泣き叫ぶ小猿。 どれくらいの時間が経ったのでしょう。 恐怖に囲まれ疲れ果てて気を失う寸前。 「さつき・・・。」 突然、どこからか、祖父の声がしたのです。 実は私は祖父(祖母の夫)とは会ったことがありません。 母が小学生の頃に病気で亡くなっています。 でもいつも祖父は夢の中に現れて、 私とよく遊んでくれていたのです。 (祖父は鼻筋が通った濃い眉毛のかなりのイケメンです。笑) その夢の中の祖父の優しい優しい声がしました。 夢の中でいつも笑って呼んでくれる、私の大好きな優しい声でした。 その瞬間、私の指先が少しだけピクッと動きました。 ピクッと動いた瞬間、まるで心地良い風が体を通り抜けるように何かが流れて、 さっきまで固まってびくともしなかった私の体が動くようになりました。 お経を唱える声も、リズミカルに鳴らされていた鈴の音も、 何もかも消えて、辺りはし~~んとしていました。 私は慌てて飛び起き、横で眠る祖母に号泣しながら抱き着きました。 「ばっ!ばあじゃ~~~~ん!あどで~~!ずず~!(訳・ばあちゃんあのね、鈴) がだだが~!びび、びんだが~(からだが~、みんなが~) ぎゅ~ででで!おえっ!ひっく!だばぁ~~!(解読不能)」 涙鼻水まき散らしながらパニック状態の私に、 祖母は飛び起きて抱き締め、よしよし!どうした!と顔を覗き込みます。 両手で祖母に抱き締められ、泣きじゃくりながら今起きたいきさつを、 解読不能言葉満載、とにかく夢中で鼻水すすることも忘れ伝えました。 私が話し終わると祖母はうんうんと頷きながら私の頭を撫でて落ち着かせてくれました。 そしてちいさなちいさな声で呟いたのです。 「・・・・・・、お前もか。^^;」 私は祖母のその言葉の意味が全くわかりませんでした。 でも、私を愛おしそうに見つめながら、 あっちゃ~とでも言いたげな、少し困ったような表情で祖母が微笑んでいました。 今でもあの時の祖母の表情がはっきりと想い出されるたび、 どうしても胸の真ん中がきゅんっと痛くなるのです。 しばらく祖母に抱っこされ、小猿はひっくひっくとしゃくりあげながらも、 ようやく鼻水ずびび~っと自分ですすれるほどに落ち着きました。 その時です。祖母が、よしっ!と気合を入れるように立ち上がり、 部屋の壁際真ん中にある小さなお仏壇の閉じていた扉を乱暴に開け、叫びました。 「こりゃ~~~っ!!!あが・・・げほげほ(勢い出し過ぎ咳込む)」 私は驚いてきょとんとしながら祖母の行動を観ていました。 「さつきを怖がらせるなっ!今度怖がらせたら~・・・、ん~~・・・、(何か考え中) (あっ!と閃いたように)朝ごはんのお供えせんぞわかったか~!!!」 お仏壇に向かってそう叫ぶと、開ける時はあんなに勢い付けて乱暴だったのに、 何故か直ぐに正座して丁寧に両手を添えて、はい失礼しますみたいに、そっと扉を閉めました。 (そのギャップが子供心に笑えました。) 振り帰った祖母は、私にニッコリ微笑んで涙と鼻をティッシュで優しく拭いてくれ、 さぁ、一緒に寝ような、と祖母のお布団で添い寝してくれました。 腕枕をしてくれ、もう一つの手で私の背中をぽんぽんと叩き、 「もう大丈夫。ばあちゃんが怒ってやったから。 もう大丈夫。ばあちゃんがお前を守ってやるから。」 私はさっきまでの出来事がウソのように安心して、 祖母の腕の中で、心地良い背中のぽんぽんに揺られて眠りました。 この出来事以来、私が近所で遊んで帰って来ると、 祖母はお仏壇の前に座って、静かにお経を唱えていることが増えました。 私はなぜか邪魔してはだめなんだと子供心に感じ、 そっと祖母の後ろ姿を緊張して見詰めていました。 祖母がいつもの満面の笑みで振り返り、 「お帰り!さぁ!おやつ食べろ~。」と言ってくれるまで。 何故祖母がお仏壇に怒ってくれたのか、 何故会ったことも観たこともない祖父が助けてくれたのか、 何故お仏壇に座ってお経を唱える回数が増えたのか、 何故、 祖母が「お前もか・・・。」と呟いたのか、 あの時は何一つ分かっていなかったけれど、 祖母と一緒に暮らす過程で、いろいろと私なりに理解していきました。 その後小猿はこの衝撃的な出来事を皮切りに、 本当に不思議な体験を祖母とたくさん楽しむこととなりました。 私のいろんな体験とミディアム体質は、幼少期祖母が全て受けとめてくれたお陰で、 今の私がお仕事として活用できているんだと確信しています。 あなたにとっての本当のスピリチュアリティーって何なのか、 あなたにとっての本当の感覚・感性がどれほど素晴らしいか、 それを存分に体験し、混乱から信頼へと変化させ、 今までのジプシー状態を抜け出してくださいませ。 きっとあなたにとって素敵な心の再会が待っていると想いますよ♪ ☆スピリットガイド・セッション ☆スピリットビジネス・セッション ☆ミディアム・セッション 各セッションお申込・お問い合わせはこちら ↓ Leap soulリープソウルHP オルゴナイトご案内・ご購入 恋愛・お仕事・母娘、女性を存分に楽しむのだブログ。 「Half moon」 Facebook(楽し騒がし猫日記とか更新中) Satsuki Watanabe お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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2017.05.24 17:30:10
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