カテゴリ:ぶっ飛んだお話アラカルト
春のまばゆく明るい朝日を浴びながら、 わたしは生霊やらの怪しい記事投稿だ。 やれやれ自業自得。 前回の続き 一連の出来事もすっかり忘れてふらふらと歩いていた商店街。 すると目に留まったのが前を歩くおばあちゃん。 普段鈍いわたしが一瞬でロックオン! (Bおばあちゃん!) 数日前の出来事がぶわわ~~っ!と蘇り、 脳内の警報装置がぴこぴこ赤く点滅、あわあわ状態で硬直。 人通りの中立ちすくむこともできず一定の距離を置き歩く。 頼む、今は振り返らないでくれ、見逃してくれ。 ひさびさのお休みなんだゆっくり買い物したいん・・・・だ~!って振り返ったがな~! 反射的に笑う愛想の良いわたしを恨む。 「あっ!さつきちゃん!」 そう叫ぶとBさん駆け寄り抱き着く。ぎゅって。 逆にロックオンされてしまったわたしは、 お、お、おば、おばゃま・・・って、 片岡鶴太郎の小森のおばちゃまものまねみたいな声出た。 「さつきちゃん、今時間ある?ひま?忙しい?」 両手ガッツリ握られながら立て続けに早口で聞かれて、 「今日はお休み。」って素直か!言うたがな~! 脳内警報装置ぷしゅ・・・って鈍い音立て消滅。 お休みと聞いて乙女みたいなきらきらお目々のBおばあちゃんに、 聞いて欲しいことがあるからお茶しようと半ば強引にしょっ引いて行かれる。 聞いて欲しいお話はわたしはもう知ってるんだが、 どんな顔して聞けばいい、どこまで話してもいい! 脳内警報装置壊れたからもう真っ白。心臓ばくばく。 あわあわ状態の引きつり笑顔のわたしを、 容赦なく近くの茶店に連行し席へと確保。 観念しBさんと向き合って初めて気付く。 今度はBさんの顔がげっそりと落ち込んで観える。 顔色悪いしとても疲れたようなお顔して座ってる。 Bさんも普段はとても元気で明るくて、 天真爛漫を絵に描いたような人なのに。 なんだなんだ?次はなんなんだ?とどきどきしながら、 「どうしたの?元気ないよ。」 って聞いたら、さっきまで病院に行ってた。 頭痛がひどくてここんとこ眠れないんだと。 鎮静剤と安定剤もらって帰ってる途中にさつきちゃんに会った。 会いたくて逢いたくてと思ってたからとってもとっても嬉しい。 そんなこと言ってくれるとなんだか嬉しい。 単細胞一瞬で喜びにんまり。あ、ありがと。 予想通りAさんと大げんかしたいきさつを早口で話され、 そもそも大げんかした内容が、お寿司に浸けるお醤油は、 出汁醤油がいい、いや絶対たまり醤油だ、 がヒートアップし絶縁だ上等だのくだりになった模様。 そんなくだらないことで鬼ばばと化すか???(心の声) 拍子抜けで笑った・・・。 Bさんが言うには、その後しばらくは腹立って腹立って、 寝ても覚めてもそのことばかり考えてしまっていたそう。 もう自分でも止められないくらいに腹立ちが膨らんでしまって、 始めは腹が立てば立つほどに勢いあまって元気になったけれど、 ある日を境に頭痛がひどくなって動けなくなって、 病院のお世話になるほど痛みが悪化してしまった。 勘の鋭いあなたなら、もうわかったかしら。 そうです、頭痛が起き出した日にちを聞くと、 Aさんが自分の体力気力を取り戻したあの日とかぶる。 その頃Aさんはとにかく、一日を楽しもうと努めていました。 Bさんからの強烈な怒りという想念を引き受けなくなったのです。 行き場を失った怒りの想念はどこへいくかというと・・・。 やっぱり本人に戻って行くんですよね。 まるでブーメランのごとく自分に返る。 観えない世界の法則です。 引き寄せそのまんまです。 祖母がずっと幼いわたしに言っていた、 「人を呪わば穴二つ。」という言葉を理解しました。 恨む元気があったら笑え、泣きながらでもいいからとにかく笑え。 相談してきた人にもよくそう言って慰めてたのを想い出しました。 生霊騒動のお陰で今更納得したよばあちゃん。 ということで、今目の前にこの法則を実体験しているBさんを、 さてどう料理してしまおうか・・・。 うんうんと聞いているのかいないのか、 あいまいな返事をしながらも一休さん。 すると、ぽくぽく木魚の音もするひまなく口から言葉が出た。 「Aさん、Bさんのこと気にしてたよ。」(いろんな意味でね^^;) この一言が的を突いたようで、とたんにBさん泣き出す。 いやいやいや、わたしが言ったんじゃない泣かんしたんじゃない! 「ごめんなさい、わたしが頑固なばっかりに。」 え~~~~!!!あんたも素直か! チャンスとばかりにもう一言口から出たけどわたしじゃないよ。 「いつも一緒に居るのに寂しいでしょ?」 堰を切ったように泣き出すBさん困った困った。(ちっちゃい声でこまどり姉妹) そこからは話は早かったです。 次はわたしの方が泣き疲れてふらふらになったBさんを引きずって、 嫌がろうがAさんのところへ連れて行った。杭は熱いうちに打てだ。 玄関から出て来たAさん一瞬固まったけど、 わたしも一緒ってことで落ち着いてくれた。 そして、観念しごめんなさいとまた泣き出すBさんを、 Aさんは満面の笑みでもういいもういいと背中さする。 わたしもごめんなさい、いやわたしこそごめんなさい。 これを暫く続けていた。素敵な光景だった。 鬼ばばぁの面影なんて、どこにも無かった。 そして二人は一層仲良しになりましためでたしめでたし。 後日談ですが、 お世話になったお礼させてとお二人から、 くるくる回らない高級お寿司やさんに連れて行ってもらいました。 わたしを真ん中に挟んでくれて3人で楽しくお寿司食べてたら、 やっぱり醤油のことになり、出汁醤油とたまり醤油で言い合い、 真ん中に挟まれたわたしはにっこり笑って呟きました。 「ばばぁどもええかげんにせぇよ・・・。」 呟きを聞いた二人は慌てて、 どっちの醤油も美味しい!うんそうやね美味しい! そうそう美味しかったらええよ!とお寿司頬張る。 ほんとにチャーミングで面白くて大好きなお2人だったんですが、 数年後Bさんが大病を患い天国へと旅立ちました。 入院した時も息を引き取る時もずっとそばを離れず、 Bさんの手を握り続け見送ったのはAさんでした。 お互いが最後に交わした言葉は、 「ありがとう」でした。 そしてその数年後、Aさんはわたし達家族も一緒に見送らせてもらってから初盆の夜、 2人揃ってとんでもなくやかましいはしゃぐ声で、 起こされてぐったりしたのはまた別のお話・・・。 こうして生霊体験でわたしが深く心に刻んだのは、 「やっぱり生きてる人間が一番怖い!」 ということでした。ちゃんちゃん。 今の現実を大胆に、理想以上に変化させる潜在意識の能力を活用し、 古い思考から抜け出し、あなたの夢を実現化させる扉が開くクラス。 ★スピリットガイド・セッション 道に迷い、抜け道がわからなくなったとき、 本当の自分を取り戻し、夢を実現させたいとき、 正しい道へと進む方向性を示してくれるコンパスを、 あなたのガイドが手渡してくれるセッションです。 ★ビジネス・セッション 隠れた自分の才能・潜在能力を開花させるための、 たくさんの活用法を示してくれるテキストを受け取ってください。 ★ミディアム・セッション 肉体を脱ぎ、スピリットとなった最愛の人達からの伝言。 それは、一瞬にしてあなたを癒す愛そのものを想い出させてくれ、 優しく包み込み、そっとあなたの背中を押してくれます。 母であること、女であること・・ ふと素にもどったときに染みる想いや心を綴ってます。 (最近また密かに更新中) Half moon Facebook(整理整頓中) Satsuki Watanabe お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2019.04.16 16:38:56
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