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カテゴリ:「血液型」だったのにいろいろになってる
武士のプライド、サムライの気概。
ヨーロッパで言えば騎士のプライド。 男のプライド、とか言いますね。 沽券に係わるとか。 「女が口を出すな」とかってセリフは、「口を出されるとプライドが崩されてしまうから怖くって」という裏返しだったりします。口を出された時に、それに対してきちんと対処する自信がないのですね。 武士が刀持ってるのは「刀持ってるんだから怖がれ」って言ってるようなもんではないかと。 地位や権力を背中に横柄な態度をとる、ってのも同じですね。 「それを怖れている」という態度をとっていてもらわないと、不安でしょうがない。 さて。 ふと思ったのですよ。 あ。ここから想像です。 プライドってのは「誇り」「矜持」と日本語にできる言葉です。 そのために命を賭けてもいい、と思えるモノ、ですね。 武士の誇りのためなら切腹をする。敵の中に切り込んでいく。 負けとわかっていても、約束や誓いは守る。 人として生きる上で、生きるための心の柱となるもの、でもあります。 現代であれば、いくらなんでも切腹などというのも穏やかではありませんが、 自分の仕事に誇りをもつ、などというのは、とっても大事な事だと思うのですよ。 地位とか役職にプライドを持つ、って場合もありますが… その地位を守るためなら命を賭けてもいい、とか。 ま、このあたりは書き始めると長くなるので割愛(笑)とりあえず 横柄な態度を「プライドが高い」などと言いますが、プライドとは そんな安っぽいものではありません。 (私に言わせれば、単に横柄な態度は「虚勢」と呼ぶものだと思います) さて。 武士の誇り、プライドを賭けて戦った、といえば思い浮かぶのは誰でしょう。 私、一番にイメージするのは真田幸村なんですよ。あと、前田利家。 伊達政宗とか信玄、謙信とかもそんな気がしますね。 では、天下をとった三人。 織田信長、豊臣秀吉、徳川家康。 この3人は「武士の誇り」なんて、どうでもよかったのではないかと思うのですね。 いや、ちょっと違うな。 武士の誇りの大切さは知っていた、と思います。 周囲のサムライが大切にしているものである、という事はわかっていたと思います。 が、自分自身がそれに左右されていたかというと、利用方法は知っていたけど、 特にそのために命をかけてはいなかったのではないかと。 彼らにとって、天下を取る、ということが誇りであったとするならば「武士の誇り」が その「天下を取る」という事より大事になるわけがない。 目指すものが、はるか遠くに見えている。足元の道が少々悪くても、いちいち気にしてはいられない。 天下を見据えていた、という事は遠くまで見ようとしていた、ということです。 隣国と戦を始めるのは簡単だけど、その先にどういう事態がおこるのかを予測できるのか。 プライドにさわったから、と切りあっているやつに天下はとれません。 そんなやつに天下をとらせたら、危なくってしょうがない。だって、すぐに争いを始めようとするんだもん。 あ。 でも、周囲が目の前の争いを避けるためだけに、見て見ぬふりで逃げてたら、いつのまにかそいつが権力をにぎってるかもなあ。 ずるをしたり、相手を貶めたりして、プライドを満足させると(これがまた満足度は高いんだろうなあ・笑)そこから動けなくなりますからね。気が付くと、それまで足を引っ張って貶めていたのに、いつのまにやら足すらつかめないほど相手が高い位置に行ってるかもしれません。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2011.10.18 16:21:35
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