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2015.01.27
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カテゴリ:いろいろ
今、「国家」の定義とはなんなのでしょう。

「独立じゃあ!!」と旗を掲げたら独立国家として認められるわけではない、というのはわかります。

周辺含めて他国との公式の外交関係を結ぶこと、つまり、公式に外交関係を結ぶ国があるということは、国家として認めているから成り立つわけです。一番わかりやすいかもしれません。
で、認めている国がどれだけあるか、というのは数の問題ということでしょう。

独立宣言をした国、あるいは地域と外交関係を結んでしまう、というのは非常に難しい判断だと思います。

判断間違ったら、残ったほうとは、必ずしこりが残ります。笑顔で「まあ、なかったことに」なんてわけにはいきません。外交はなめられたら終り。その場では笑顔でも、どこかで落とし前をつけておかなくては、双方とも今後の外交に影響が残ります。落とし前をつけておくことで、初めて「それは過去のこと」とできると思うのですね。

…どこかの国みたいに、落とし前をつけたはずが「それはまた別のこと」などとしてしまうようだと、外交的に信用できない国ってことになりますが。

有志はじまって以来の国家の成り立ち、ってことを考えると、コミュニティそのものが最優先される「力」を持つ、ということでしょうか。
現代でも、個人があって家族があって、統率された仕事とかの組織があって、その組織があつまって大きな組織になり、その組織や個人をコントロールする行政システムが存在する。国家という名の実は絶対的な権力があって、初めて行政システムはコントロールされているわけですね。これができないと、よく内戦状態の国で「支配地域」という言い方がでてきてしまうのでしょう。

つまり、コミュニティの中で、言うことを聞かないやつを殴り倒すことから国家はスタートしたのではないかと思うのです。で、全員言うことをきくようになったら、そのコミュニティに対する責任を負うことになっていったと思うのです。簡単に言えば、全員が食えるようになること。その次は、家族ができて子どもが生まれる。

当たり前ですが、食い扶持が増えます。
戦闘要員ではない、コミュニティのメンバーが増えていきます。

会社組織等、人数を恣意的にコントロールできる組織ではありません。つまり、暮らしやすいコミュニティであれば、家族、子どもが増える。長生きできるようになる。

食料を確保できるようにしなくちゃならない。結婚相手を確保しなくちゃいけない。(花婿が花嫁を抱き上げる風習は、他コミュニティから女性を拉致した事件の名残です)
領土拡大欲云々の前に、現実的に食料を手に入れられるいい土地を手に入れる必要が生まれます。
そこに誰もいなければいいけどさ。いたら話し合い等のコミュニケーションをとることになるんです。


話し合い?という名のパワーゲームです。
習慣も規律もちがっていれば、おまけに人間には個性というやつがあって、どうゆずっても話してる相手をいやな気分にしてるやつもいる。現代でもいるでしょ。自分の主張は正しいから、自分に従うのが当たり前、という感じでしゃべる人。自分は理路整然と話してるつもりだろうけど、説得力という力の使い方がわかってない。挙句の果てに、理解できないほうが悪い、って事になるわけです。理解させるだけの能力が自分に無いとは考えない。

こうなったら殴りあいの開始です。勝った方が強い。
少数意見とか関係ない。だって、勝った方が正しいという、実に簡単な話です。
いまだと、選挙等になっていますが、どちらにしろ「勝った方が正しい」ということです。
つきつめれば、生き残ったほうが正しい。生き残れるだけの手立てを取っていた方が力をもってきたわけです。


ま、いうなれば「王家」というのは、その時代、その土地で「一番ケンカが強かったやつの末裔」ってことですよ(笑)
時代が下がれば、軍事力や経済力、従う民衆とかにもよりますが、集団が小さかった頃は「あいつは怖いから言うこときいておこう」ってことでしょう。で「あいつはこわいけどみんなでやっちまおう」になって、「あいつの言うとおりしてるとくいっぱぐれがない」になっていったのではないかと。

ケンカして強いやつよりも、大きくなる集団を維持、コントロールできる人材のほうが少なかったであろうとは思います。文句いって、壊すところまでできる実力を持つ人は多いでしょうけれど、問題はその先、ですよね。
経営ができるかどうか。外敵を蹴散らすか、飲み込んで押さえ込めるか。それだけの力を持つ組織を用意できているか。
いきなりなぐりかかってきたやつを、うろたえずに後腐れなく従えさせることができるかどうか。

もっといえば、なぐりかかるよりも、言うこと聞いたほうがいいや、って思わせることができるかどうか。
そうすれば争いは起こらない。

人間は平等であり、思想信条の自由がある。ということは、相容れないものがあるかもしれません。
人間はケンカするんです。細かいケンカなんて、そこらじゅうで起こっています。
本質、その人間があつまって国家はできるのです。
話し合いでできることは解決ではなく、落しどころと落とし前をつける、くらいしかできないのかもしれません。


国家が成り立つ、ということは、そうそう簡単なことではなさそうです。









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最終更新日  2015.01.28 09:23:18
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