遭難騒ぎ?
ある朝、「あの山に葺き取りに行くから」と父が。
私は母と、母の病院に。
11時半、病院が終わって自宅に帰るとまだ父は帰っておらず。
そろそろ帰ってくるかなぁ……。
いつも午前中に帰ってくるのに。
12時になった。まだ父は帰らず。
その辺を歩いてるかもしれない。車で探しに行ってみることにした。
葺きを取ったら担いで来るのは大変だからと、自転車を押して行った。
もう歳で自転車に乗れる体力はないから押して歩くのだ。
どこを通って帰ってくるかがわからないから、ゆっくり車を走らせ、道があれば目を凝らして奥を見る。……いない。
山に着いた。いつも入る山は決まっている。車をふもとに置いて山に入ってみる。
小鹿が驚いて走って逃げる。
山には獣道があって歩くにはつらくない。
どんどん奥に入ってみる。
叫んでみる。山の中、声がこだまするけど返事はなし。
まったく気配がない。自転車もどこにもない。
違う山に入ったのかな?すれ違った?
一度ふもとに戻る。帰っているかもしれないから家に戻ってみる。
母が家の前に立って父の帰りを待っている。
「まだ帰ってないの?」「まだ」
こんなことを数回行った。
山に入った何度目かに、自転車発見!その奥に父。気持ちよさそうに放尿しとりました。
「何やってんの❕〰💣💥」「×○△💥❗💣💥💥💥💥💥💥」
しこたま説教しました。
もう来年からは山菜を取りに行かないって。本当かな……