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2017.10.12
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ブランドは求めない自由なスタイル

サイクリングでは走る楽しみが主体となる為に、あまり観光スポットや宿泊所、おみやげなどにはこだわりません。残念ながら、サイクリングの場合には、荷物が重くなるのを防ぐために、お土産類は一切買いません。家族、友人等にも「お土産は無いよ。」と前々から告げているので、買った覚えは一切ありません(笑)自分の気に入った小物だけはこっそりと買いますが・・・。

「阿蘇山」というブランド化された観光地でも、サイクリングの場合は一般の観光客の方とは違った捉え方をしているように感じます。

もちろん、観光地だったり史跡だったりには関心はありますが、それらの観光が最たる目的とはならないところです。バスで来られている観光客の方たちは、阿蘇山上までのバスでの道中は、あくまでも移動であってそれ自体は目的とはなっていないはずです。

サイクリングで最も重要なことは、走り易さと気持ち良さだと考えます。阿蘇の自然はもちろんのこと重要な要素ではあるのですが、そこを走るときの路面の状態であるとか、交通量であるとか、勾配が緩いかきついかなどのことの方が優先すると考えます。出発してから阿蘇の山上へ着くまでのそのプロセスがサイクリングの本来の目的なのです。

ですから、自転車に跨っているその時々のロケーションが大切になってきます。ペダルを回しながら観る景色こそが、リアルな自然と言うわけです。事前に詳細な情報を仕入れて、ペダルにかかる負荷を考え、且つそこで見ることのできる最高の景色をイメージしてサイクリングのコースを選定すると言って良いでしょう。

しかしながら、その道路状況は走ってみなければ判らない部分が多々あります。実際に走りこんで、道路の路肩の状況だとか、路面のヒビの状態などを走りながら確認することになるのです。

事前に仕入れることのできる情報などは些細なもので、イチかバチかで走ることにならざるを得ないのが、ワイルドな部分でもあると思われます。それは、賭けみたいなものとなってしまいます。故に、感動もひとしおと言うものです。

宿泊先についても、同様なことが言えそうです。

今まで、あまり宿泊場所にこだわった覚えはありません。どのような、ホテル、旅館、民宿、ビジネスホテルでもOKです。

サイクリングの場合は、アウトドア系となる為に小綺麗な格好で走るわけではありません。夏場は汗でビショビショになっていたり、雨の時には泥で、それこそ汚い状況であったりします。あまり高級なホテルとか旅館であると、恐縮してしまい、返って後悔してしまいそうです。できるだけ安宿かバックパッカーやサイクリストを歓迎するような宿を探しています。

今回のお宿は、阿蘇内牧温泉の老舗旅館、蘇山峡でした。

「話と違うじゃないか。」「めちゃくちゃ高級旅館じゃないか。」と言う意見が出そうですが、蘇山峡は自転車に関心の深いスタッフが常駐していてサイクリストを歓迎しているところなのです。もちろん、建屋とかロビーなどはいつもの安宿では味わえないほどに立派な造りとなっているので、若干恐縮してしまいましたが(笑)それでも、そんな由緒正しい旅館に泊まれたことは、ある意味ドラマだったのじゃないかと思います。

蘇山峡は、その昔、歌人・与謝野晶子が滞在した宿としても有名らしいです。そのお部屋が今でも現存していて、見学も可能でした。お勧めです。

サイクリストは、通常安宿に泊まることがお決まりとなっていましたが、たまにはこのような高級旅館に泊まることもできるのは、昨今の自転車ブームのおかげではないでしょうか?

サイクリングでは、既成概念に縛られない自由な体験ができるのがストレス無く、楽しさに繋がっていくと考えられます。走っているその一時一時が楽しくて嬉しくてたまらないことが大切で、ひと汗かいたその瞬間がとても開放的で素晴らしいと感じることこそが重要となってきます。

ヒルクライムをしこたまこなして上り切った山頂で阿蘇の絶景を目の当たりにすれば、誰でもが涙がでるほどに感動することは間違いないでしょう。阿蘇のスケール感を、実際に身体でもって体感してこそリアルな阿蘇山を知ることができると思っています。

ちなみに、今年宿泊した場所は、蘇山峡の他に、角満、白川温泉瑠璃、ビラパーク阿蘇です。阿蘇山サイクリングを計画されるのであればサイクリングコース、宿泊所などについてお気軽にお尋ねください。

まだまだ、沢山の魅力を持っていそうな阿蘇山です。そんな巷で知られていない阿蘇山を探すのも、サイクリングの醍醐味だとも思えます。





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Last updated  2017.10.12 12:28:21
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