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探偵物語　松田優作

Vespaでチェイス!!
ベスパでチェイス
探偵物語り
なんじゃいこりゃ!可愛いベスパをハ-ドボイルドに乗り回す。皆さん，愛車の調子はいかがですか。いきなりですがあなたは何がきっかけでスク-タ-に乗り初めたのでしょうか。いろいろな要因があるでしょうがTVや映画などに出て来るスク-タ-に憧れて乗り始めた方も多いのではないでしょうか。『ローマの休日』，『さちば青春の光』，そして松田優作氏主演 のTVドラマ『探偵物語』。他にもたくさんあるでしょうが特にこの3作品はスク-タ-乗りには 馴染み深く，またそのスタイルを真似た人も多いのではないでしょうか。今回はその中でも唯一、日本の作品である『 探偵物語』の中でのVe sp aと松田優作氏について書こうと思う。ところで皆さんはいったい優作氏についてどのくらいの知識をお持ちであろうか。TVドラマ『太陽にほえろ！』のジーパン刑事の人，米映画『ブラックレイン』に出ていた人，そしてTVドラマ『探偵物語』でVe s p aに乗 っていた人，だいたいこれぐらいではないだろうか。1973年，「TVドラマ『太 陽にほえろ！』でデビューし，向年，志垣大郎主演の『狼の紋章』の不良番長役で映画デビュー，以後，村川透監督と組んで日本のハードボイルドシーンに、一石を投じた3作品からなる『遊戯シリーズ』でアクションスターとしての地位を不動のものとする。そして83年，森田芳光監督作品の『家族ゲーム』での家庭教師役で今までとは違ったイメージの演技で好評を得て，ひとりの俳優として認められ，85年，ロックバンド『ARB』のボーカリスト石橋凌を起用し，自ら監督，脚本，主演をこなした『ァ．ホーマンス』，そして晩年，89年マイケル・ダグラス主演の米映画『ブラックレイン』で国際的映画スターとしての道が約束 された直後39歳の若さでこの世を後にする。まさに役者として，そして人としての39年間を全力で走り抜けた人だったのである。話しを『探偵物語』の中でのVe s p aと優作氏に戻そうと思う。ドラマの中で優作氏こと私立探偵の工藤俊作が乗っていたVc s p aはP150Xである。黒ずくめのいかしたスーツに帽子とサングラス，そしてイタリア製のVe s p a 。男のダンディズムとチャーミィングの融合、まさに恰好良さの極みである。実際、ドラマの中でのVe s p aは最高に恰好良かったしブームにもなった。しかし優作氏は始めからこのドラマでVe s p aに乗ろうとは考えていなかったのである。プライベート ではホンダのGLの400に乗っており，今回のドラマでもそういったバイクに乗ろうと考えていたのである。だが、ある撮影所で俳優の岩城 滉一に「優作さんの演じるキャラクターにはVe sap、でしょ。と言われ，その一言のおかげで優作氏はドラマでVe s p aに乗り、Ves p aフリークの憧れとなったのであった。まさに岩城氏のセンスに感謝であるさすがにMINIのレースに現在でもエントリーする人だけはある。こうして優作氏はドラマの中でVe s p aを乗り回す事になったのだが、アクション（それも肩の凝らないソフトアクション）ドラマともあってVe s p aも飛んだり，エンジン全開で走ったり私達が思い浮かベる周りの視線を感じながらゆっくり走るといった感じではない。探偵役の優作氏にとっては仕事道具であり、日常の足なのである。もちろん洗車もしないし、エンストの際には蹴りまでいれる。しかし挺探偵のVe s p aに対しての愛情がすごく感しられるし，恋人と言うかダチ、優作氏のお気にいりの言葉で言うと「共犯者」といった感じである。少しオーバーな表現ではあるが本当にこんな感じである。現在、私達はVe s p a．をかわいがり，まるで宝物のように大事にしている。それも大変すばらしいことであり、愛し方の一つでもある。だが、毎日ハ-ドな生活を共にし、ボロボロになっても元気に走っているVespaにも同じ視線を送って欲しい。そんなVespaに乗っていた優作氏はク-ルでハ-ドボイルドだっただけでなく、「ハ-トボイルド」だったのである。そしてそんな優作氏を乗せて彼は輝くのであっる。頭の中に優作の声が聞こえるのはなぜ......Vespa P150X
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