卒業
今日、3月27日は、我が東京外国語大学の卒業式でした。5年間通った、ある意味異質で居心地のよかった大学からいよいよ旅立つ時です。海外への関心がひときわ高い人間ばかりが集い、誰もが3ヶ国語以上話し、ある意味似た者同士ばかりだった我がTUFS(Tokyo University of Foreign Studies)。非常に居心地のよい場所でした。大学としては小規模だけど、扱うものは大規模で、内容的にとてもスケールの大きな大学でした。通常のマンモス大学でなく、ここを選んだことを今は非常に誇りに思います。私の価値観をよい意味で変えてくれた、視野を大いに広げてくれた、東京外語。ここにいられたことは本当に大きな幸せです。卒業式は府中の森芸術劇場どりーむホールで。朝8時過ぎに東府中駅前のホテルへ入り、着付け・ヘアメイク・写真撮影。なんか適当に任せたら、髪型がドーリーだけど、軽く地味な感じになってました。でも、そもそも派手な感じにはしたくなかったので、個人的には満足です。しかし、さすがは外語大です。袴を身に着けた学生はもちろん、各国民族衣装の多いこと!!目に付いただけでも、韓国、モンゴル、カンボジア、ラオス、パキスタン、フィリピン、アラブ圏など。かなり面白いことになっていました。そして、留学生が袴を着ていたりして、身長が高すぎて袴が超ミニサイズになってたり(笑)。でも、金髪の留学生が嬉しそうに袴を着ている姿は微笑ましかったです。我が東京外国語大学には26の語科があるのですが、卒業証書の授与は、各語科の主任(?)によって、各語科の主席に代表して渡されます。そして、その際、各語科の教師が各言語で挨拶するのですが…一体、誰がその内容をわかりましょう(笑)???英語、ドイツ語、フランス語、イタリア語、スペイン語、ポルトガル語、ロシア語、ポーランド語、チェコ語、中国語、韓国語、モンゴル語、インドネシア語、マレーシア語、フィリピン語、タイ語、ラオス語、ベトナム語、カンボジア語、ビルマ語、ウルドゥー語、ヒンディー語、アラビア語、ペルシア語、トルコ語、日本語以上、26言語(笑)。しかし、各言語の音の響きは非常に面白くて、私個人としてはとっても楽しめました。代表して証書を受け取る学生も十人十色で、袴の子もいればスーツ、普通の私服、はたまた民族衣装でその国のしきたりに則った礼儀作法で証書を受け取ったり。さすがは外語大。大変興味深い式でした。日本語科(通称・ジャパ科)には留学生が多いのですが、実はその中に盲目のアラブ圏からの留学生がいて、彼がこの度の主席だったのです。入学した時から彼を知っていて、直接話したことはないけれど、目が見えないのに、すっごくよく出来て、常に真面目な態度で授業に臨んでいました。朝日新聞に彼が記事で載ったこともあるんですよ。故国へ帰ったら、盲人のために何か尽力したい…云々、書いてあったと思います。最後の日本語科の証書授与で彼が補佐役の人と一緒に壇上へ上がったとき、会場から最高に温かく、大きく、途切れることにない、割れんばかりの拍手が湧きました。私も常日頃から彼を尊敬していたし、きっと皆も同じ気持ちだったのでしょう。すごくステキな光景でした。その後、会場の外で友人(主にスペイン語科同期)とたくさん写真を撮り、会場2階の広間の祝賀会にちらりと参加したり、慌しく過ごしました。さっすが外語スペイン語科!!と思うのは、皆があまりにもテキトーで、謝恩会等が一切ないということ(笑)。各自で集まって飲みに行くということもなく、みんな式の後自動解散(笑)。さっすがスペ科。こんなテキトー加減も、最後までみんならしくてステキです。ホテルで袴を脱ぎ捨てた後、大学に用事があったので、タクシーで移動。ウチの大学にはTUFSモニュメントというものがあるのですが、入学してから一度もそこで写真を撮ったことがなく、最初で最後の記念撮影をしました。こう見ると、感慨深いです。。。そう言えば、友人・某Hに大学前で遭遇して、とんでもないことを訊かれました。「ねえ~、○○○(本名)、卒業証書、2つ持ってなぁい???」…へ???どうやら、彼女、史上最短記録で卒業証書を失くしたらしいです(笑)。式終了後、みんなで写真を撮っていたときは持っていたのものの、祝賀会の時には既になかった模様。さっすが、式の最中もコンビニのサンドイッチを頬張っていた彼女。やる事なす事ケタ違いです(笑)。夜はパパとママの3人で横浜ランドマークタワー内でお食事。ロイヤルパークホテル68Fに入っている四季亭というお店。旬の筍と貝のコース。期待したほどではなかったけど、おいしかったです。卒業祝いということで、お屠蘇を振舞っていただき、そして記念撮影もしてもらっちゃいました。…まぁ、その写真は疲れ切った顔をしていて、ちょっとお見せできませんが(苦笑)。そんなワケで、無事卒業できました☆思えば、願書出願の時点からネタ続きだったウチの大学。そもそも記念受験的な感じで後期日程のみ出願。そして、出願の際、センター試験のバーコードを添付し忘れ、大学から直接連絡を受けた大バカ者。何も対策をせず、気楽にぶっつけ本番で望んだ試験。受験したことすら忘れかけ、LA卒業旅行に出かけ、旅先から聞いた合格報告。そして、ノリで入学決定。下調べも何もしてなかったのに(笑)。だから、自宅からとっても遠いことを考慮しておらず、苦労の日々が始まって(苦笑)。…ま、今となっては全てがよき思い出。この大学ならではの共通の趣味・価値観を持った友人に多数出会えたし、本当にステキな場所でした。みんな、卒業おめでとう☆☆☆5年間どうもありがとう☆☆☆VIVA!TUFS!