2006/06/04(日)16:36
Vフォー・ヴェンデッタ
Remember,
remember, the 5th of November.
(思い出せ、11月5日の出来事を)
○あらまし
独裁国家と化した近未来の英国。
ある約束の為
夜間外出禁止令を破って外出するイヴィー(ナタリー・ポートマン)
路地で自警団に見つかってしまい連行される寸前で
V(ヒューゴ・ウィービング)と名乗る仮面の男に救われる。
不正と暴虐にまみれた政府から
自由と正義を取り戻すため
Vは手始めに力の象徴である中央刑事裁判所を爆破。
国の圧制を糾弾し
来年の11月5日の“ガイ・フォークス・デー”に
国会議事堂前に集結するよう市民に呼びかける。
その一方で自分自身の復讐(VENDETTA)のため、
政府の幹部を次々と暗殺していくV
そんな彼に巻き込まれ
イヴィーは困惑しながらも
Vとともに行動する。
○感想(長いです、久々に語ってます)
ナタリー・ポートマンが役の為に
丸坊主になったって話題の映画。
今回はナタリーの丸坊主を観に行ってきました。
この映画は1605年11月5日の火薬陰謀事件を
知らなければ最初?かもしれません
私も知りませんでしたが
劇中でなんとなくわかりました
最初から知らない歴史の出来事を
知ってるものとして語られるとしんどいです。
ナタリーを観にきたはずなのに
Vが想像以上に
かっこよかった&かわいかった
これは大収穫!
路地裏でナタリーを助けて自己紹介をします
その内容がかなり自分に酔ってまして
だんだん興奮していってるのに笑えます
ナタリーにポカーンとされて
平静を取り戻そうとしてるのがかわいかったです
いや~失敬失敬アハハハみたいな
あのへんてこな仮面はなんやねん・・・と思ってましたが
いざ映画が始まると
あんな仮面でさえかっこよく見えてしまいます
不思議だ~
中央刑事裁判所(別称オールドベイリー:古い壁)を
ド派手に爆破
腐敗した権力の象徴を壊し
自由と正義を取り戻そうとするVは
一方からみればテロリスト
しかしもう一方からみれば英雄
国営テレビのスタジオをのっとって
国民に問いかけます
今あるこの独裁国家を作ったのは
政府だけではない
罪あるものの顔をみたければ鏡をみよ
服従に甘んじている
国民のせいでもあるんだよという
メッセージを投げかけ
きたる11月5日に
みんなで革命を成功させようと
背中を後押しするために
Vは各家庭にあるものを送りつけます
Vを追いかけるフィンチ警視も燻し銀でかっこいいです
Vの周辺を洗ってるうちに
明るみになっていく自分の知らない政府の内情に
疑問を抱いていきます
そしてVを追いかけることから
純粋に真実を追いかける警官と変わっていきます
この映画では
フィンチ警視がストーリーテラーになってます
ファウストやマクベスなど詩の引用があり
セリフは洗練されててかっこいいです
V役のヒューゴ・ウィービングの演技ありき
(マトリックスのスミス役/指輪物語のエルフの王様役)
イギリス人設定ってことで
言葉を大切に
かみしめるような話方をしていて
仮面に隠されたもう一方の
Vの紳士的で温厚な側面を声とジェスチャーで
よく表現されてると思います
しかも仮面のはずなのに
場面によっては怒ってたり、哀しんでたり
嬉しそうな顔にだって見えちゃうのです!
これまた不思議
実際Vはあんなハチャメチャなことしてますが
人間的にすごく温かい人です
そういうシーンもちらほら出てきます
すごく人間くさいヒーローだったりします
暴力で正される正義に正当性はあるのか
この映画は賛否両論で
好きな人・嫌いな人がハッキリ分かれる映画だと思います
観る人にメッセージを投げかけ、考えさせ
なおかつエンターテイメント性も失われてないので
政治を扱ってる割には重苦しくないという点で
私はこの映画が好きです(・∀・)チゴイネ!
DVDでたらもう一回観たい、観ます!
「しくじれば再装填の時間はない」
(〃▽〃)キャー♪
このセリフのシーンは
Vの見せ場なんで
めちゃくちゃかっこいいです
あ~もっと語りたいですが
この辺にしときます
DVDで観たらまた語るかもしれません(笑)
○ネタばれ感想
以下ネタばれ含みます(反転)
Vは最後まで仮面を取りませんので
V役はダレでしょう~みたいな企画?で
しばらく秘密にしておけば
この映画はもっと盛り上がったんじゃないかなって思います
きっとヒューゴ・ウィービングの名前は挙がりませんよ
それくらい今までの役柄と別人
ってか声かっこいい!!!!!
そればっか
岩窟王が大スキで
鉄の鎧を相手にフェンシングしてるV
ナタリーに見られて
ばつが悪そうに照れてるあの場面がすごいよかった
もちろんエプロン姿も(笑)
V=隠れゲイのゴードンかと思ったんですが
違ってましたね、正直よかった・・・
体型が違うだろ!
フライパンを持ってる手に火傷なかったし!と
必死に自分に言い聞かせてたんですが
あのエッグベネディクトといい
隠れ家の雰囲気といい
ボンジュール、マドモアゼルというあいさつといい・・・
ま、ま、まさかと。
あとドミノの演出もよかったですね
最後に残ったあの一つ
あれが電車のレバーのところにあったのがにくい
最後のこのひとコマで
Vのシナリオは完成されるって感じが
すごく感じられて
感情移入してたせいか
私が感極まりそうになりました
それまでのVの熱い戦いっぷりと
ナタリーとのロマンスのエピソードを
引きずってるせいかもしれないけど。
私ってばホント
アンチヒーローには目がありません
(*´д`*)パッション!!
この興奮さめやらぬまま
来日インタビューってのがあったんで
ナタリーとヒューゴ・ウィービングのを読んだのですが
来日時のヒューゴのお髭がすごくって
なんか急激に冷めちゃいました
あまりにVがかっこよかったため
中身アレかよ!みたいな・・・
撮影終わったからって気が緩み過ぎ><
お髭とお腹のでっぱりが気になりました(´・ω・`)
反転おわり。
おつかれさまでした~(;´Д`)