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福岡県の小川洋知事は今日夕方、
職務代理者の服部誠太郎副知事を通じて同県議会の吉松源昭議長に
辞表を提出しました。
福岡県知事が任期途中に辞職するのは戦後初めてのことだそうです。

小川知事は1月20日に福岡市東区の九大病院に入院し、
当初2月12日からの公務復帰を目指していましたが、
9日に病名が『原発性肺腺がん』であることが公表され、
服部副知事が3月31日まで知事の職務代理者を継続することになっていました。

しかし治療に時間がかかることから4月からの公務復帰は困難と判断し、
本格編成した予算案が今日から開会の県議会定例会に提案されたことを受け、
辞表を服部副知事に託し、県議会議長に提出されました。

公表された小川知事のあいさつによると、
「現在本県は、新型コロナウイルスの緊急事態宣言下にあり、
リモートなどを通じて服部副知事以下と協議し
指揮をしてきましたが、このほかにも課題が山積している今、
現場で自ら先頭に立って指揮をしていくことが
かなわない状態が続けば、県民の皆様にご迷惑を
おかけすることになり、それは私の本意と
するところではありません。
多くの県民の皆様が早期復帰を信じ、
励ましてくださっています。
それにもかかわらず、病状と体力を考えると、
これまでのように知事としての責任と役割を果たせないため、
断腸の思いでこの決断にいたりました。
皆様には大変申し訳なく、私自身とても悔しく、
残念でなりません。」と、任期半ばで辞職せざるを得ない事態に、
悔しさをにじませていました。

地方自治法によると、都道府県知事が辞職する場合はその30日前までに
県議会議長への申し出を定めているため、正式な辞職日は3月24日となります。
そして公職選挙法によると、知事から辞職の申し出を受けた県議会議長は
5日以内に県選挙管理委員会に通知し、選管は通知を受けた翌日から
50日以内に選挙を行わなければならないと規定しているため、
知事選は4月中旬までに実施される見通しです。

県内では先週から医療従事者への新型コロナウイルスのワクチン接種が始まり、
感染終息へ向けて新たな1歩が刻まれた矢先の辞職ということで残念な思いもありますが、
やはり体のことを考えると止むを得ないですね。

次の県知事が小川知事の思いを引き継いで、
より良い福岡県を作っていってくれることを期待します
それでは、今日はここまで。