肥薩線の八代~人吉間、鉄道での復旧でJRと県が『最終合意』
2020年7月に発生した熊本豪雨によって橋が流失するなど甚大な被害を受けたJR肥薩線のうち、八代~人吉間について、JR九州と熊本県は鉄道で復旧させることについて『最終合意』しました。最終合意の大まかな内容は以下の通りです。・八代~人吉間について鉄道で2033年ごろの復旧を目指す。・復旧にかかる費用概算約229億円のうち、9割は国と熊本県で負担する。・鉄道の運行はJR、線路や設備などは自治体などが保有する、 いわゆる上下分離方式を採用する。・復旧区間のうち、利用者が少ない瀬戸石・海路・那良口の3駅は廃止とする。人吉までの復旧は行われる予定ですが、その先の人吉~吉松間は、まだ復旧のめどが立っていません。この区間は熊本県だけでなく宮崎県や鹿児島県にもかかる区間であり、この両県の合意も必要になってきます。しかし人吉~吉松間は通称『矢岳越え』と呼ばれる区間で、ループ線やスイッチバックが組み合わさっていることから、『日本三大車窓』の1つに挙げられている名所です。観光資源としてこの区間を鉄道で復旧できるよう、関連する3県とJRとの間で、何とか協議してもらいたいと思います。それでは、今日はここまで。