2006/01/05(木)20:39
【キングコング】 2005年・米/ニュージーランド
■監督 ピーター・ジャクソン
■音楽 ジェームズ・ニュートン・ハワード
■出演 ナオミ・ワッツ/ジャック・ブラック
■ストーリー
1930年代初頭のニューヨーク。野心家で大胆不敵な映画監督カール(ジャック・ブラック)は、かつてない冒険映画を撮ろうと、誠実な脚本家ジャック(エイドリアン・ブロディ)と美しい女優アン(ナオミ・ワッツ)を加えた撮影クルーを率い危険な航海に乗り出す。そして、ついに幻の孤島“スカル・アイランド”へと辿り着いた…。
3時間超えの長丁場の作品。
実はDVD待ちでもいいかなぁ~って思ってたんだけど
うななっちさんのレビュー見て、やっぱりスクリーンで観とかなきゃ!って。
うん。正解でした。
オリジナルは見てないけど、あらすじぐらいは知ってた。
でも、こんなに感情が入り込んで、泣きまくってしまうとは。(やられた)
去年のうちに観ていたら、『あらしのよるに』と並ぶぐらいの
涙大量生産映画No1でしたわ。
ラストは切なすぎ。分かっていても泣きすぎ。
2人(いや、1人と1匹)のひと時の安らぎの世界は
誰も邪魔しちゃいけないのよ。
でも、アンが最初に言ってたように「幸せは長くは続かない」。
あぁ、もう追わないで!! 。・゚゚ '゜(*/□\*) '゜゚゚・。
そう叫んでいたのは、私だけじゃないはず。
コングの完成度、高すぎですわ。
彼に本物の命を感じられたからこそ
これほどまでに感情移入が出来たというもの。
ナオミ・ワッツってこんなに綺麗だった?
夕日を浴びてるシーンなんて、後光がさしてたわ☆
でも、あんなにジャングル走り回ったにしては、綺麗過ぎよね(笑)
エイドリアン・ブロディは、実は苦手。
痩せ過ぎの体と、あの主張し過ぎの鼻がダメなのかな…。
でもこの役では、どこまでも愛するアンを捜し求めて
どんな危険も顧みず行くぜ!で、ちょっとカッコいいじゃん。(良すぎかも)
まぁ私的には、正面からのショットが多かったのが
功を奏したのかもねん(フフフ)
カールは、一番コングっぽい。(あ、顔とかじゃなくって)
好きなものを取り上げられそうになったときの、猪突猛進ぶりが。
彼はコングの中に、自分を見ていたんじゃないかなぁって思ったよ。
ジャック・ブラック、やっぱり好きだわ。
この映画、監督が子供の頃オリジナルを観て
こういう映画を作りたい!って、志を持った作品なのよね。
ロード・オブ・ザ・リングの成功によって
ようやく長年の夢が叶ったってわけ。おめでとう、監督。
中盤の、空洞の木の幹の中でのボタボタや、谷底でのワッサワッサなどの
あんたはクローネンバーグか!?これってやり過ぎ!もうやめて!!
ってぐらいのやりたい放題ぶりも、大目に見てあげましょう。
ある意味、迫力満点だったし、なによりもファンタジーなのよ。
監督のこの作品にかける思いが、十二分に伝わりましたわ。
正月ボケした頭には、かな~りガッツリきた作品でした。
帰り道はグッタリで、話す気力もなくなるほど。
とにかく、体力の要る作品なので
体調を整えて観ることをお薦めしますわ。