2007/02/22(木)21:34
こいわらい/松宮宏
出版社:東京 マガジンハウス
プラダのリュックに一本の棒、それが秘剣「こいわらい」。
女子大生にして美人剣士、和邇メグルの大活劇。
謎の剣術、見えない敵、鍵を握る人間の死。
現代京都を舞台に描く、超絶エンタテインメント・ミステリー。
どうにも、京都を舞台にって設定に弱いなぁ~。(笑)
しかも『鴨川ホルモー』に、はまった人にお薦めらしいし。
可愛い子ちゃん(古いな)が大活躍って聞いたら、読まずにはいられないじゃん♪
ものさし位の棒一本で敵を倒す秘剣、名前が「こいわらい」って発想が面白い。
彼女を取り巻く可笑しな人々も、個性的過ぎて笑えるわ。
出だしから、両親の事故死やメグル自身の大怪我、全財産を奪われるなど
暗くドヨ~ンと進んでいくのかと思いきや、主人公のメグルったら
妙に肝が据わっていて、彼女なら何とかしちゃうのかも。。と納得。
人間に冷めているのかと思いきや、意外と弟思いの優しい姉さんで、ほのぼの。
バイト代が100万って胡散臭さ、しかも用心棒だっていうのに
背に腹は変えられぬ的な勢いで受けちゃうあたり、心配する方が野暮ってもの。
おやんなさい、おやんなさい。
会話が関西弁なだけに、深刻な場面も、いい意味で気が抜ける。
大爆笑ではなく、ニヤリとする可笑しさ。好みです。
思わず、相方に朗読してもらおうかとも。まさに京都弁でリアル!(笑)
そんな感じで前半は、突飛なストーリー展開に勢いがあって
グイグイ引き込まれるんだけど、ちょっと残念だったのが後半部分かなぁ。
次第に「こいわらい」の謎が解け出して、メグルちゃんのさらなる大活躍劇!!
、、、を期待したんだけど、急にガス欠しちゃった感が否めないかも。(´・ω・`)
でも、アリエナイ展開が炸裂・暴走なのに、またもや京都ならアリなのかもと
思わせちゃう世界観に、拍手です。映像でも観てみたいなぁ~♪
どうやら続編があるようなので、そちらにも期待です。