お母さんは6月半ばにおばあちゃんたちと旅行で家を4日ほど空けることになっていました。グレイがいよいよ立ち上がりも難しくなり、散歩にも行けなくなり、お母さんの旅行も近づいてきました。出来ればお母さんのいるときにお願いね。グレイの目の色が緑っぼくなり、もう見えていないんだろうな、唇も赤みがなくなり、近いんだろうな。いつ逝ってもおかしくない状態でした。でもグレイは頑張っていました。お母さんの出発日が明日に迫ります。お母さんが帰ってくるまで頑張るんだよ!旅行は取り消せないんだ、ごめんね、グレイ。でもお母さんが帰ってくるまでグレイはきっと頑張ると思ったよ。頑張りやさんだったからね。
旅行2日目の朝、グレイはどう?とメールするとお父さんから今朝吐いたけど今は落ち着いているから大丈夫なんじゃないかなと返事。お父さんもまさか今日グレイが逝ってしまうとは思ってもいなかったみたい。
雨降りだったので、一旦出勤はしたけど、帰ったらグレイが死んでしまってた。函館の朝市で蟹を見ていたらお父さんから電話があり、グレイちゃんが…と言ったきりしゃべれなくなっちゃったお父さん。死んだの?私が聞くと、うんと言って泣いていた。
蟹の値段交渉をしている最中の電話で、私は涙が止まらなくなり、買い物どころではなくなった。
こんなところで涙が止まらなくなり、自分でもどうしてよいか分からない。直ちゃんもおばあちゃんもどうしてよいか分からない。ひたすら歩きました。
楽しいはずの旅行が、涙の旅行になってしまうのか…。
でもグレイはよく頑張った。自分に言い聞かせ、私がいなくてお父さんに申し訳ないと思った。お父さんは大丈夫だろうか。お父さんの悲しみを思うとまた涙が溢れた。
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最終更新日
2018年07月09日 08時35分25秒
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