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森へ行こう(心とからだと子育てと)

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森の声@ Re[3]:「体験格差」(子どもの育ちに必要な体験について)(11/04) めげぞうさんへ >これからどうなって行…

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森の声

森の声

2006.06.10
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カテゴリ:カテゴリ未分類
今日は、ちょっと別の話題で失礼します。

以下は、ある保育園で“ドロンコ粘土遊び”をした時の写真です。
どうですか。すごいでしょ。

nendo1

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ホントはもっとすごい写真もあるのですが、プライバシーの関係上、あまり顔が写っていない写真を選びました。

最初のうちは大人しく粘土で色々と作っていたのですが、途中で水を出した辺りから子どもたちのテンションがあがり、最後は部屋中が泥水で水浸しのような状態で、子どもたちはその泥水プールの中で泳ぎ回っていました。
(掃除が大変でした。先生達有り難うございました。)

これは、最初はごく普通の粘土遊びから始めるのですが、流れを工夫することで子どもがだんだん乗ってくるように仕組んであるのです。
最初からこんな状態だったわけではありません。

それに、最初からこんな状態は作れません。“みんな、泥だらけになろうぜ”などと言って始めたら、今時の子は引いてしまいます。

でも、いつもこのような状態になるとは限りません。
それは、このような活動の場に大人がどのような気持ちで参加しているのかと言うことが大きく影響しているからなのです。

この保育園では、先生達が進んで遊びに参加してくれました。
ですから、ここまでになったのです。

でも、大人が批判的な目で見ていたり、いちいち注意していたら、子どもたちは自分を解放することが出来ません。
そして、そういう大人の人が多いのです。
特に、お母さんや学校の先生です。

今日も、公民館で同じような粘土遊びをやって来ました。
そして、水が出て子どもたちが乗り始めたら、数人のお母さんが止め始めたのです。
“いい加減にしなさい”と怒鳴っている声も聞こえてきました。

この粘土遊びは連続でやっている造形遊びの一環で行われました。
それで、前回の時に“思いっきり汚れますよ”と予告もしてありました。
それでも、汚れたら困るような素敵な洋服で参加している子どもたちが数人いました。
そして、その子達は“ぐちゃぐちゃ”には参加しませんでした。

どうして止めるのでしょうか。
洗濯が大変だからでしょうか。

お母さん達の中には、一度こういう遊びを体験させたら“羽目がはずれてしまって、こんな遊びばかりするようになってしまう”と心配する人が結構います。

チョコレートやアメのようなお菓子に対しても、同じように考え、決して与えないお母さんもいます。テレビも、“一度見せたらきりがなくなるから”と決して見せないように工夫しているお母さんもいました。
子どもを信用していないのでしょうか。また、親子の信頼関係も築けていないのでしょうか。

まあ、本当の理由は分かりませんが、どうしてなんでしょうか。

でも、上の写真のように子どもたちが思いっきり“はじけた”時には、その場にいるお母さん達に“子どもたちのからだの中にはこんなにも大きなエネルギーが隠れているんですよ”と伝えています。
本当に遊びの中で子どもたちが発散するエネルギーは大人の想像を超えてものすごいのです。

それが、子どもたちの生命力であり、成長力なんです。
でも、そんなにも大きなエネルギーを抱えていても、現代ではそのエネルギーを発散する場も、機会も、また仲間達もいません。

そして、エネルギーは出口を失うと別のはけ口を求めるか、エネルギーを弱くすることで調節しようとするのです。そうでないと、心とからだが保たないからです。

その結果、そのまま成長してしまうとエネルギーの出し方がゆがんでしまったり、去勢されたようになり、大きなエネルギーが出せなくなってしまいます。
そのような子ども達は良識的で、大人しくて扱いやすいのですが、自分からは能動的に動こうとしません。
そして、最近そのような子供が急に増えてきたように感じるのです。

そのような子どもたちを大人は“大人しくていい子”と思うのでしょうが、思春期が来る頃になってそれが問題になってくるのです。
思春期の壁を乗り越えるエネルギーが弱いからです。


でも、お母さん達はエネルギー全開の状態の子どもたちを見ると困惑するようです。
お母さんのエネルギーでは受け止めきれないからでしょうか。
それとも、大人の世界、大人の感覚とは異質なものを感じるからでしょうか。
でも、その“異質性”こそが“生命そのものの感覚”なのですけど・・・。

お母さん達の中には、一度そのような活動を許すと“そんなことばかりする子になってしまう”と考える人もいますが、そんなことはないのです。
子どもたちは思いっきりエネルギーを出す体験を繰り返すことで、エネルギーのコントロール方法を学んでいくのです。
感情を出すことで感情のコントロールを学び、からだを使う事でからだのコントロールを学んでいるのと同じなんです。

すると、ある時期が来ると急にそのような遊びを卒業してしまうのです。
そういう遊びが嫌いになったわけでもなく、出来なくなったわけでもなく、そのエネルギーが新しい目標を見つけるからなんです。

どうか、子どもたちが遊びの中で夢中になる体験をいっぱいさせてあげて下さい。危険性がなく、他の子や人に迷惑にならない限り思いっきりエネルギーを出させてあげて下さい。
むしろそういう体験をしていると、子どもたちは思春期が近付くにつれ落ち着いて来ますよ。

ただし、ゲームやテーマパークなどでの興奮はあまりさせない方が良いと思います。
からだ全体を使った時の興奮と、感覚だけの興奮は違うのです。


ちなみに、以下の写真は私が逆立ちをして、子どもたちに自慢しているところです。

nendo3







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Last updated  2006.06.11 06:34:22
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