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森の声

2011.08.31
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現代社会は「知識」と、その知識によって生まれた「科学」によって支えられています。

そこには私たちの生命に直接つながる「感覚」も、その感覚から生まれた「物語」も含まれていません。確かに、知識と科学があれば様々な製品を作り出すことは出来ます。でも、「感覚」を失ってしまったら人は生きることが出来ません。

全ての生物の生命を支えている生命システムは「感覚」の働きによって活性化するように出来ているからです。その証拠に、生き生きとした感覚を持っている人は心もからだも生き生きとしています。幼い子どもたちが生き生きとしているのはその感覚が生き生きとしているからです。

逆に、感覚の働きにおいて鈍い人は心やからだの働きも鈍くなってしまっています。病気などで生命力が低下している時も、ストレスなどでからだが固まってしまっている時も、感覚の働きは鈍くなります。

幼い子どもたちは知識によって判断するのではなく、感覚によって判断します。だから知識の世界に生きている大人にとっては意味不明なことを言うのです。そしてすぐに「物語の世界」に入り込むのです。

自然界の多様な世界も感覚の働きによってつながっています。エサを獲るのも、敵から逃げるのも、食べるのも、消化するの、仲間とつながるのも、みな知識ではなく、感覚の働きによって行われています。

でも、人間だけがその感覚の働きの代わりに「知識」を使って生活しています。
そのため、現代人は生き生きとした感覚の働きを失ってしまっています。
それと同時に、その感覚によって支えられていた「物語」も失いました。

でも、私たちは感覚を必要としていない生活をしているので、その感覚を失ってしまっていることにすら気付きません。どんな「物語」を失ってしまったのかも分かりません。

でも、その結果人々の生命力は確実に低下しています。感覚の働きによって支えられていた「心」と「からだ」はその柔軟性を失い、意識は狭く排他的になり、思考は杓子定規になっています。

そのため、トラブルに合うと抜け出すことが出来なくなっています。色々と知識を集めて解決しようとするのですが、その知識を使いこなすことが出来ないからです。実は、感覚の働きがないと、知識を具体的な生活の場で生かすことが出来ないのです。

知識はノコギリやトンカチのような「道具」に過ぎません。そして、りっぱな道具をいくら集めても、それを使いこなすことが出来る技術者がいなければ、家を建てることは出来ないのです。

実は、それが「感覚の働き」なのです。

本来は、知識と感覚はセットで使われる時、非常に優れた働きをすることが出来るのです。でも、現代人は知識に縛られるばかりで、知識を使うことが出来ません。

良い道具を集めることばかりに熱心になって、その道具の使い方を学ぼうとしなくなってしまっているのです。

学校でも知識を覚えさせるばかりで、感覚の働きを育てようとはしていません。

また、その感覚の働きは「物語」の源泉です。「物語」は「感覚の世界」から生まれてくるのです。だから物語の世界では多様な価値観が肯定されているのです。

昔の人々を支えていたのは、「感覚の働き」と「物語」でした。


その「感覚の働き」と「物語」は失われました。
そして、現代人を支えているのは「知識」と「科学」です。
でもだから、現代社会は行き詰まってしまっているのです。

でも、これはどちらを取るかという問題ではありません。
知識と感覚の働きをどのように融合させるか、科学と物語をどのように融合させるのか、そのことが私たちに問われているということです。

この問題を解決出来なければ、シュメールやメソポタミアといった古代の文明のように、この文明も滅びていくだけです。






Last updated  2011.08.31 15:51:29
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