2012/05/09(水)06:58
「心とからだを緩めるために」(違う自分になってみる)
固まった心やからだや状況などを緩めるためには、とにかく心やからだを動かすことです。
意味や目的なんかなくてもいいのです。
スポーツ選手が試合に臨む前にはからだを動かします。ストレッチをやる人もいれば、走る人も、ぴょんぴょん飛ぶ人もいます。
その動き自体は、直接試合とは関係がありませんが、でも、そのようにからだを動かしていないとからだが固まってしまい、本番で実力を発揮することが出来ないからです。
心やからだが固まってしまっている場合にも同じことが言えます。何でもいいですから、普段やっていないような何かをやってみるのです。
★いつもと違う道を通って買い物に行ってみる。
★いつもと違う速さで歩いてみる
★いつもうたわない歌を歌ってみる
★いつもはただ通り過ぎるだけの道で立ち止まってみる
★公園の草花にも、触れてみる、そして匂いを嗅いでみる
★いつもは行かないお店に行ってみる
★子どもと普段やらない遊びをやってみる
などなど、何でもいいですから、普段はやっていないことをやってみるのです。
すると、その時だけ「いつもとは違う自分」になることが出来ます。そして、人はそれだけで何かに気づくのです。
そして「気づき」が心とからだを緩めてくれます。
でも、心やからだが固まってしまっている人に限って、「いつもと同じ自分」を演じることだけに必死になっています。
というか、それが「固まってしまっている人」の特徴なのです。
そんな自分が嫌なのに、そんな自分自身や生活状況を変えたいと思っているのに、でも、同じことをやっていないと不安なため、同じことばかりを繰り返してしまうのです。
そして毎日同じようなことで悩み苦しんでいるのです。
でも、それを変えるのはそれほど難しくないのです。
ただ単純に、普段自分がやらないことをやるだけで、普段の自分ではない自分になることが出来るのですから。
その時、「そのことに何の意味があるのか」などと考えてしまうと動けなくなってしまいます。それが固まってしまって動けない人の悪い癖です。
その行為自体には何の意味もなくていいのです。
大切なことは「普段とは違うことをする」ということの方なのですから。
そのことで、「普段の自分ではない自分」になることが出来、相対的に「普段の自分」が見えてくるのです。
そして、その「普段の自分の姿」に気づくだけで緩んでくるのです。固まってしまっている人は「自分がどういう状況なのか」分からなくなってしまっているのです。
人間は自分を変えようとしても、自分の意志で頑張るだけでは変えることは出来ません。
でも、それが「とるにたらないようなこと」でも、普段の自分とは違うことをするだけで、変えようとしなくても変わってしまうのです。
お試しあれ。