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森へ行こう(心とからだと子育てと)

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森の声

森の声

2013.06.19
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カテゴリ:カテゴリ未分類
人間の成長には「量的な成長」と「質的な成長」の二種類があります。

「量的な成長」は何らかの検査によって調べることが出来ます。それは例えば、身長や、体重や、筋力や、運動能力の成長のようなものです。

また、計算能力や学力と呼ばれるものも「量的な成長」に属しています。

その、量的な成長に関しては、大人が工夫したり、強制したり、ガンバレと励ますことで成長を早めることは可能です。

また、その成長の結果を検査し、自分でもその努力の結果を確認することが出来るので、それがまた頑張る動機にもなります。

でも、「質的な成長」の方は、検査によって計ることは出来ません。知らないうちに変化してしまうので、「そういえば昔の自分と今の自分は違うな」とその変化が終わった後で、何らかのきっかけでその変化に気付くという感じです。

変化している最中にはなかなか気付きません。実際には、ずーっとそのまま気付かない方が一般的です。

「心の成長」はそれに属します。

「子どもの心」と「大人の心」は異なります。でも、その「子どもの心」から「大人の心」への成長は本人には実感出来ません。

知らないうちに変わってしまうのです。だから、大人になると「子どもの心」が分からなくなるのです。


優しさや、工夫する力や、考える力や、創造する力や、頑張る力などの成長は「心の成長」に属し、これらはまた「質的な成長」になります。

「量的な成長」は「人間としての能力の成長」とつながり、「質的な成長」は「人間らしさの成長」とつながっています。

また、「量的な成長」で成長するような内容は機械にもやらせることが出来ますが、「質的な成長」によって成長するのは、人間にしか出来ない事ばかりです。


人間が「一人前の人間」に成長するためには、この二つの成長が必要になります。でも、その二つの成長にはそれが発現する順序があります。

子ども達はまず「質的な成長」から始めます。もちろん、量的にも成長しますが、それは質的な成長の結果としての副次的なものです。

心が成長する過程で、色々なことが分かるようになったり、色々なことが出来るようになるのです。

でも、心の成長をサポートしないままで、色々なことを教えたり、色々なことをやらせようとすると、子どもはお母さんを喜ばせるためや、叱られることから逃げるために、その能力を成長させます。

ですから、確かに「心の成長」を待って、ゆっくりと色々なことが分かるようになったり、色々なことが出来るようになることを待っているよりは早く、成長を促すことが出来ます。

大人も、自分の努力によって直接的に子どもの成長を促進することが出来るので、ますますのめり込んでいきます。

でも、その成長は外部からの圧力に依るものなので、能動性や、意思の働きが必要になるような活動になると、どうにも出来なくなります。

それは、工夫したり、考えたり、創造したり、想像するような活動です。「優しさ」も育ちません。

「心の成長」を否定されている子は、自分の心が傷つかないように自分を守ることばかり考えるようになるからです。

今、そのような状態の若者がいっぱいいます。

確かに、今の若者達も優しいのですが、その優しさは「相手の立場に立って考える優しさ」ではなく、「お互いに傷つけ合うことを避けるような消極的でナイーブな優しさ」です。

そこにあるのは「相手の立場」ではなく「自分の立場」だけです。

実は、「優しさ」には二通りあるのです。

一つは「相手が喜ぶことをやり、相手が悲しむことはやらない」という優しさです。
その基準は「相手」です。

もう一つは、「自分が喜ぶことを相手にしてあげ、自分が悲しいことは相手にもやらない」という優しさです。
その基準は「自分」です。


幼い子どもの優しさは後者に属します。前者の優しさは理解出来ません。そして、今の若者達も後者の優しさは持っていますが、前者の優しさを理解出来る若者は少ないような気がします。

ちなみに、子育てで必要になる優しさは「前者」の優しさです。「お母さんが喜ぶこと」と「子どもが喜ぶこと」は異なるからです。


「量的な成長」は「質的な成長」が一段落する、10才頃から強くなります。「量的な成長」は自分でも自覚できるので、その頃までに能動性や意思の働きが育っている子で、しかも胆汁が強いような子は、大人に言われなくても頑張るようになります。

胆汁が強くない子も、「楽しむ」という形で色々なことにチャレンジするようになります。

「質的な成長」が充分に満たされている子は、その頃から親への「精神的依存」が弱まり、「精神的な自立」が始まります。(憂鬱質の子が一番遅れます)

でも、「質的な成長」が充分に満たされていない子は、10才を過ぎる頃から思春期が近くなり親への反発心は強くなるのに、精神的依存も強いままなので、心の中が本人にも訳の分からない状態になります。

それは、幼い子どもが「ママはあっちに行って」と言いながら、実際にママが遠くに行こうとすると、「行かないで」と泣くようなものです。で、寄っていくとまた「来ないで」と泣きます。

それでお母さんは訳が分からなくなり怒り出すのですが、子ども本人もまた訳が分からないでイライラしている状態なのです。


質的に成長しつつある幼い子ども達は、自分の趣味や興味や感覚や感情に合わせた活動しかしません。見方を変えると、それは「自分に合った成長を、自分で調節している」ということなのですが、でも、それは大人の価値観に沿ったものでも、大人が子どもに求めている能力でもありません。

だから、大人は脅したり、褒めたり、ガンバレと励ましたり、時には叩いたりして大人の価値観に沿った成長を求めます。

大人は「目に見えない心の成長」よりも「目に見える成長」が欲しいのです。

「指導」という名の暴力も、「仕付け」という名の虐待もその結果生まれます。

そのような「指導」や「仕付け」しか理解出来ない人には、「心の成長」というものが理解出来ないのです。

そして、「それは指導ではなく暴力だよ」とか、「それは仕付けではなく虐待だよ」と指摘してもその意味を理解することが出来ません。

そしてムキになって反論してきます。

自分自身がそのようなものを否定されて育って来たからなのでしょう。

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<子育てワーク in 茅ヶ崎>

子育てに関しては、一般的には「講演会」という形で扱われることが多いですが、子育ては「理論」ではなく「実技」ですから、いくら話を聞いて、感動して、納得しても、それだけで子育てが変わるわけではありません。

例えば、講演会などで有名な登山家から「山登りの方法」を聞いても、それだけで実際に山に登れるようになるわけではありません。

これは当たり前のことです。実際に山に行ってトレーニングを積まない限り、どんなに知識を蓄えても、山に登ることはできないのです。そうですよね。

講演会で「子どもにはお母さんの笑顔が必要なんです」と言われて納得しても、実際に子どもの前で素敵な笑顔を見せることが出来るかどうかは別の問題です。

むしろ、理想的な話を聞けば聞くほど自分の現実とのギャップの苦しむことになります。

ワークショップでは、参加者の子育ての場で実際に起きていることを話してもらい、色々な視点から話し合ったり、その状況を再現してみたりします。
そのことで、現実に即した気付きを得ることが出来るのです。

日 時: 7月15日(月)「海の日」 10:00~15:00

会場は茅ヶ崎市民文化会館「練習室4・5」(和室)です。

参加費 3000円、定員 20名です。

 ・申し訳ありませんが保育はありません。
 ・動きやすい服装でおいで下さい。

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「子ども発見」(日本文学館発行)という本を出しました。

 内容的には「忘れられてしまっているけど、忘れてはいけないこと」を書いています。

 子どもは何万年も前と変わらない状態で生まれてくる普遍的な存在です。
ですから、社会が変化したからといって、簡単に子どもに求めるものを変えてはいけないのです。

 また、子どもを無理やり社会に合わせるように強制してもいけません。そうではなく、社会や子育ての方を子どもに合わせなければならないのです。

 子どもだけではありません、人間の心もからだも何万年前と同じ状態です。変わったのは人間の頭の中の意識と知識だけです。器は古いままなのです。

 だから、「変えてもいいもの」と、「変えてはいけないもの」があるのです。
 私の体験から発見した子どもの現実を一つ一つ挙げながら、そういうことを書いています。


詳細は「ここ」(5月28日のブログ)でご覧になって下さい。






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Last updated  2013.06.19 10:02:54
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