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現代人の「意味も無い競争」の背景には「不安」が隠れているのだと思います。
はっきりとした原因の分からない「漠然とした不安」です。 不安が強い人は、ジーッとしていることが出来ません。ジーッとしているとあれこれ考えて、不安がどんどん大きくなってしまうからです。 一つのことに集中して取り組むことも、じっくりと腰を落ち着けて考えることも苦手です。 もともと「集中することが困難な状態」だから不安が強いのですから、それは当然のことです。 そのような状態の人に、「小さなご褒美のある競争」という目的を与えてあげるとすぐに飛びつきます。それはペットを調教する時にも使う方法です。 競争に意識を向けることで不安を忘れることが出来るし、小さな勝ち負けでも、勝てば一時的にしろ喜びと安心を得ることが出来るからです。 また、勝つことで認められる喜びも、自分に対する自信も付きます。 でもそれは、子ども達が夢中になって遊んでいるゲームと同じです。ゲーム自体には何の意味もありません。ゲームの中で色々な体験をしても、また高得点を取っても、現実の人生において何の役にも立ちません。 でも、ゲームに夢中になっている時は、日頃の不安を忘れることも出来るし、さらにゲームをクリアしたり高得点を取ったりした時には喜びも得ることが出来ます。 ですから、子ども達はズーッとゲームをしていたいといいます。以前、韓国で数日間休みなしにネットゲームをやり続けて死んでしまった若者がいましたが、でも、不安が強い人がゲームにはまるとそんな当たり前のことにも気付かなくなるのです。 というか、そういう「現実」と向き合いたくないからゲームの世界に逃避するのでしょう。子どもでも、孤独で不安が強い子ほどゲーム中毒になりやすいのです。 国家が、国民の不平や不満が強くなると、外部に敵を作って、何らかの戦いを起こすのもそれと似ています。 本来の不安や苦しみの原因と向き合わず、それを忘れさせるような方向に国民の意識を向けさせるのです。 現代人が競争に夢中になっているのも、それらと同じような状態です。 現代人は、「競争」に夢中になるばかりで、私たちを競争に追い立てている「不安」には目を向けることがありません。 というか、「競争」に夢中になっているから、「なぜ競争なんかしなければならないんだ」ということに目を向けることが出来ないのです。 ただそれは、個人だけの問題ではなく、国や経済界がその「不安」を利用しているからでもあります。 不安が強い人は操作しやすいのです。だから、人々を支配したいと思っている権力者は、意識的に人々の間に不安を作り出すようなことをするのです。 テレビでも「不安」をかき立て「安心」を売る保険の宣伝ばかりです。 うちは子どもが4人いますから、お勉強関係の色々な勧誘電話がしょっちゅうかかっていました。 そして、「今のうちから始めないと」と脅かすようなことを言います。 株や投資の電話も多いです。「興味がありません」というと、「ヘッ!!」という反応をします。 韓国や中国との問題でも、不安をかき立てることで軍隊を作ったり、兵役義務などの話がしやすくなります。 原発の問題も同じです。 不安心を刺激すると、不安が強い人は反対しにくくなるのです。 そしてお母さん達も、「勉強しないと・・・」とか、「手を洗わないと・・・」とか、「歯を磨かないと・・・」などと子どもを脅かしています。 その結果、子どもも不安が強くなります。 そのような状態から抜け出すためには、「からだ」に意識を向ける必要があるのです。 なぜなら、「不安」は「からだ」が創り出しているからです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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