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森へ行こう(心とからだと子育てと)

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森の声

森の声

2014.01.12
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カテゴリ:カテゴリ未分類
現代社会は、家庭の中や地域の中から「多様性」が失われ、子どもが育つ環境としては非常に貧弱な状態になってしまっています。

それは、人と人との関わり合いが減り、生活や社会が合理化され、色々なことが便利になり、からだを使う必要性が失われ、人々が受動的に、機械的に生きるようになってしまった結果でもあります。

そのため、子ども達は歩くことも、からだを動かすことも、考えることも、感じることもしなくなりました。本来は、子どもの育ちに非常に大きな役割を果たしていた「遊び」ですら、多様性が失われ、簡単、便利になり、子どもの育ちを支える力を失いました。

人間の様々な能力は生まれつきのものではなく、日々の生活の中での必要性に応じて育つように出来ているので、能力が必要がない環境で育っていれば、能力が育たないままになってしまうのです。

確かに、お年寄りや障害を持っている人には、簡単便利な機械や生活は必要なものかも知れませんが、これから様々な能力が成長しなければならない時期の子ども達にとっては、「簡単便利な生活」は、その成長を阻害するようにしか働かないのです。

ですから、子どもが幼いうち、少なくとも7才頃までは、なるべくあまり便利な生活をせず、手や、からだや、頭や、感覚を使う必要がある素朴な生活の方が、子どもの成長には肯定的に働きかけるのです。

人類はそのようにして、つい最近まで生きてきました。生活や社会が、こんなにも簡単便利になったのは、何万年とか何十万年と言われる人類の歴史のうちの、たった数十年のことに過ぎません。

ですから、私たちは今、今まで人類が体験したことのない人体実験を、自分たちに行っているのです。


人間は様々な野生動物を飼い慣らし、家畜として扱いやすいように品種改良してきました。

人間だけでなく、様々な動物たちも環境に合わせて生きているので、人工的に環境を変えることで、人間の都合に合わせて動物たちの性質や能力やからだを変えることも出来るわけです。

更に人間は、そのような動物の中でも非常に環境に対する適応能力が高いため、何世代もかけなくても、生まれた時からそのような環境で育てれば、その環境に適応した状態に育ってしまうのです。

だからこそ、人間の子どもの育ちにおいては、生活環境が非常に重要な要素になってくるのです。


とはいっても、現代社会に生きている限り、そう簡単に昔のような素朴な生活をすることは困難です。

実際、我が家もそれなりに簡単便利な環境の中で子育てをしていました。

でも、それだけではいけないということも分かっていましたから、休みの時や、暇を見つけては子ども達を自然の中に連れ出すようにしていました。

食べ物も可能な範囲で素朴なものを食べるようにしていました。インスタントラーメンやハンバーガーなども食べましたが、本当に「まれに」という状態でした。

それと、私が大切にしたのが「何かを作る(創る)」という活動です。

自由な創造活動は、人間の持っている総合的な能力を必要とするため、自由な創造活動を楽しむような環境を生活の中に作ることで、子ども達は「現代的な環境の中では育てる事が出来ない能力」を育てる事ができると考えたのです。

それで、長女が5才、長男が3才の頃に「造形教室」を始めました。それが23年ぐらい前のことです。

そのおかげで、うちの子達はみんな作ることが好きになりました。他の科目の成績は悪くても、図工だけはみんな5でした。

私はそれでいいと思っています。

その造形教室をやりながら「茅ヶ崎 賢治の楽校」という活動も始めるようになり、様々な表現活動とも関わるようになりました。
(この「賢治」は宮沢賢治の「賢治」です。)

そこでは劇遊びや、様々な身体表現などで遊びました。

更に、3番目の娘が2才の頃から、「ポランの広場」という「親子で遊ぶ会」を始めました。(この娘が明日成人式を迎えます。)

子どもの育ちには、「子どもがお母さんとどのような関わり合いをするのか」ということと、「仲間と一緒に遊び、思いっきり声を出し、思いっきりからだを動かす体験」が必要だと気付き始めたからです。

造形活動は、基本的に一人で行う活動ですから、個人としての能力の育ちを支える働きは大きいのですが、他の人とつながり、共に生きる能力を育てるためには、それだけでは足らないのです。

********

今日は、「私はどのような子育てをしてきたのか」ということを書きましたが、親が直接子どもに出来ることには限界があります。

だからこそ「環境を整える」ということが重要になってくるのです。

子どもは「お母さん」によって育てられているのではなく、「環境」によって育てられているのです。

「お母さん」や「お父さん」もまた、その「環境」の中の一部に過ぎません。

お母さんがどんなに頑張っても伝えることが出来ないようなことでも、環境を整えることで伝えることが出来ることも多いのです。






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Last updated  2014.01.12 09:11:26
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