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森へ行こう(心とからだと子育てと)

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森の声

森の声

2014.01.13
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カテゴリ:カテゴリ未分類
頼まれている原稿が終わらないので、それを書いていて遅くなりました。

まだ終わっていませんが、今日までの所をブログにもアップさせて頂きます。

********************

 うちには年の離れた4人の子どもがいます。女・男・女・男の4人です。

 その4人の子ども達の育ちを見ていて発見したことがあります。それは9才頃までは弟や妹と「仲間」として遊んでいたのに、お姉ちゃんやお兄ちゃんが9才を過ぎた頃から「仲間」としてではなく、「お姉ちゃん」や「お兄ちゃん」として関わるようになってきたということです。

 そして、「幼児期の無邪気さ」が消えて行きました。長男が「学校に行きたくない」と言い出したのもその頃です。また、自宅でやっている造形教室の月謝の中から不自然な状態でお金が消え始めたのもその頃の出来事です。

 前者の問題は、人ごとなら簡単に「じゃあ休ませてあげて」と言えるのですが、我が子に言われると、色々な不安が横切り色々と考えました。それで、知り合いがやっている不登校の子ども達が共同生活している場所があったので、「そこに行くなら学校は休んでもいいよ」と言いました。

 その場所は足柄の山の上にあり、その時は中学生と高校生ばかりで小学生はいませんでしたが、本人が「それでもいい」と言うのでそこで預かってもらいました。

 息子はそこで、中高生のお兄ちゃん達と遊んでもらい元気を取り戻したようで、たった三日後には元気に帰ってきて学校にも行き始めました。以来「学校に行きたくない」とは言わなくなりました。何かに目覚めたのでしょう。

 「お金」の問題は友達のお母さんが、「こうちゃんお金をいっぱい持っているけど大丈夫?」と連絡してくれて発覚しました。その時もどのように対応したらいいのか悩みましたが、「君には分からなくても、君のやっていることはお母さんやお父さんは分かっているからね」というメッセージを暗黙のうちに伝えるだけにしました。

 強く叱るだけでは反発してきたり、子どもの心が傷ついたり、もっと巧妙にやるようになるだけだと思ったからです。そして、それ以来「お金が消える」という不思議な現象は消えました。
 このようなことも、いわゆる「9才の危機」と呼ばれるものと関係していると思います。

 うちの子だけでなく、9才頃になるとそれまでとは違うことを言い出したり、違うことを考え始めたり、違うことを始めたりする子が多いようです。

 それは、それまで見えなかったことが見えるようになって来たり、考えることが出来なかったことを考えることが出来るようになって来たからなのでしょう。

 うちの子は「自分の家のお金」をちょっと失敬した程度でしたが、「万引き」という困ったことをしてしまった子もいます。

 子どもは、9才頃から急激に「物事を客観的に見る能力」が目覚め始めます。そのような変化は、絵を見てみるとよく分かります。9才頃から絵が急にリアルになるのです。

 客観性の目覚め自体は7才頃から始まるのですが、7才から9才までの間は、まだまだ夢の中から目覚めきってはいないような状態です。写生画を描かせても、目で見た色や形をそのまま描いているのではなく、自分の感覚で感じた色や形を描いています。そのため、自動車でもビルでも、描かれたものに子どもの心を感じます。

 でも、9才以降の子どもの写生画は、「子どもの心」ではなく、「子どもの目」を感じるような表現になっていきます。それと同時に、お母さんや大人を無条件には信じなくなってきます。

 実は、「客観性の目覚め」と「疑う心の目覚め」はセットになっているのです。そしてそれは、今まで無邪気な子どもの魂を守ってきた「物語の世界」が消え、「無機的で冷たい現実世界」と出会うということでもあります。

「物語の世界」の中では、お母さんやお父さんはスーパーマンにも匹敵するような「特別な存在」だったのですが、客観性が目覚めてしまうと、お母さんやお父さんは、何ら「特別な人」ではなく、ただの普通の人だと言うことが分かるようになってしまうのです。

そして自分もまた、「特別な人に愛されている特別な存在」ではなく、どこにでもいる、「普通の子ども」であることを知ることになります。

<続きます>





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Last updated  2014.01.13 20:31:33
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