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昨日は
では、「自分を変える方法はないのか」というとそんなことはありません。 その方法の一つは、「からだ」を変えることです。 もう一つは、心を「変えたいという想い」から切り離すことです。 ということを書きましたが、私がこれを知ったのは偶然からです。 私は、32才頃から太極拳を始め、その後、野口体操、操体法、野口整体、その他様々なからだの学びをしてきましたが、別に私は「自分を変えたい」とは思って始めたわけではありません。 ただ、「からだの使い方」や「心とからだのつながり」に興味があったので始めただけです。 でも、気付いたら大きく「自分」が変わっていました。 そのことを一番実感したのは「野口体操」でした。 「野口体操」は、東京芸大の教授であった野口三千三という方が始められた体操で、簡単に言うと「脱力体操」です。 ご興味のある方は公式ホームページをごらんになって見て下さい。 似たような体操としては「ゆる体操」とか、「こんにゃく体操」などというものがあります。 児童劇で有名な「こんにゃく座」という劇団は、同じ東京芸大の中の「こんにゃく体操」を学ぶ仲間達が立ち上げたものです。 「野口体操」と「こんにゃく体操」は似ていますが、「こんにゃく体操」の方の創始者は芸大教授であった宮川睦子ということになっています。 いずれも、一般的にはまったくマイナーな体操ですが、身体表現を行う人たちの中にはこの体操を行っている人も多くいるようです。 私も、友人の舞踏家、三上賀代に学びました。 このブログに時々名前が登場する友人のかめおかゆみこさんも、この野口体操を学んでいます。 私は23年ぐらい前から子どものための活動を始めたのですが、それまでは全く畑違いの仕事(コンピュータのプログラムを書いていた)をしていました。そのため、「想い」に心とからだが付いていかなかったのか、子どもと遊んだ後に結構疲れていました。特にトラブル系の子と関わると、その後でかなり疲れを感じていました。 でも、野口体操を学んでから、子どもと思いっきり遊んでも疲れなくなったのです。トラブル系の子どもと関わってもイライラしなくなりました。 からだを緩めることが出来るようになったので「疲れ」が溜まらなくなったからなのでしょう。 「緊張」を「集中」に変えることも出来るようになってきました。 このように野口体操はものすごく素晴らしいのに流行らないのは、その練習姿が現代人の価値観に合わないからなのかも知れません。 私が野口体操を学んだ三上賀代は「アホ面三年」と言っていました。「アホ面」が出来るようになるまで三年かかると言うことです。 そう、野口体操の理想は「アホ面」なんです。「利口そうな顔」をしていてはいけないのです。 「達人になるとよだれまで出てくる」と言っていました。 やってみればその素晴らしさが分かりますが、一見してそういう体操をやってみたいと思いますか。普通は思いませんよね。 実際、公民館でやっていた三上さんの教室も「怪しいことをやっている」と通報され、使用禁止になりかけたそうです。以来、カーテンをしっかりと閉めて練習していると言っていました。 でも、その常識を壊さないことには「自分」を変えることは困難なのです。 私は、太極拳によっても大きく変わりましたが、その変わり方は野口体操によるものとは全く異なります。 野口体操では「新しい自分」が育ちましたが、太極拳では「心とからだがつながる」という感覚を学ぶことが出来ました。 言葉では説明出来ないのですが、心とからだがつながると、それだけですごく気持ちがいいのです。 ただ立っているだけでも気持ちがいいのです。 そして、その「心とからだがつながる」という感覚が分かってくると、風や、光や、山ともつながることが出来るような感覚も感じることが出来るようになりました。 それと「意識の使い方」も学びました。意識の使い方が変わると、自分が「自分」の主人公になることが出来るのです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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