森へ行こう(心とからだと子育てと)

2014/04/23(水)07:18

「宿題とお勉強」

ポテポテさんから 先生は、ご自身の子育ての中で、学校の宿題についてどのようにかかわってこられましたか? よろしければお聞かせください。 という質問が来ましたので、お答えさせて頂きます。 私は一応、「宿題やった」と確認するだけでいいと思っていますが、妻はそうでもないようで、いつも子どもを追い立てていました。 特に、憂鬱質が強い四番目にはいつも強く働きかけて、一緒に付いてやらせていました。 「放っておけば」と何回も言ったのですが、どうにもやめられなかったようです。 でも、中学生になると妻では勉強の相手が出来なくなって来たので、私に「やらせろ」という圧力が来ましたが、私は「宿題やった」と確認し、分からないところは本人が「教えて」と来たら教えればいい、というスタンスでやってきました。 上の三人の時は妻もあまり気にならなかったようですが、どうも憂鬱質が強い四番目のことは放っておけないようです。 その四番目も今は高校二年生で、家内は全く勉強にはノータッチになりました。私も強く言わないので、本人は脳天気にブラブラ過ごしています。 彼が家で勉強しているのはテスト前だけです。 兄弟4人の中で、唯一勉強には全く興味がない子に育っています。 上の3人の時は妻も私も「勉強しろ」とはほとんど言いませんでした。でも、3人とも中学の最後の頃に急激に成績を伸ばし、3人とも地域ではトップクラスの希望校に合格しました。(長女は音楽専科の学校です) 胆汁が強い三番目は、学年最後の通知表でオール5を取って、先生も本人も親もびっくりしました。それまでは真ん中ぐらいの成績だったのですから。 今は、大学三年生で幼稚園や保育園の先生を目指して、遊びと勉強とバイトにめいっぱい頑張っています。 常に100%で生きている子です。 粘液質の長女の時はやる気を出し始めたら、いきなりテストの点数が二倍、三倍になったので驚きました。というか、それほど低かったのです。今は高校の音楽の先生をやっています。 多血質の長男は要領が良くて、なんだかんだグチャグチャ言いながらも、自分の思い通りに生きています。今は中学校の数学の先生をやっていますが、親や生徒には信頼されているようです。 四番目は勉強には興味がないようですが、非常にのびのび育っているので、勉強以外のことでも「やりたいこと」が見つかれば変身すると思っています。 私は「小学校の先生になったら、幼・小・中・高が全部揃うね」と冗談を言っていますが、実際には自分の好きなことをすればいいと思っています。 潜在的には非常に高い才能を持っている子ですから何とかなるでしょう。 ちなみに彼の気質は「憂鬱質+多血質」のようです。 幼い頃は憂鬱質が前面に出ていましたが、今は多血質もかなり出て、友達と遊び歩いています。 小学生の頃には考えられない姿です。 そういう点ではちゃんと成長しているので、OKだと思っています。みんなに愛される子に育っています。 親の役割は、「宿題をしなさい」と子どもを追い立てることでも、「無理矢理勉強をさせること」でもありません。 勉強を教えるのは学校の責任です。学校はそのために存在しています。ですから、成績が悪ければそれは先生の責任です。 親がその責任を肩代わりする必要はありません。親には「親としての責任」があるのですから。 もし必要なら、塾に行かせるのはOKだと思います。 でも、「家」が学校化や塾化してしまうのはおかしいと思います。 「家」では子どもは「家族」に守られているべきだからです。 親が「親としての責任」を放棄してまで、子どもを勉強に追い立てるべきではないのです。 「家」は子どもにとって「絶対的に安全な基地」であるべきです。その「安全基地」を失ってしまったら、子どもは不安と孤独を抱えて生きなければならなくなります。 ただ、子どもが「勉強教えて」と助けを求めてきたら、助けて上げるのも親の責任です。その時は、「何でこんなことも分かんないんだ」などと叱らずに、子どもの不安を解消するために付き合って上げて下さい。 分からない子に教える時には「上から目線で教える」のではなく、子どもと一緒に考えて上げるのが効果的です。 一緒に考えてあげれば、教えてあげなくてもいいのです。 子どもは自分で考えて気付いたことしか吸収出来ないからです。

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