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森へ行こう(心とからだと子育てと)

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森の声

森の声

2017.03.25
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カテゴリ:カテゴリ未分類
今朝の、ネットの「日本経済新聞」に以下のような記事が出ていました。(抜粋です)

道徳教科書「合格」 18年度教科化、小学校向け8社に

8社が申請した道徳の教科書のページ数は、現在使用されている文科省作成の教材「私たちの道徳」のほぼ2倍の厚さとなった。全24点がいじめを題材に取り上げ、子供に自分のこととして考えさせる工夫をこらした。

 文科省の教科書検定調査審議会が道徳教科書につけた意見は計244件。学習指導要領が求める「国や郷土を愛する心をもつ」「高齢者に尊敬と感謝の気持ちをもって接する」ことなどの扱いが不十分とされ修正した。


道徳を強化しようとしているということは、最近の子どもたちが、「お偉い人達」や、「正解が大好きな人達」の期待通りに育っていないということなんでしょう。

でも、「どうしてそういう状態になってしまったのか」という議論は聞きません。
ただ単純に、「若い親の子育てが下手だから」というように決めつけられてしまっているのではないかと思います。

じゃあ、その「若い親」を育てたのは誰なんだということなんですが、そこでは自分たちの責任を放棄してしまっています。

政治家も年寄りもみんな、自分達の責任を忘れ、人のせいにばかりしているのです。

それに、最近の若者の状態は年寄り達の価値観には合わないかも知れませんが、だからといって、それだけでは「その状態が間違っている」ということにはなりません。

権力を持っている人の価値観に合わない考えや行動を、一方的に「間違っている」と判断して、何らかの圧力によって矯正しようとすることが「是」とされるなら、日本は北朝鮮と同じ国になってしまいます。

ただこれはお偉い政治家だけの問題ではありません。

子育て中の多くのお母さんやお父さんも同じような発想で子育てしています。

だから「言うことを聞かない子ども」や「思い通りに育たない子ども」に手を焼き、子育てが苦しくなってしまっているのです。

「子どもってそんなもんよ」と、子どもを支配することを諦め、逆に、「へー、そうきたか」、「へー、不思議」、「え、どうして?」、「おもしろいこと考えるわね」などと、子どもの「心」や「行動」を楽しむようにしていれば、子育てでの悩みはそんなに生まれては来ないのです。

そして、面白いことに、そのような子育てをしていると、指示命令で支配などしていないのに、子どもはあまり問題行動を起こさなくなるのです。

「心」が育つからです。
また面白いことに、このような子育てをしていると、「お母さんの心」も育つのです。

などと言うと、「何にも指導しなくてもいいのか」と思われるかも知れませんが、お母さんや大人が側にいて、見守り、手本を示し、物語や遊びや生活を伝え、子どもの話を聞き、子どもの苦しみや、悲しみや、喜びを受け止めてあげているだけで、子どもはそんな大人を手本にして育っていくのです。


子どもの成長に必要なのは「指導」でも「教育」でもなく、「手本」なんです。
子どもは「見て学ぶ生き物」だからです。

それが全く忘れられてしまっています。

確かに、「行動」は「しつけ」や「教育」などで、ある程度は支配することが出来ます。
ですから、「よい子を演じることが出来る子」を育てることはそれほど難しくはありません。

「心」を育てようとするよりも手っ取り早く、結果を得ることも出来ます。

そして、「行動」が矯正されれば、「心」というものに対する意識が薄い大人は、それだけで満足します。

でも、「心」は支配できません。「強制」という方法では心を育てることも出来ません。

北朝鮮のような圧倒的な権力を持った支配者が支配している国でさえ、「人の心」までは支配できないのです。
殺しても殺しても、「心」は支配できないのです。
それが「人間の心」であり、歴史でも証明されている事実でもあるのです。

お母さんがどんなに子どもを脅して「よい子」を演じるようにしつけても、「子どもの心」までは変えることができないのです。

それに、子どもはどんどん成長します。そして、小学校高学年か、中学生ぐらいになると、親と子の力関係が逆転します。
その時、子どもは本音を吐き出し始めるのです。「心の中に押さえ込んでいた苦しみ」を、様々な形で吐き出し始めるのです。

自傷行為という形で吐き出そうとする子も、仲間に対するイジメや、親や社会に対する暴力という形で吐き出そうとする子もいます。

「子どもに毎日殴られているんです」というお母さんの相談を受けたこともあります。
(日常的に弟や妹を殴っている子もいます。)

「子どもが万引きで何回も捕まって困っています」というお母さんの相談を受けたこともあります。

いずれも、17才以上の子どもの相談です。

また、「心の苦しみ」を吐き出すことが出来ない子は、自分の「心」を守るために「心」の回りに分厚い殻を作り、その中に閉じこもり、そこから外に出なくなります。

そして、子どもがこのような状態になってからでは、もうお母さんの手には負えません。

お母さんが人間的に成長すれば、子どもも変わる可能性がないわけではありませんが、子どもだけを何とかしようとしている限り、さらに状態は悪くなることはあっても、良くなることはありません。





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Last updated  2017.03.25 08:24:46
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