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昨日は「からだに任せる」ということを書きましたが、何でも自分の頭で理解し、支配しないと不安になってしまう現代人は、「からだの働き」を信用していません。
(「からだ」に対してだけでなく、とにかく現代人は「任せる」ということに不安を感じてしまうようです。) 風邪などを引いても、基本的には無理をしなければ、特に何もしなくても「からだ」が治してくれます。 「薬」は症状を緩和してはくれますが、病気そのものを治しているのは「医者」でも「薬」でもなく、自分の「からだ」です。 だから、どんな名医でも、どんなに素晴らしい薬でも、死人には効果がないのです。 外科的な治療では、外部からの働きかけが有効ですが、内科的な治療においては、基本的に、本人の治癒力を高めるような手助けしか出来ないのです。 これは「からだの病」でも、「心の病」でも同じです。 医者とか薬などというものに依存しているのは人間だけです。 だから長生きできるようになったのも事実ですが、でも、医者や薬への精神的な依存も強くなり、それらがないと不安を感じるようにもなりました。 「心の病」も増えてきています。 本来、医者や薬は「からだの働き」の手助けをしているだけなんですが、現代人は「医者や薬がないと病気は治らないものだ」と思い込むようになってしまったのです。 でも、人間以外の全ての生き物は、自分の生命の働きによって、自分の病を治しているのです。 それが「命の仕組」なんです。その仕組みが「命」というものを支えているのです。 そしてこれは「子育て」でも同じです。 妊娠・出産・子育て・成長は、「生命の働き」(からだの働き)によるものであって、「頭の働き」によるものではありません。 だからその「生命の働き」を支えるような関わりをすることで、妊娠・出産・子育て・成長をサポートすることが出来るのですが、社会の価値観、大人の価値観ばかりを押しつけ、子どもの「生命の働き」を無視するような関わりをしていると、大人の期待とは逆の結果になってしまうのです。 たとえそれが「子どものため」を思った善意からであっても、大人が一生懸命に大人の価値観を押しつければ押しつけるほど、子どもの成長は歪んでしまうのです。 頭で何も学ばなくても、人のからだは、妊娠の方法、出産の方法を知っています。 ですから、本当は「子どもの育て方」も知っているはずなんです。だから、お勉強などしないイヌやネコやネズミでさえ、ちゃんと子どもを育てることが出来ているわけです。 人間にだけその能力がないなどということはないのです。 でも、その能力が発現するためには「からだの声」に耳を澄ますことと、その「からだの声」に素直になることが必要になるのですが、人間にはそれが出来ないのです。 人間だけが「自分のからだの声」よりも、「知識や常識や社会的な価値観」の方を重視しているからです。 特に、「からだを使った生活」や、「自然との関わり合い」を失ってしまった現代人はそれが苦手です。 心やからだの状態が悪い時には、「心の声」や「からだの声」に耳を澄まして、その声に素直になれば少しずつでも状態は改善していくのですが、現代人は、「心の声」や「からだの声」に耳を澄ますことなく、医者や、薬や、人工的な方法に頼って、強制的に治そうとしてしまうから、状態がこじれてしまうのです。 子育てでも、「心の声」や「からだの声」に従えば、そんなに外れた子育てにはならないはずなんですが、社会の価値観や、大人の常識や、人工的な方法にばかり頼ろうとしてしまうから、命の状態が歪み、子どももお母さんも苦しくなってしまうのです。 ********** 明日から5月3日まで、家内の父親と一緒に「しまなみ海道」(尾道~今治)に行ってきます。 タブレットからブログは更新しますが、長文はしんどいので、少し短くなる(ちょうどいい?)のでご了承下さい。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2017.04.29 08:16:08
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